きょうのちしん
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BLOGまち歩き
2020.03.26
ウェブ上でお花見② 近衛家ゆかりの「本満寺」
京都のまちのあちこちが、濃淡の桜色に染まっています。お出かけがままならないこの春は、ウェブ上でお花見を楽しみましょう。京阪出町柳駅から北西に歩いて10分ほどの場所にある、近衛家ゆかりの「本満寺」をご紹介します。応永17年(1410)に関白・近衛道嗣の子、日秀上人(にっしゅうじょうにん)が今出川新町に創建。その後、天文8年(1539)に現在地へ移転した日蓮宗京都八本山のひとつです。西門から入ると北側に出現する、樹齢90年を超える枝垂れ桜が満開でした!円山公園のシンボルである「祇園枝垂桜」の姉妹樹といわれ、枝ぶりも圧巻です。こちらの枝垂れ桜の見ごろが過ぎると、紅枝垂れ桜や八重桜へバトンタッチ。境内には近衛家の家紋である牡丹(ぼたん)も植樹され、八重桜のあともお楽しみが続きます。タイミングが合えば、八重桜と牡丹の競演が繰り広げられるかもしれませんね。正式名称は「広宣流布山 本願満足寺(こうせんるふざん ほんがんまんぞくじ)」。江戸時代には徳川家の祈願所でもあったといわれる、由緒あるお寺です。観光寺院ではないため普段は静寂に包まれていますが、桜の時期は例外。枝垂れ桜を愛でようと、早朝から多くの人が詰めかけるそうです。観光情報誌に載っていないお寺のお花見も、「きょうのちしん」で楽しんでいただければ幸いです。本満寺(ほんまんじ)京都市上京区寺町通今出川上ル鶴山町16-1京阪出町柳駅から徒歩10分ウェブ上でお花見① 平野神社の桜の季節を合図する「魁(さきがけ)」 はこちら
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BLOGまち歩き
2020.03.24
ウェブ上でお花見① 平野神社の桜の季節を合図する「魁(さきがけ)」
先日より京都の早咲きの桜情報をお届けしてきた「きょうのちしん」。いよいよ、本格的な桜のシーズンの到来です!お出かけがままならない今年は、ウェブ上でお花見を楽しんでみませんか?まずは、平安遷都の年(794)に平城宮より現在地に遷座したと伝わる「平野神社」。神門手前では、早咲きの枝垂れ桜「魁(さきがけ)」が出迎えてくれます。「魁」の開花を皮切りに次々と蕾がほころび出すといわれる、まさに先がけとなる品種。同様に、カンヒザクラとアマギヨシノの交配品種である「陽光(ようこう)」なども見ごろです。境内や桜苑には約60種類400本もの桜の木が植えられ、珍しい品種も開花のときを待っています。たとえば、なでしこの花びらを思わせる切り込みが特徴的な「平野撫子(ひらのなでしこ)」。平野神社が発祥といわれ、平野神社近くの衣笠山にちなんで命名された「衣笠(きぬがさ)」。大輪の花を咲かせ、満開になると蝶々が舞っているように見える「胡蝶(こちょう)」。ソメイヨシノよりあとに開花する、淡い黄色がユニークな「鬱金(うこん)」など。早咲きから遅咲きまで、約1ヶ月にわたって見ごろが続くのも「桜の社」とよばれる所以です。江戸時代に庶民にも夜桜見物が開放されたことから、「平野の夜桜」としても親しまれる平野神社。来年は青空に映える桜もライトアップに照らされる夜桜も、心おきなく楽しむことができますように。平野神社(ひらのじんじゃ)京都市北区平野宮本町1市バス停衣笠校前下車、徒歩2分
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BLOGお土産
2020.03.20
応仁の乱直後に創業「水田玉雲堂」の厄除け菓子
1000年の歴史の中で幾度となく厄病が流行し、各地で厄病を鎮める神事などが行われてきた京都。神事の際には、疫病除けのご利益があるとして菓子や餅などが奉納されてきました。今回は厄病除けの霊社として名高い、御靈神社(上御霊神社)の門前菓子をご紹介します。今から540年以上前、文明9年(1477)に創業したという「水田玉雲堂」です。こちらの名菓「唐板(からいた)」の始まりは、さらに今から1160年近くも前。貞観5年(863)に京都で大流行した厄病がきっかけだったとか。当時、悪疫退散のために神泉苑で「御霊会(ごりょうえ)」が行われていました。その際に奉納された唐板煎餅が、「唐板」の原型だといわれています。唐板煎餅は、御靈神社の祭神のひとり、吉備真備が奈良時代に遣唐使として中国に渡って持ち帰ったもの。しかし、御霊会は室町時代の応仁の乱(1467~1477)で廃絶してしまいます。乱後、水田玉雲堂のご先祖が過去の記録をもとに唐板煎餅の作り方を会得、再興に至ったとか。御靈神社の境内で茶店を開き、「唐板」は厄除け菓子として愛されるようになったそうです。昭和初期に、現在地である御靈神社の鳥居前に移転した「水田玉雲堂」。創業以来540年以上もの間、「唐板」1種類のみを製造販売し続けています。「唐板」の材料は小麦粉、砂糖、鶏卵と、いたってシンプル。その反面、想像以上に複雑な工程で作られているのも奥深さの所以のひとつです。1枚ずつ丁寧に手焼きで作られた「唐板」は、驚くほどサクサクほどける食感。薄い短冊形に切り分けられ、どことなく厄除けのお札にも見えるような気がします。御靈神社の参拝帰りに、ぜひ買い求めてみてはいかがでしょうか?水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)京都市上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊前町394地下鉄鞍馬口駅から徒歩3分
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BLOGまち歩き
2020.03.17
京都の早咲きの桜⑥レトロな校舎に桜並木が広がる「旧成徳中学校」
このところ、早起きして桜を愛でる風流な習慣がついている私です。この日は四条烏丸からゆっくり歩いて10分ほどの場所にある、早咲きの桜のスポットへ。高辻通の室町を西に入った、連続したアーチ型の窓などが印象的な「旧成徳中学校」です。卒業生を送り出すため、毎年3月に開花するよう品種改良されたという桜「春めき」が満開!巣立ちの季節を迎えた校舎に文字通り花を添えるように、淡いピンクの桜並木が広がっています。約20年前に統合に伴う廃校となり、現在は地域の施設として活用されている旧成徳中学校。今春も変わらず咲く春めき桜は、全国の卒業生や道ゆく人々にエールを送っているようです。桜の木のまわりや玄関前には、チューリップや葉ボタンなどが植えられた花壇も。卒業生や在校生の姿はなくとも、桜の木や手入れの行き届いた花壇が学校の春の光景を伝えています。旧成徳中学校(きゅうせいとくちゅうがっこう)京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町290阪急烏丸駅・地下鉄四条駅から徒歩8分京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る「一条戻橋」 はこちら京都の早咲きの桜②出町柳駅前の「長徳寺」はこちら京都の早咲きの桜③賀茂大橋から三条大橋へ はこちら京都の早咲きの桜④穴場の桜スポット「百萬遍知恩寺」 はこちら京都の早咲きの桜⑤徳島藩主ゆかりの桜が咲く「清浄華院」と「豊国神社」 はこちら
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BLOGまち歩き
2020.03.14
京都の早咲きの桜⑤徳島藩主ゆかりの桜が咲く「清浄華院」と「豊国神社」
今年は暖冬だったので、京都の早咲きの桜も例年よりさらに早く楽しむことができました。3月の半ばですでに葉桜となっている木もあるようですね。今回ご紹介する早咲きの桜は、寺町通広小路にある「清浄華院」に咲いていました。境内を彩る、淡い紅色の「蜂須賀桜(ハチスカザクラ)」です。江戸時代まで徳島城の御殿にあり、徳島藩主が代々愛でてきたという由緒ある「蜂須賀桜」。現在は、徳島藩や代々藩主を務めた蜂須賀家にゆかりのある社寺でのみ愛でることができます。なぜ、徳島藩主ゆかりの桜が京都の清浄華院にあるの? と思った人も多いのではないでしょうか。徳島藩7代藩主・蜂須賀宗英公のお墓が清浄華院にある縁で、約10年前に植樹されたそうですよ。「豊国神社」にも、蜂須賀家が秀吉公に仕えていた縁で「蜂須賀桜」が植樹されています。徳島藩を治めていた蜂須賀家にちなんで名づけられた「蜂須賀桜」。歴代藩主がお留め石に立ち寄って鑑賞したことから「お留め桜」、転じて「乙女桜」とも。思いがけず、現在の京都で幕末の徳島藩に思いを馳せるひとときとなりました。清浄華院(しょうじょうけいん)京都市上京区寺町広小路上ル北之辺町395市バス停府立医大病院前から徒歩5分豊国神社(とよくにじんじゃ)京都市東山区大和大路正面茶屋町530市バス停博物館三十三間堂から徒歩5分京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る「一条戻橋」 はこちら京都の早咲きの桜②出町柳駅前の「長徳寺」はこちら京都の早咲きの桜③賀茂大橋から三条大橋へ はこちら京都の早咲きの桜④穴場の桜スポット「百萬遍知恩寺」 はこちら
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BLOGまち歩き
2020.03.12
京都の早咲きの桜④穴場の桜スポット「百萬遍知恩寺」
3月も半ばになり、だんだんと日も長くなってきました。少し早起きをして、徒歩や自転車で桜見物に出かけるのが最近の楽しみのひとつです。この日は、今出川通と東大路通が交差する百万遍までウォーキング。「ひゃくまんべんさん」の愛称で親しまれている「百萬遍知恩寺」で、早咲きの桜に出会いました。境内の鐘楼堂の脇に植えられた「ふじ桜」(豆桜)です。東大路通に面した西門から入ると、参道沿いに「オカメ桜」の姿もキャッチ。早朝の澄んだ空気の中で桜を愛でていると、心が浄化されていく気がします。4月初旬ごろにはソメイヨシノや枝垂れ桜、山桜が境内に咲き誇り、これもまた楽しみです。京都大学のキャンパスがあり、学生のまちとしても知られる「百万遍」。出町柳からも東へ徒歩10分ほどの立地でありながら、百萬遍知恩寺は知る人ぞ知る桜の名所です。百萬遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)京都市左京区田中門前町103京阪出町柳駅から徒歩7分、または市バス停百万遍から徒歩2分京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る「一条戻橋」 はこちら京都の早咲きの桜②出町柳駅前の「長徳寺」はこちら京都の早咲きの桜③賀茂大橋から三条大橋へ はこちら
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BLOGまち歩き
2020.03.10
京都の早咲きの桜③賀茂大橋から三条大橋へ
先日の「きょうのちしん」でご紹介した、早咲きのオカメ桜と寒緋桜を楽しめる長徳寺。長徳寺から川端通を南へ、賀茂大橋西詰を下がった堤防ではイボ桜が開花しています。さらに南へ30分ほど、三条大橋西詰まで歩くと出迎えてくれるのが河津桜。河津桜は、先日の一条戻橋でも咲いていました。同じ品種でも、見る場所はもちろん、角度や時間によって印象が違うのも楽しいですね。河津桜の横に建つ弥次喜多像も、真上に咲く枝垂れ桜の開花を今か今かと待っているようです。枝垂れ桜やソメイヨシノもあと数週間もすれば見ごろとなり、鴨川(賀茂川)沿いが桜並木に。「きょうのちしん」では、しばらく桜だよりが続く予定ですが、お楽しみいただけますと幸いです。京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る「一条戻橋」 はこちら京都の早咲きの桜②出町柳駅前の「長徳寺」 はこちら
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BLOGまち歩き
2020.03.07
京都の早咲きの桜②出町柳駅前の「長徳寺」
京阪・叡電出町柳駅からすぐ、川端通に面した「長徳寺」のオカメ桜も早咲きの品種。境内は通常非公開ですが、桜の木は山門前に植えられているため自由に眺めることができます。青空にも曇り空にも映える濃いピンク色のオカメ桜は、少し遠目からも際立つ存在感!バス停にも近く、この日も多くの人が立ち止まって桜の美しさに見入っていました。また、山門脇の地蔵堂のガラス戸にもオカメ桜が反射され、独特の情景を映し出しています。カンヒガン桜とマメ桜の交配種である、オカメ桜。イギリス人の桜収集家・イングラムによって1949年に作出された、イギリス生まれの桜だそうです。オカメ桜は塀沿いにも植えられ、こちらは濃い紅色の寒緋桜とのコントラストも見事!今年も変わりなく京都の春を彩る桜が、気分を晴れやかなものにしてくれますように。長徳寺(ちょうとくじ)京都市左京区田中下柳町34-1京阪・叡電出町柳駅から徒歩1分、または市バス停出町柳下車すぐ冬にも花を咲かせる「御池桜」 はこちら京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る一条戻橋 はこちら
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