この春、「きょうのちしん」でご紹介している京都の桜。
おうちにこもっていても、ウェブ上ならいつでも好きなときにお花見めぐりを楽しめますね。
今回ご紹介する桜の名所は、堀川通寺之内の「妙蓮寺」。
永仁2年(1294)、日蓮の遺命により日像が創建したと伝わる本門法華宗の大本山です。
幾度の移転を経て、天正15年(1587)に現在地へ落ち着いたといわれています。
本堂前の「御会式(おえしき)櫻」は、なんと10月から開花し続けている珍しい桜です。
御会式櫻が咲き出すのは、日蓮上人が入滅したとされる10月13日ごろ。
満開を迎えるのがお釈迦様の誕生日の4月8日ごろと、半年にもわたって咲き続けます。
(写真は2020年3月下旬に撮影したものです)
地面に散った御会式櫻の花びらを持ち帰ると、恋が叶うといわれているそうですよ。
(地面に散った花びらのみ、咲いている花を持ち帰るのは厳禁です)
早くも半年後にはまた開花を始める御会式櫻。
来年の満開のころには、心おきなく桜見物を楽しめるようになっていますように。
妙蓮寺(みょうれんじ)
京都市上京区寺ノ内通堀川西入ル
市バス停堀川寺ノ内下車、徒歩3分
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