「京七宝ヒロミ・アート」の七宝職人が教える七宝体験

七宝体験
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MBS毎日放送「京都知新」(関西ローカル)2018.1.07 #85

七宝作家

野村ひろみHiromi Nomura

放送回詳細ページ

七宝とは、銀板など土台の上に釉薬を差し、磨き上げたもの。ルーツは紀元前の古代エジプトにまで遡ると言われており、ツタンカーメンのマスクにもその技術は取り入れられているとか。七宝作家になって47年の野村ひろみさんは、京都で生産されるいわゆる「京七宝」を伝承する数少ない職人。今回は野村さんの美麗な七宝と、その想いを紹介してゆきます。

体験場所

京七宝ヒロミ・アート東山店

京七宝ヒロミ・アート東山店
〒605-0812 京都市東山区東大路松原上る四丁目毘沙門町38 

七宝焼とは、銅や銀などの金属の素地にガラス質の釉薬(ゆうやく)を750℃前後の温度で焼きつけて作り上げる金属工芸品。京都で作られるものは特に"京七宝"と呼ばれ、安土桃山時代から人々の生活を彩ってきました。現代人の美的感覚にもフィットする、華やかな作品たちに触れてみましょう。

  • 京七宝ヒロミ・アート東山店
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体験内容

きらびやかな琳派の影響を受けつつ発展を遂げた、京七宝のオリジナル作品を作る体験。素地のセレクトから模様、色付けに至るまで、すべて自由にできるのが最大の魅力。細かい作業なので集中力が必要ですが、思い通りの作品ができた時の感動はひとしおです。

  1. 京七宝について知る

    京七宝について知る

    まずは京七宝や体験の概要について知りましょう。七宝は手法がいくつかありますが、今回は"有線七宝"の体験です。ベースとなる銀板の「素地」に、銀線で模様を形作る「植線」、そして釉薬で色付けをする「彩色」、釉薬を溶かし素地に焼き付ける「焼成」...。あのきれいな作品たちが仕上がるまでにこんなにたくさんのプロセスがあるんだと驚きです。

  2. アイテム・素地をセレクト

    アイテム・素地をセレクト

    作るアイテムをペンダント・ストラップ・ブローチ・帯留から選択し、作品のベースとなる「素地」を選びます。こちらも職人さんによる手作りで、純銀で作られているそう。形が一つ一つ異なっているのも、手作りならでは!

  3. 銀線を素地に仮止め

    銀線を素地に仮止め

    純銀線を糊で素地に仮止めしていきます。これは「植線」と呼ばれ、細い銀線をデザインに合わせて曲げたり切ったりしながら素地に立てて配置する細かい作業!配置できたら一度750℃の窯に入れ銀線を焼き付けます。

  4. 彩色する

    彩色する

    次に、素地に釉薬をのせて色を付ける「彩色」。粉状の釉薬はまるで水に浸かった砂糖のような見た目で、筆にとると砂のような感触。色を塗るというよりは"置く"ように素地にのせましょう。はみ出した箇所は、布で水分を取り、釉薬を除いて修正できます。

  5. 焼成する

    焼成する

    釉薬をのせたら、次は窯で焼いて釉薬を溶かし素地に焼き付ける「焼成」です。800℃の窯に2分ほど入れて取り出すと、先ほどのせた粉状の釉薬が全て溶け艶のあるガラス状に変化します。焼成後の釉薬の色は時間がたつにつれて変化し、冷えた頃には美しい色合いになります。この釉薬をのせて焼いて...を2~3回、繰り返します。

  6. はみ出した銀線やでこぼこを削り、完成

    はみ出した銀線やでこぼこを削り、完成

    焼成を終えたら、素地からはみ出した銀線や釉薬を職人さんに削ってもらいます。削った後に再度窯にいれて焼くと、艶やかな表面に。ぺンダント用のチェーンやストラップのパーツを付けて完成です。  

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詳細情報

体験名
有線七宝体験
値段
3,800円(税込み)
所要時間
120分
受付人数
1~30名
用意するもの
なし

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「京七宝ヒロミ・アート」 七宝職人・小西孝代さんから一言

  1. 京都の伝統工芸「京七宝」を本格的な技法で制作していただく有線七宝体験です。土台に純銀を使用し、透明釉薬を焼き付けるので色鮮やかで美しいオリジナルのアクセサリーが作れます。制作工程を実際に体験し、伝統技法に触れることで作品の見え方も変わり、より京七宝の魅力を感じていただけると思います。

小西 孝代さん
お気に入りの場所は...?

ギャルソンクレープ
(ぎゃるそんくれーぷ)

工房からあるいて1分ほどの「ギャルソンクレープ」さんは、本場フランスのクレープリーで学んだシェフが作る本格的なガレットやクレープを楽しめます。デザート系からおかず系まで、種類が豊富なので、ランチにもカフェにも使えますよ。

ギャルソンクレープ075-561-1111
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