きょうのちしん
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BLOGまち歩き
2021.12.31
豊国神社の大絵馬と「招福白虎」
いよいよ令和3年(2021)から令和4年(2022)へ、干支も丑から寅へバトンタッチですね。令和4年(2022)は「壬寅(みずのえとら)」とよばれる、60年に1度の年です。干支といえば、日本人におなじみの「十二支」で数えられますよね。本来は、これに「十支(じっかん)」が加わった60通りの干支が存在するのだとか。十支とは「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」のこと。十二支と十支を合わせて60通りの干支を1年ごとに順送りするため、60年に1度の年まわりなのです。また、干支と占いの九星気学を組み合わせると「五黄の寅(ごおうのとら)」の年に。こちらは36年に1度の周期で、十二支でとくに金運に強いとされる寅年のなかでも最強の年だとか。新たな生命や運気が芽吹くとされる寅年は、新生活を始めるのにも最適の年といえそうです。さて、師走のお寺や神社では、新しい年の大絵馬が飾られるなど迎春ムードに包まれています。多種多様な大絵馬のなかで、今回は出世開運にご利益のある豊国神社の大絵馬をご紹介します。豊国神社といえば、いわずと知れた安土桃山時代の武将・豊臣秀吉公をまつる神社ですね。大絵馬は、ヒョウタンの馬印とともに、秀吉公に扮したようなトラの姿が迫力満点!天下統一を果たした秀吉公らしい「出世開運」の文字も力強い1枚です。こちらの大絵馬は、近くの京都女子大学の学生さんによって制作、奉納されたものだとか。大絵馬にひそんでいるという、"隠し文字"とハートマークを見つける楽しみもありますよ。さらに国宝の唐門の、向かって左脇には、白虎の立体的なオブジェが登場しています。こちらの作品は京都美術工芸大学の学生さんが制作、奉納したという「招福白虎」。白虎の首には金色のヒョウタンが結びつけられ、開運祈願もバッチリです。大絵馬とともに、地元の学生さんの力強いエネルギーや神社との絆を感じられますね。平民から天下人にのぼりつめた秀吉公にあやかり、出世開運にご利益があるとされる豊国神社。「五黄の寅」の年の初詣に、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか?普段、国宝の唐門から中に入ることはできませんが、正月三が日に限り唐門が開放されます。特別に唐門をくぐって、本殿まで進んでお参りすることができますよ。豊国神社(とよくにじんじゃ)京都市東山区大和大路正面茶屋町530市バス停博物館三十三間堂前下車、徒歩5分
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BLOGイベント
2021.12.30
お風呂だけじゃない銭湯④ 長者湯と軒先マルシェ
京都の銭湯では、脱衣場で落語会などのイベントがおこなわれることがあります。今回ご紹介するのは、銭湯の軒先で開催される「長者湯 軒先マルシェ」。毎週水曜日の15時より、長者湯の軒先にとれたての野菜やお餅などが並ぶイベントです。野菜は、京都・るり渓の「青い森自然農園」で栽培された無肥料・無農薬・無施肥のもの。旬の野菜や食材などを求めて、近所の人たちが次々とやってきます。12月最後の水曜日だったこの日は、お餅やお赤飯、干し柿、しめ縄なども販売されていました。軒先マルシェが開かれる日は、長者湯でるり渓のヨモギやハーブを使ったお風呂を楽しめます。この日は、るり渓産のシナモンバジルの香り豊かな「ハーブ湯」。るり渓の自然の恵みを五感で堪能できる、毎週水曜日が待ち遠しくなりますね。2022年1月の「長者湯 軒先マルシェ」は、12日・19日・26日の水曜日。それぞれ15時より日暮れまで開催される予定なので、チェックしてみてはいかが?上長者町通と松屋町通が交差する角に建つ「長者湯」。大正6年(1917)の創業で、2022年に創業105年を迎えるという老舗の銭湯です。番台では長者湯のオリジナルグッズの販売もあり、銭湯では珍しいお守りも登場しています。こちらのお風呂は、昔ながらの薪をくべて井戸水を沸かすスタイルが継承されています。まろやかでやさしい肌ざわりのお湯は、身体の芯からじっくり温まるのを感じます。天然井戸水かけ流しの水風呂や薬風呂、ジェット風呂などもありますよ。長者湯(ちょうじゃゆ)の名前の由来になったと思われる、上長者町(かみちょうじゃまち)通。このあたりに聚楽第があったころ、両替商などの豪商が住んでいたとか。いわゆる"長者"が多い地域だったことが、上長者町や下長者町の名前の由来とされています。広々とした銭湯であふれるお湯に身をゆだねていると、とても豊かな気持ちになります。新しい年に向けて、心の長者をめざしたいものです。長者湯(ちょうじゃゆ)京都市上京区上長者町通松屋町西入須浜東町450市バス停大宮中立売下車、徒歩2分「長者湯 軒先マルシェ」は毎週水曜日に、長者湯の軒先でおこなわれます。2022年1月は、12日(水)・19日(水)・26日(水)の15時から日暮れまで開催予定。お風呂だけじゃない銭湯① 銀座湯とメガネ はこちらお風呂だけじゃない銭湯② 京極湯と週末のアヒル はこちらお風呂だけじゃない銭湯③ 桜湯と水槽の鯉 はこちら
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BLOGまち歩き
2021.12.29
鵺(ぬえ)の伝説が残る場所③ 二条公園
先日の『きょうのちしん』でご紹介した、『平家物語』にも登場する妖怪「鵺(ぬえ)」。顔はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビという、得体の知れない伝説上の生きものです。京都では、大将軍神社や神明神社に、弓の名手・源頼政が鵺を退治した伝説が残されています。今回ご紹介する「鵺伝説」ゆかりの地は、元離宮二条城の北西にある二条公園。そのなかに「鵺(ぬえ)池」とよばれる一角があります。源頼政が弓矢で鵺を射落としたあと、血のついた"やじり"を洗った場所とされています。頼政は2回、鵺退治をしたとされているので、そのうちの1回なのでしょうね。このあたりは平安時代の政治の中心地であり、天皇陛下の住まいである内裏もあったとか。当時、とくに重要な役所が、この二条公園を含む一帯に置かれていたといわれています。二条公園は、昭和天皇御即位記念の「大礼記念京都大博覧会」の会場内に児童遊園地として開園。その後、施設の老朽化に伴い、大規模な改修工事を経て現在の公園に再整備されたとか。鵺池のさらに北に建てられているのが、「鵺大明神」の祠(ほこら)と鵺池碑。祠には鵺大明神とともに、玉姫大明神と朝日大明神もまつられています。江戸時代には「鵺石」もあり、触れると祟られるとされたそうですが、今はないようです。鵺大明神の祠のもうひとつの見どころは、「木鼻(きばな)」です。木鼻とは、お寺や神社の本殿などに見られる、柱から突き出た部分のこと。この木鼻には、職人技が光る彫刻が施されていることが多くあります。その種類は、獅子や獏(ばく)、龍などの動物モチーフから、花や葉などの植物モチーフまで多彩。鵺大明神の木鼻には、そのなかの獏と見られる彫刻が施されています。獏は中国の想像上の動物で、鼻はゾウ、目はサイ、毛並みは牛、足はトラの姿をしているとか。まさに、顔はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビという鵺に通じるものがありますね。鵺大明神をはじめ、お寺や神社に参拝する際は、木鼻にも注目をしてみてはいかがでしょうか?鵺池(ぬえいけ)、鵺大明神(ぬえだいみょうじん)京都市上京区主税町910-40(二条公園内)市バス停丸太町智恵光院下車、徒歩3分鵺(ぬえ)の伝説が残る場所① 大将軍神社 はこちら 鵺(ぬえ)の伝説が残る場所② 神明神社 はこちら
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2021.12.28
年末の大そうじと付喪神(つくもがみ)
もう仕事を納めた人も、まだまだ働いているという人も、1年間お疲れ様でした。この1年、毎日のように使った仕事道具などにも感謝をして新しい年を迎えたいですね。仕事道具を丁寧に扱うことは、気持ちよく仕事を進めるうえでとても大切です。また、使わなくなった道具もそのまま放置せず、心を込めて処分したいものです。京都では、古くなった道具を供養する風習があります。「きょうのちしん」でも、古本供養や名刺供養、櫛供養など、さまざまな供養をご紹介しました。年末の大そうじの時期は、「付喪神(つくもがみ)」が頭をよぎる人もいるかもしれません。付喪神とは、平安時代、大そうじで捨てられた古道具たちが人間に仕返しをするために化けた妖怪。山にまとまって暮らし、まちに繰り出して人間に悪さをすると信じられてきました。平安時代に書かれた「付喪神絵巻」などでもそのようすが紹介されています。そのなかで、付喪神たちが夜中に行進する「百鬼夜行」とよばれる伝説も生まれました。百鬼夜行の通り道になったとされるのが、京都・一条通の「大将軍商店街」です。「妖怪ストリート」とよばれ、商店街のあちこちのお店で妖怪や付喪神の気配を感じます。たとえば、「錦佳月堂茶舗」にいる妖怪は「ぬらりひょん」。夕方の忙しい時間に人の家に勝手に上がり込んでお茶を飲み、タバコを吸うとされる妖怪です。そして、知らない間に去っているという「ぬらりひょん」ですが、こちらのお店では安定の存在感。さらに、「ぬらりひょん」の右隣に立っているのは、急須の付喪神。「ひょっとこ急太郎」という名前まで付けられ、人間と共存しているのがわかります。マスク姿で出迎えてくれるのは、このご時世ならではですね。日本茶インストラクターの称号を持つ店主が営む、宇治茶と茶道具の「錦佳月堂茶舗」。ほうじ茶に炒り大豆がブレンドされた「百鬼夜行」も販売されています。手づくりのソフト落花生「ぬらり豆」も、妖怪にちなんだオリジナル商品です。仕事や大そうじが終わったら、とっておきの宇治茶でひと息ついてはいかがでしょうか?商店街のお店をまわって、それぞれの付喪神やオリジナル商品を探すのもよいですね。商店街の「百鬼夜行資料館」では、付喪神などの妖怪について学ぶことができますよ。錦佳月堂茶舗(にしきかげつどうちゃほ)京都市上京区一条通御前東入西町15(大将軍商店街内)嵐電北野白梅町駅から徒歩8分
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BLOGまち歩き
2021.12.25
高校生ランナーが駆け抜ける、師走の都大路
今年もあっという間に駆け抜けた「師走(しわす)」。"師が走る"と書く「師走」ですが、京都では毎年12月から駅伝が始まります。まずは、12月26日の「全国高等学校駅伝徒競走大会(全国高校駅伝)」。1月の女子駅伝、2月の大文字駅伝、3月の車いす駅伝と、駅伝のタスキをつなぎます。高校生ランナーたちが都大路を駆け抜ける年末。駅伝の日が近づくと、ジャージ姿の選手たちが京都のまちをランニングする姿も風物詩です。駅伝に向けて、全国の高等学校から京都に集まる選手たち。なかでも、聖護院門跡の中にある「聖護院御殿荘」は、選手宿舎として人気です。こちらの中庭にある「白川の足湯」に足をつけると、駅伝に勝てるという伝説があるのだとか。地元の人たちは、聖護院御殿荘に並ぶ高校のバスを見ると年末を感じるのだそうですよ。平安神宮の北側に位置する「聖護院門跡」は、本山修験宗総本山のお寺。重要文化財の「書院」や、光格天皇ゆかりの「一夜造りの御学問所」などがあります。そのなかで、宿泊施設として一般に開放されているのが「聖護院御殿荘」です。江戸時代の天明の大火で御所が焼けた際に、光格天皇が仮御所として滞在したのだとか。現在は駅伝選手や修学旅行生の宿泊施設としても知られています。聖護院御殿荘は、2021年12月よりリニューアル工事のため休業中です。2022年7月に一部がオープン、10月に宿泊新棟に併設されたレストランもオープン予定とか。来年の今ごろはまた、駅伝選手や修学旅行生の姿でにぎやかになっていることでしょう。もちろん一般の人も宿泊できるので、京都観光の際はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?平安神宮などの観光名所からほど近い場所にありながら、閑静な環境も魅力です。聖護院御殿荘(しょうごいんごてんそう)京都市左京区聖護院中町15京阪神宮丸太町駅から徒歩12分伝発祥の地・京都は今も駅伝が盛ん! はこちら聖護院門跡の「法螺貝(ほらがい)みくじ」 はこちら
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2021.12.24
京都文化博物館で「第43回ぴあフィルムフェスティバル」開催
2022年1月8日(土)~1月16日(日)の期間、「ぴあフィルムフェスティバル」が京都で開催されます。ぴあフィルムフェスティバルは「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマに1977年に始まった映画祭。これまでに黒沢清、園子温、塚本晋也、佐藤信介、李相日など、160名を超えるプロの映画監督を輩出してきました。今回、京都での主催開催は4年ぶり。関西初上陸、未配信作を含む23監督49作品が上映されます!映画祭の舞台となるのは、京都文化博物館の3階にあるフィルムシアター。京都の歴史と文化を継承し、映画発祥の地として新たな人材を発掘する場を提供しています。赤レンガ造りの別館は、旧日本銀行京都支店の建物で、国の重要文化財にも指定されているんですよ。『ばちらぬん』監督:東盛あいか『帰路』監督:高橋伊吹メインプログラムは、第1回から続く自主映画のコンペティション「PFFアワード」。応募489本の中から選ばれた18作品が上映されます。審査員の池松壮亮さんが大絶賛したグランプリ作品『ばちらぬん』(東盛あいか監督)をはじめ、制作当時高校生だった高橋伊吹監督による『帰路』、準グランプリ受賞の中塚風花監督『グッドバイ!』など、注目の作品が多数!また、『ばちらぬん』の東盛あいか監督、『苺のジャムとマーガリン』の宮永咲弥花監督、『帰路』の高橋伊吹監督、『壁当て』の井上朝陽監督など、関西にゆかりのある若手監督たちの舞台挨拶もありますよ。『猫と塩、または砂糖』監督:小松孝(C)PFFパートナーズ=ぴあ、ホリプロ、日活/一般社団法人PFF『裸足で鳴らしてみせろ』監督:工藤梨穂(C)PFFパートナーズ=ぴあ、ホリプロ、日活/一般社団法人PFFさらに、ぴあフィルムフェスティバルが企画・製作・公開までトータルで映画をプロデュースする「PFFスカラシップ」の最新2作、『猫と塩、または砂糖』と『裸足で鳴らしてみせろ』が関西で初上映。劇場公開を控える2作品をひと足早く観られる貴重なチャンスです。『ダイ・トゥモロー』監督:ナワポン・タムロンラタナリットほかにも、国内外で注目を集めるタイの新鋭ナワポン・タムロンラタナリット監督作品の大規模特集や、森田芳光70祭企画上映も行われます。 新鮮さ、可笑しさ、切なさなど、さまざまな感情を揺さぶる映画の数々。関西ではなかなか観ることができない貴重な作品も上映される予定です。ぜひこの機会に、予想を超える驚きの才能に出合ってみませんか?映画祭「第43回ぴあフィルムフェスティバル in 京都」日程:2022年1月8日(土)~16日(日) ※11日(火)は休館会場:京都文化博物館 フィルムシアターチケット:チケットぴあで販売(詳しくは公式HPを確認)※会場でのチケット販売(当日券)はなし公式HPhttps://pff.jp/43rd/kyoto/
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2021.12.22
珈琲をのみながら、手紙を書く人。第2話
「第2話 ANGERS河原町本店」西本杏実、という名前で先輩は私のことを思い出してくれただろうか。2週間前、猫から聞いた情報をもとに三条の小川珈琲で先輩に手紙を書いた。久しぶりに交流を図る緊張が文字となり、長文となり、圧にもなり兼ねない。そう考えながら筆を取ると、案外短文になった。その短文が受け取り方によっては怖がられてしまう可能性も十分にある。店員さんに手紙を託した後から、徐々にその不安が募っていった。あの日の私は変に強気だった。アイスクリームに抽出したばかりのエスプレッソを注いで溶かす私は、ガラス越しに羨ましそうな視線を送る、こげ茶色の猫に向かってドヤ顔までしていた。美味しいものは人の背中を押すらしい。先輩からの返事を期待して、毎日郵便受けを確認するあまり、返事が届く可能性より町中で先輩を見かける可能性の方が高いようにも感じた。だが、今朝ついに私の手元に1通の手紙がやってきた。先輩との文通に成功したのだ。通勤中にもかかわらず、朝一番の散歩と寄り道を兼ねて鴨川まで出る。澄んだ空気の中、私は便箋を開いた。西本様三条河原町のホテルオークラにツリーを模したイルミネーションが灯る季節、いかがお過ごしでしょうか。先日は素敵な便箋でのお手紙、ありがとうございました。杏実さんがすすめてくださったANGERSに行ってきました。心惹かれる万年筆が多く悩みましたが、これからの相棒となる1本を購入することができました。お店になっているビルは昔、銀行だったそうですね。雰囲気も素敵なセレクトショップでお気に入りに出会えて嬉しいです。あらためてお礼を申し上げます。今は行きつけの小川珈琲で、購入した万年筆を手にこの手紙を書いています。ここまで書いておきながら恐縮なのですが、先日頂いたお手紙の内容について、私がお礼を言われている理由が思い当たらず...。すみません。もしよろしければ、誰からどんなことを耳にされたのか教えて頂けないでしょうか。P.S.ヤサカタクシーの四つ葉のクローバー号に乗った際に貰えるシール、貴重なものを封に貼って頂きありがとうございます。私もいつか巡り会って乗ってみたいものです。冬野文そう、文先輩は時候の挨拶でホテルオークラを話題に出すような人だ。落ち着きの中に少しの茶目っ気。あの頃と変わらない文先輩らしさに嬉しくなった。そして、未だに私との共通点である力にも気づいていないような返事だった。町中の猫が皆、はっきりとした存在だとは限らない。そのことすら、先輩はまだ知らないのだろう。どう返事を書くべきか。悩んでいる私の元へよく言葉を交わす茶トラの猫がやってきた。猫は朝の挨拶もないまま喋る。...言う通りだ。ここで引き下がるわけにはいかない。過去の想いが文字に滲み出ないよう、私はあった事実だけを書けばいい。それだけの話。筆がのったとしても追伸を書き添えるくらいでいい。珈琲にチョコレートやビスケットを添えるような感覚で。私はその日の仕事帰り、行きつけの喫茶店で返事を書くことにした。(つづく)珈琲をのみながら、手紙を書く人。第1話はこちら作:渡辺たくみ(nidone.works)イラスト:やまもとかれん(nidone.works)写真:マツダ ナオキ文(ふみ):コニシムツキ杏実(あんみ):日下七海(安住の地)■ANGERS 河原町本店京都市中京区河原町三条上ル西側075-213-180011:00-21:00 年中無休https://www.angers.jp/shoplist/angers-kawaramachi/■小川珈琲 京都三条店京都市中京区三条通河原町東入中島町96-2075-251-7700月~金・日・祝日 9:00~20:00(ラストオーダー19:30)土・祝日前 9:00~21:00(ラストオーダー20:30)営業時間は変更する場合がございます。詳しくは店舗にお問い合わせください。年中無休https://www.oc-ogawa.co.jp/
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BLOGまち歩き
2021.12.20
冬にこそ食べたい「美山牛乳ソフトクリーム」
京都市内から車で1時間ほど、京都府の中心部に位置する南丹市美山町。かやぶきの民家などの伝統的文化や芦生の森が出迎える、自然あふれるエリアです。美山町へのドライブで楽しみなのが、途中で立ち寄る道の駅。自然ゆたかな美山産の旬の食材が並び、あれもこれも食べたくなってしまいます。私が美山町を訪れた際に必ず立ち寄るのが「道の駅 美山ふれあい広場」。「美山かやぶきの里」から車で10分ほど、美山町の東の玄関口である「赤橋」のたもとにあります。「道の駅 美山ふれあい広場」のなかでもお気に入りなのが、「美山のめぐみ牛乳工房」。「美山牛乳」をふんだんに使った、ソフトクリームやジェラートが人気のお店です。工房では、美山牛乳を使った商品の製造から販売までが一貫しておこなわれています。なかでも「美山牛乳ソフトクリーム」は、美山牛乳のおいしさがそのまま味わえる逸品。「美山みるく珈琲」を原料に製造された、コーヒー味のソフトクリームもおすすめですよ。ジェラートは美山産の食材を中心に、毎日10種類ほどがラインナップ。日替わりのほか、美山のとれたての旬を味わえる、季節や期間限定のジェラートもあります。ダントツ人気は、やはり「美山牛乳」の味を楽しめるミルク味!ソフトクリームよりも乳脂肪分が低く配合されているため、あっさりとした口あたりです。冬はソフトクリームやジェラートが溶けにくいので、ゆっくり味わえるのもよいですね。美山町の清らかな水と、自然のなかで育った乳牛からしぼった生乳のみを使用した「美山牛乳」。「道の駅 美山ふれあい広場」には「美山牛乳」の自動販売機もあります。冬に暖房のきいた車から降りて味わうソフトクリームやジェラート、牛乳も格別のおいしさですね。「美山牛乳」は「道の駅 美山ふれあい広場」の直売所「ふらっと美山」でも販売されています。「美山牛乳」と美山の平飼い卵を使った、シュークリームやプリンなどもおみやげにいかが?ソフトクリームやジェラートを味わったあとに食べたくなるのが、ホカホカのもの。「ふらっと美山」に隣接するスタンドで、美山の食材を包んだ「おやき」をどうぞ。人気の「よもぎ」や定番の「きりぼし」のほか、「さつまいもりんご」などのスイーツ系も。さらに、美山ならではの「鹿カレー」のおやきも販売されています。豊かな自然のなかで増えすぎた鹿やイノシシを、ジビエ料理でおいしく提供する美山市。日本の狩猟が解禁される11月から翌年の2月までは、まさにジビエ料理の本番といえます。初心者は鹿カレーの「おやき」や「鹿コロッケ」「美山ジビエ メンチカツ」から味わってみては?美山のめぐみ牛乳工房(美山道の駅店)京都府南丹市美山町安掛下23番地(道の駅 美山ふれあい広場内)
- 手捺染のTシャツ染め体験
- お家でもできる!?ミニ提灯作りに挑戦︕
- 小刀作り体験
- 和紙照明づくり体験
- 七宝体験
- 京こま作り体験
- 金箔押し体験
- 土ひねり体験
- 和ろうそく絵付け体験
- 組紐手組み体験
- 木版絵はがき制作体験
- ミニ和傘作り体験
- 京扇子絵付け体験
- 「京都デニム」の職人が教えるデニム京友禅染め体験
- 華道1日体験
- 「おはりばこ」でつまみ細工の桜アクセサリー体験&散策コース
- 「染工房 正茂」で桜の手描友禅職人体験&散策コース
- 京菓子手づくり体験
- 手描友禅職人体験
- 京象嵌(きょうぞうがん)作り体験
- 匂袋作り体験
- 花結い Photo Plan
- 交趾(こうち)絵付体験
- トートバッグ染め体験
- つまみ細工のフラワーBOXづくり
- 水引細工の花カード
- オリジナル ミニ提灯作り
- 御朱印帳の表紙を木彫り体験