「冨田工藝」の仏像彫刻師が教える御朱印帳の表紙を木彫り体験
京都五条にギャラリー兼工房を構える仏像彫刻師の冨田睦海さんは、祖父の代から京仏具の制作をしている「冨田工藝」の三男。黄檗山萬福寺の「隠元禅師騎獅像」や、松島・瑞巌寺の「悲母地蔵菩薩」などを制作し、さらには位牌師としても活躍しています。仏教と触れ合う機会が少なくなった昨今、冨田さんは、仏教を知るためのきっかけ作りができればと願っています。
体験内容
今や寺社めぐりに欠かせないアイテム・御朱印帳の表紙を、彫刻刀で彫ることができる体験です。冨田工藝の職人さんのやさしく、わかりやすい指導によって、木のぬくもりと香りを感じる御朱印帳に仕上がります。お店を出てそのまま、寺社めぐりへ行くのもおすすめ!
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御朱印帳の柄を選ぶ
まずは御朱印帳の柄を約10種から選択。柄は阿弥陀如来さまをはじめ、波と兎、散華など、仏教や法話に基づいたもの。吉野檜を使った御朱印帳は、ふんわりよい香りがします。
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彫刻刀の使い方を教わる
彫る前に彫刻刀の持ち方とポイントを教えてもらえるので、初めての人や、久しぶりに持つという人も安心。今回の体験では、刃がV字型になっている三角刀を使います。
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下絵シートを貼る
彫刻刀の持ち方を習ったら早速スタート。まずは下絵が描かれたシートを、御朱印帳の表に貼ります。今回選んだのは阿弥陀如来さま。線がゆったりしていて初心者にもおすすめ。
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御朱印帳の表紙を彫る
頭、衣紋、髪の生え際、首の順に彫っていきます。刃を前に進めるイメージで、木の向きを動かしながら彫るのがコツ。慣れてきたら、線に強弱をつけることを意識できればベスト!
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細部を彫る
顔の外側と衣の線ができたら、鼻、眉、瞼、唇、鬚、目など難しい部分へ。最後に目と白毫を彫ったら、彫刻の作業は終了。集中していると、時間が経つのはあっという間!
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完成
シールをはがし、「御朱印帳」の印を押せば完成! 早速、徒歩圏内の寺社へ御朱印をいただきにいきましょう。六波羅蜜寺や建仁寺、智積院、三十三間堂、豊国神社など名所ぞろいです。
- 体験名
- 御朱印帳の表紙を木彫り体験
- 値段
- 4,000円(税込)〜 ※料金は取材当時のもの
- 所要時間
- 1時間30分
- 受付人数
- 1〜10名
- 用意するもの
- 特になし
- その他
- 英語対応可能 小学生までは保護者同伴で受付
体験場所
冨田工藝
〒605-0846 京都市東山区五条橋東二丁目36-2
Google Map
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Column

冨田睦海さんの
お気に入りの場所は...?
六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
冨田工藝から北へ徒歩5分ほどのお寺で、さっきも御朱印をいただいてきたところです。僕はこちらの宝物館にいらっしゃる地蔵菩薩像が、仏像のなかで一番好きなんです。仏師・運慶が鎌倉時代に造った貴重なもの。宝物館に行けばいつでもお会いできますよ!

六波羅蜜寺075-561-6980
京都市東山区五条通大和大路上ル東
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