「京都知新ジャーニー」(放送は終了しました)

12月18日の放送

『伊根町』編

#12 2022年12月18日(日)放送

海の上に浮かぶように建つ舟屋の景観は、伊根町を物語る代表的な風景です。一階は舟のガレージで二階が住居。波の影響を受けず230軒もの舟屋が建ち並ぶ情景を見ることができるのは、日本でも伊根だけ。

今回はそんな伊根の景観を生んだ地形がもたらしてくれる「日本酒に合う伊根の食」をご紹介しましょう。
伊根といえば脂の乗った鰤(ぶり)が人気。北海道の海で夏を過ごした鰤は晩秋の頃、産卵のため日本海を南下します。 その通り道にあるのが伊根!日本三大ブリ漁場の一つで、既に江戸時代には鰤を年貢として納めていたのだとか。

天然の鰤に加えて伊根は鰤の養殖も盛んです。
そもそも波打ち際に舟屋を建てることができるのは一年を通して波が穏やかだからこそ。伊根湾は三方が山に囲まれ、日本海に面しているのですが湾の入り口は南を向き、青島が防波堤の役割を果たすため海が荒れても湾内はとても穏やか。舟屋とともに養殖にも最適の条件が整っているのです。脂の乗ったブランド鰤「伊根ブリ」はしゃぶしゃぶで食べると、もうたまりません。辛口の純米酒と相性ピッタリです!

日本酒に合うといえば、若狭に伝わるスローフード「鯖のへしこ」や「うご」も忘れてはいけませんね。鯖のへしこは鯖 を塩と糠で漬け込んだ保存食。うごは伊根の郷土食でエゴノリ(海藻)を寒天状にしたものです。
海の幸だけではありませんよ。無農薬、有機野菜など伊根野菜を中心に使ったお料理を食べさせてくれるお店もあります。

伊根ならではの「海の幸、山の幸」を肴に、地元の日本酒で伊根の町に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

※伊根ブリは『鮨割烹・海宮(わだつみ)』で提供
※無農薬、有機栽培の地野菜は『イネノソラGOHAN』のプレートランチで提供(金曜日・完全予約制)魚のあら出汁スープの中華そばも名物(1月、2月は中華そばのみ提供)

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