いよいよ令和3年(2021)から令和4年(2022)へ、干支も丑から寅へバトンタッチですね。
令和4年(2022)は「壬寅(みずのえとら)」とよばれる、60年に1度の年です。
干支といえば、日本人におなじみの「十二支」で数えられますよね。
本来は、これに「十支(じっかん)」が加わった60通りの干支が存在するのだとか。
十支とは「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」のこと。
十二支と十支を合わせて60通りの干支を1年ごとに順送りするため、60年に1度の年まわりなのです。
また、干支と占いの九星気学を組み合わせると「五黄の寅(ごおうのとら)」の年に。
こちらは36年に1度の周期で、十二支でとくに金運に強いとされる寅年のなかでも最強の年だとか。
新たな生命や運気が芽吹くとされる寅年は、新生活を始めるのにも最適の年といえそうです。
さて、師走のお寺や神社では、新しい年の大絵馬が飾られるなど迎春ムードに包まれています。
多種多様な大絵馬のなかで、今回は出世開運にご利益のある豊国神社の大絵馬をご紹介します。
豊国神社といえば、いわずと知れた安土桃山時代の武将・豊臣秀吉公をまつる神社ですね。
大絵馬は、ヒョウタンの馬印とともに、秀吉公に扮したようなトラの姿が迫力満点!
天下統一を果たした秀吉公らしい「出世開運」の文字も力強い1枚です。
こちらの大絵馬は、近くの京都女子大学の学生さんによって制作、奉納されたものだとか。
大絵馬にひそんでいるという、"隠し文字"とハートマークを見つける楽しみもありますよ。
さらに国宝の唐門の、向かって左脇には、白虎の立体的なオブジェが登場しています。
こちらの作品は京都美術工芸大学の学生さんが制作、奉納したという「招福白虎」。
白虎の首には金色のヒョウタンが結びつけられ、開運祈願もバッチリです。
大絵馬とともに、地元の学生さんの力強いエネルギーや神社との絆を感じられますね。
平民から天下人にのぼりつめた秀吉公にあやかり、出世開運にご利益があるとされる豊国神社。
「五黄の寅」の年の初詣に、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか?
普段、国宝の唐門から中に入ることはできませんが、正月三が日に限り唐門が開放されます。
特別に唐門をくぐって、本殿まで進んでお参りすることができますよ。
豊国神社(とよくにじんじゃ)
京都市東山区大和大路正面茶屋町530
市バス停博物館三十三間堂前下車、徒歩5分