「京都知新」は、1200年に渡り受け継がれてきた京都文化の「動」=「新」の部分に光をあて、
「京都を温(たず)ねて新しきを知る」番組です。

京都で活躍する、アーティスト、職人、伝統芸能伝承者、料理人などへの取材を通して、
現在進行形の「京都」を浮き彫りにします。

毎週日曜 あさ6時15分~6時30分OA
(関西ローカル)

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デザイナー・現代美術家 髙橋大雅

2023年02月05日(日)放送

#339 「本当のモノづくりの価値は歴史の中に既に存在しているのではないか」

デザイナー・現代美術家 髙橋大雅

ファッションの分野からはじまり、建築や彫刻、現代美術の分野へも表現の幅を広げた新進気鋭のデザイナーであり、アーティスト、現代美術家でもあった髙橋大雅さんが今回の主人公。
「未来は過去にある」──
時のうつろいによって磨かれていくもの。美に捧げたその生涯に迫ります。

髙橋大雅さんのプロフィールを紹介できる肖像写真はこの一枚だけ。
実は、2019年にブランドを立ち上げて以来、メディアにその姿を公開していません。

1995年、神戸市生まれ。
15歳で単身ロンドンへ渡り、多感な青春時代を海外で過ごすうちに、日本人としてのアイデンティティとは何か、考えるようになりました。
2017年、ファッション・デザインの名門校ロンドン セントラル・セント・マーチンズを卒業後、ニューヨークを拠点にデザイナーとしてデビュー。
同時に「本当のモノづくりの価値は歴史の中に既に存在しているのではないか」という視点から、日本の歴史、文化、芸術の研究にも精力を注ぎます。

たとえば、10代のころから蒐集してきた2000着以上のヴィンテージ衣服に考古学的なアプローチで迫り、自らの創作につなげる。
1930年代の革ジャケットを、シルエットやディテールを見直し、現代に甦らせたり、奄美大島伝統の泥染めなどの技法も取り入れたり。
大雅さんが目指すのは、美しく変化しながら100年後も生き残る服づくりです。

2022年12月、建仁寺「両足院」で、初の個展が開催されました。
テーマは「不在のなかの存在」。
創作の源泉となったのは、奈良・秋篠寺に安置されていた仏像の衣紋(断片)です。
古代彫刻や仏像に多用されてきた"布のドレープ"に普遍的な美を見出した大雅さんは、石膏やガラス、ブロンズなど様々な素材を用いてドレープを表現した16点を、幾度も訪れ、思考を巡らせてきた特別な場所に展示したのです。

大雅さんはこの個展を見届けることなく、27歳になったばかりでこの世を旅立ちました。

番組は、生前 髙橋大雅さんと親交を深めた人々のインタビューも交えながら、これからの100年へ──その美意識と遺志を届けます。



【INFOMATION】
●総合芸術空間「T.T」(1階)/立礼茶室「然美」(2階)
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側570-120
TEL:075-525-0402(1階)/075-525-4020(2階)
「T.T」HP:https://taigatakahashi.com
「然美」HP:https://rustsabi.com

●両足院
〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
TEL.075-561-3216
HP:https://ryosokuin.com


髙橋大雅個展「不在のなかの存在」
会期/2022年12月3日(土)~11日(日)
時間/11時~17時
入場料/無料(拝観料別途)
問合せ/tel. 075-561-3216(両足院)
会場/建仁寺塔頭両足院
京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
※この展覧会は終了しています

<同時開催展覧会>
◆展覧会1「時をうつす鏡」
会期/2022年12月3日(土)~11日(日)
時間/11時~18時
入場料/無料
問合せ/tel. 075-525-0402(総合芸術空間「T.T」)
会場/総合芸術空間「T.T」
京都市東山区祇園南側570-120
※この展覧会は終了しています

◆展覧会2「Texture from Textile Vol.2:時間の衣ー髙橋大雅ヴィンテージ·コレクション」
会期/2022年12月3日(土)~2023年3月12日(日) 年末年始、祝日休み
時間:/10時30分~18時
入場料/無料
問合せ/075-221-8888(HOSOO GALLERY)
会場/HOSOO GALLERY
京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F
HP:https://www.hosoogallery.jp