『竹の径』編

#2 2022年10月09日(日)放送

まるで庭園のような竹林の中を散策できる、とっておきの場所が日向市にあります。それは乙訓(おとくに)エリアで、丁寧に管理されている「竹の径」。穏やかな丘陵の一帯に平安時代から続く美しく豊かな竹林が広がります。竹の径の全長は約1.8kmで「竹取物語」発祥の地の一つとしても有名なエリア。のんびりと歩いて探索するのがおすすめです。

竹林は京ブランド「京たけのこ」の畑で、伝統的な土づくりの作業を毎年毎年繰り返して作り上げたもの。こうした「たけのこ畑」があるのは京都だけだそうです。

当初は500mの竹穂垣からスタートして、徐々に竹垣の種類と距離を伸ばしていきました。
今では竹垣の種類も増えて、かぐや姫が着る十二単衣の襟元をイメージして作られた「かぐや垣」や、寺戸大塚古墳のシルエットをイメージしたアーチ型の「古墳垣」、城壁をイメージした「物集女垣」(もずめがき)など8種類の竹垣があります。

これらの竹垣は京たけのこを栽培する際に出た廃材竹を、農家さんから提供してもらったもの。流石は京都、農家さんとも連携してこの素敵な景観を作り上げているのですね。

※竹筒の水にろうそくを浮かべた竹行灯のライトアップイベント「竹の径・かぐやの夕べ」は、10月22・23日開催予定です。

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