きょうのちしん
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BLOGまち歩き
2020.03.05
京都の早咲きの桜①多くの伝説が残る「一条戻橋」
今年も早咲きの桜が京都の春の到来を告げています。一条通の堀川に架かる「一条戻橋」は、京都でいち早く楽しめる桜スポットのひとつ。見ごろを迎えた濃いピンクの河津桜が、橋を渡る人々の目を楽しませています。現在の橋は平成7年(1995)に新築されたものですが、歴史は平安京造営時にさかのぼります。当時は堀川より西のエリアが荒廃していたことから、さまざまな逸話が生まれたという伝説の橋。平安中期の武将・渡辺綱が、美女に化けた鬼を退治した場所としても知られています。橋の名前の由来になったのは、延喜18年(918)に行われた平安初期の漢学者・三善清行の葬列。息子の浄蔵が橋の上で父・清行の葬列に遭遇、嘆き悲しんで棺にすがって祈ると清行が一時蘇生!父子が再会した奇跡から、それまでの「土御門橋」から「戻橋」とよばれるようになったとか。満開の桜は、橋の下から見上げるとアーチのよう。現在はひっそりと架かる橋ですが、縁談や婚礼の際には避けて通るべしという言い伝えは健在です。逆に旅などに出るときは、この橋を渡るとよいとされているようですよ。一条戻橋(いちじょうもどりばし)京都市上京区一条通堀川下之町市バス停一条戻橋・晴明神社前からすぐ冬にも花を咲かせる御池桜 はこちら
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BLOG歳時記
2020.03.03
京のひな祭り②京雛はお内裏様の立ち位置が逆!?
女の子のすこやかな成長と災難除けを願う桃の節句。お雛様が飾られているのを見ると、気分も華やぎますよね。京都で作られる京人形のお雛様は、「京雛(きょうびな)」とよばれています。実は、ほかの地域とは男雛と女雛の立ち位置が逆になっているのにお気づきでしょうか?京雛は、向かって右(左側)に男雛、向かって左(右側)に女雛を並べるのが主流。これは太陽が昇る東が上座とされた、日本古来の風習に由来するものだといわれています。よく見るとお雛様のお顔立ちにも特徴があり、京雛は切れ長の目に細面の京美人風とか!?ホテルのロビーなどにお雛様が飾られていることもあるので、機会があればそっとご覧あれ。また、旧暦を大切にする京都では、4月までお雛様を出している家庭も珍しくありません。古今東西、しきたりや習わしが異なるお雛様ですが、子どもの成長を願う親心は同じですね。京のひな祭り①桃の節句に欠かせない「ひちぎり」は こちら
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BLOGお土産
2020.02.29
京のひな祭り①桃の節句に欠かせない「ひちぎり」
桃の節句を迎えると、いよいよ春がやってきたなぁと心が躍ります。お雛様を飾り、白酒やばら寿司でお祝いする人も多いのではないでしょうか。京都のひな祭りに欠かせないお菓子といえば、「ひちぎり」。平安時代の宮中儀式に用いられた「戴餅(いただきもち)」に由来する和菓子です。「ひちぎり」とは、漢字で書くと「引千切」。宮中で人手が足りないときに餅を丸めず、ひきちぎるようにして作られたことから命名されたそう。また、「あこや貝」の形に似ていることから「あこや餅」ともよばれています。創業210余年の京菓子司「亀屋良長」の「ひちぎり」は、上品な甘さのきんとんがのった練りきり製。淡いグリーンとピンクのコントラストが春らしく、桃の節句はもちろん、お茶席にもぴったりです。この時期に京都のさまざまな和菓子店に並んでいる「ひちぎり」を食べ比べてみるのもよいですね。
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BLOGイベント
2020.02.28
3月8日は「町家の日」
京都に住んでいると、一度はあこがれる町家暮らし。3月8日が「町家の日」として、全国的に制定されているのをご存じでしょうか?3月を意味する英語「マーチ(March)」に、8日の8を「や」と読んで「町家(マーチヤ)の日」。京都をはじめ全国各地で、3月1日~8日に町家イベントが開催されます。期間中は、町家の特性を生かした空間が、展示会やワークショップ、映画祭などの舞台に。町家レストランでは特別メニューが提供され、京都の家庭の味を楽しめるお店もあるそうですよ。京都の町家といえば、「うなぎの寝床」とよばれる、狭い間口から奥へと続く細長い間取り。「虫籠窓(むしこまど)」や「鍾馗(しょうき)さん」などの意匠も見どころです。いたるところに京都の人々の暮らしの知恵や工夫、美意識が詰まった伝統建築・町家。町家暮らしにあこがれている人もそうでない人も、この機会にのぞいてみてはいかがでしょうか?イベントによって開催日時が異なるので、公式ウェブサイトで確認してからお出かけくださいね。※イベントは中止になる場合があります。https://machiyanohi.jp/
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BLOGまち歩き
2020.02.26
下鴨さんぽ②気軽に賀茂川ピクニック
これからの季節、お天気のよい日は賀茂川でピクニックを楽しみたいですね。とはいえ、旅行中などは自分でバスケットやお弁当を用意するのが難しいもの。そんな人におすすめなのが、北大路橋西詰の自家焙煎コーヒー店「WIFE & HUSBAND」です。店名どおり、すてきな夫婦が営んでいるこちらのお店。コーヒーやお菓子の入った「ピクニックバスケット」を貸し出してくれるサービスが人気です。「ピクニックバスケット」を手にしたら、お店から歩いてすぐの河原へ!コーヒーやお菓子を手に、賀茂川ピクニックとしゃれ込みましょう。レトロな魔法瓶にたっぷり入ったコーヒーは、マグカップに注いで飲むこともできますよ。また、折りたたみテーブルやチェア、ゴザなどを借りることもでき、くつろぎ方は無限大。自然豊かな賀茂川を眺めながら過ごしていると、90分があっという間に過ぎてしまいそうです。もちろん、香り豊かな店内でコーヒーをゆっくり味わうのも至福のひととき。下鴨さんぽの休憩にも、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。WIFE & HUSBAND(ワイフアンドハズバンド)京都市北区小山下内河原町106-6地下鉄北大路駅から徒歩5分https://www.wifeandhusband.jp/下鴨さんぽ①下鴨神社の「光琳の梅」が満開 はこちら
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BLOGまち歩き
2020.02.22
下鴨さんぽ①下鴨神社の「光琳の梅」が満開
先日ご紹介した世界遺産「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」から、賀茂川に沿って南東へ。4kmほどの場所にあるのが、世界遺産「下鴨神社(賀茂御祖神社)」です。境内の「御手洗川(みたらしがわ)」にかかる、朱色の輪橋(そりはし)。その脇に植えられた「光琳の梅」が、今まさに見ごろを迎えています。「光琳の梅」の名前の由来は、江戸時代の絵師・尾形光琳から。国宝「紅白梅図屏風」が、こちらの輪橋のあたりを描いたといわれているそうです。鳥居越しに、楼門を背にと、どこから見ても絵になり、1本の木なのに圧倒的な華やかさ!この時期ならではの、雪が降ったりメジロが止まったり、思いがけない共演にも心が躍ります。御手洗川で3月3日に行われる伝統行事「京の流しびな」でも「光琳の梅」は名脇役に。当日はお雛様が飾られた橋殿からも、輪橋や鳥居と調和した姿を鑑賞できそうです。桃色に染まる下鴨神社へ、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。下鴨神社(賀茂御祖神社)京都市左京区下鴨泉川町59市バス停下鴨神社前から徒歩すぐ上賀茂さんぽ②梅見の穴場「京都府立植物園へ」は こちら
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BLOGまち歩き
2020.02.20
上賀茂さんぽ③上賀茂神社の名水をコーヒーで味わえる「神山湧水珈琲 煎」
京都のお寺や神社の境内に店を構えるカフェが人気を集めています。世界遺産・上賀茂神社の境内に2019年4月にオープンした「神山湧水珈琲 煎」も、そのひとつ。約2600年前の上賀茂神社(賀茂別雷神社)造営以来、初めての常設お休み処だそう!こちらの「珈琲」には、境内を流れる「神山湧水(こうやまゆうすい)」が使われています。神山とは、御祭神の「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのみこと)」が降り立ったとされる場所。そこから湧き出る御神水に合うコーヒーを、味の素AGFと共同開発したのが「神山湧水珈琲」です。御神水のおいしさを味わいたいなら、この時期でもアイスの「珈琲」がおすすめ!神聖な空気の中、喉を通る冷たさとすっきりとした味わいが心地よく、心が澄み渡るようです。「珈琲」を受け取ったら、コーヒースタンドの近くにある休憩スペース「憩いの森」へ。造営2600年にちなみ、2600本のヒノキの木材が使われた大きな円形ベンチでひと休みしましょう。ここに座って2600年もの歳月に思いを馳せていると、哲学者気分も味わえるかもしれません。門前菓子の焼き餅が2個ついたセットもあり、この焼き餅がまた「珈琲」と相性バツグン!社務所横のコーヒースタンド「神山湧水珈琲 煎」へ、参拝後にぜひ立ち寄ってみてくださいね。神山湧水珈琲 煎(こうやまゆうすいこーひー せん)京都市北区上賀茂本山339 上賀茂神社(賀茂別雷神社)境内市バス停上賀茂神社前からすぐ上賀茂さんぽ①すべて100円で買える「手づくりおやつ machi kichi」はこちら上賀茂さんぽ②梅見の穴場「京都府立植物園へ」はこちら
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BLOGまち歩き
2020.02.18
上賀茂さんぽ②梅見の穴場「京都府立植物園」へ
桜の季節が待ち遠しい今日このごろですが、その前に愛でたいのが梅ですよね。京都には北野天満宮や梅宮大社、城南宮など、梅の名所がたくさんあります。そんな中で、ゆっくりと梅見を楽しみたい人におすすめのスポットが「京都府立植物園」。園内2ヶ所の梅林に約60品種・100本もの梅の木が植えられた、隠れた梅の名所です。珍しい品種もたくさんあるので、ネーミングとあわせてチェックしてみるのも楽しそう!たとえば、1本の枝から紅、白、紅白と咲き分ける「思いの侭(おもいのまま)」。咲き始めは薄紅色で、少しずつ紫を帯びた紅色へと花の色が変わる「道知辺(みちしるべ)」。大輪の白い花を咲かせる「玉牡丹(たまぼたん)」も、今まさに見ごろを迎えています。また、ユニークな枝ぶりの「幾夜寝覚(いくよねざめ)」など、遅咲きの品種もスタンバイ。3月中旬ごろまで、訪れるたびに新たな梅の花との出会いがありそうです。園内から比叡山を望み、西側に賀茂川が流れる景勝地「京都府立植物園」。四季折々の表情を見せる広い敷地を散策しながら、のんびりと梅見を楽しみましょう。京都府立植物園京都市左京区下鴨半木町地下鉄北山駅からすぐ上賀茂さんぽ①すべて100円で買える「手づくりおやつ machi kichi」 はこちら
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