きょうのちしん
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BLOGまち歩き
2021.01.20
京都のボーイスカウトと「そなえよ つねに」の石碑
1月24日は「ボーイスカウトの創立記念日」です。ボーイスカウトとは、野外活動などを通してスカウト運動に取り組む青少年教育活動のこと。"よりよき社会人の育成"をめざし、明治41年(1908)1月24日にイギリスで創設されました。創設者はイギリスの軍人で作家だった、ロバート・ベーデン=パウエル卿。日本では、大正11年(1922)に「少年団日本連盟」として創立されたのがはじまりです。現在、世界の170の国と地域で、4,000万人以上のスカウトが活動しているといわれています。日本では、「団」とよばれるボーイスカウトの活動母体が約2,000個団あるのだとか。石清水八幡宮、西本願寺、知恩院、北野天満宮、八坂神社、上賀茂神社、下鴨神社、佛光寺......京都では、数々の神社やお寺もボーイスカウトの団本部になっているのが興味深いですね。「少年団日本連盟」に先がけて、京都では独自の少年のための育成組織(京都連盟)が発足。大正4年(1915)に、平安神宮で「京都少年義勇団」の結成式が行われました。その平安神宮の南側、岡崎公園の一角にボーイスカウトの石碑が建てられています。石碑に刻まれているのは「そなえよ つねに」の文字。パウエル卿によって提唱されたスカウトの世界共通のモットーで、英語では"Be Prepared"。いつ、どんなときにも正しい判断で行動ができるよう、精神と肉体を準備しておくという教えです。まさに今、だれもが「そなえよ つねに」の精神を心がけたいものですね。「そなえよ つねに」の石碑京都市左京区岡崎最勝寺町(岡崎公園内)市バス停岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前下車、徒歩すぐ
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BLOGお店
2021.01.18
京都の洋食④ 下鴨「グリル生研会館」
京都府にも2度目の緊急事態宣言が発令されました。思いのままにお出かけや外食を楽しめる日々が戻ることを祈るばかりです。春先に行きたいところや食べたいものを考えながら、自粛期間を乗り越えたいと思います。そこで今回は、世の中が落ち着いたら訪ねてみたい京都の洋食のお店をご紹介します。下鴨神社(賀茂御祖神社)・糺の森の西側にある、昭和33年(1958)創業の「グリル生研会館」。「ハンバーグ&エビフライ」など、創業当時から愛され続ける欧風料理をいただけます。また、現在は営業時間が縮小されているなか、テイクアウトのお弁当も販売されています。「ハンバーグ&エビフライ弁当」「魚フライ弁当」「ステーキ弁当」など、メニューも充実。追加で「本日のポタージュスープ」や「グリーンサラダ」がテイクアウトできるのも魅力です。名店の味といつもより少しリッチな気分を、おうちで味わってみてはいかがでしょうか。できたてが提供されるので、すぐ近くの賀茂川でもお弁当を広げたくなってしまいます。営業時間やメニューなど、詳細はグリル生研会館の公式ウェブサイトで確認してください。写真は、店内で提供される「ハンバーグ&エビフライ」と「本日のスープ」です。グリル生研会館(グリルせいけんかいかん)京都市左京区下鴨森本町15市バス停糺ノ森下車、徒歩すぐhttp://www.grillseikenkaikan.com/京都の洋食① 下鴨「洋食 のらくろ」 はこちら京都の洋食② 高木珈琲 高辻本店 はこちら京都の洋食③ 下鴨「グラタンハウス La Vienne」 はこちら
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BLOG歳時記
2021.01.15
平安時代の故事にちなんだ「御粥神事」「御粥祭」
小豆の赤には邪気を払うパワーがあるとされ、京都では平安時代から食べられてきました。たとえば、「夏越の祓」の6月30日に、三角のういろうに小豆を散らした「水無月」をいただきます。小正月の1月15日には、小豆を食べると邪気が払われるという故事にちなみ、小豆粥を食べる風習も。上賀茂神社(賀茂別雷神社)では、「御粥(みかゆ)神事」が執り行われます。「樒(しきみ)」で作られた粥杖が、小豆粥とともに神前に供えられ、年中の除災が祈祷されます。また、下鴨神社(賀茂御祖神社)でも「御粥祭(おかゆさい)」が斎行される日。野菜や果物とともに小豆粥と大豆粥が神前に供えられ、五穀豊穣と国家国民の安泰が祈願されます。下鴨神社では、例年、祭事のあとにおさがりの小豆粥が参拝者に授与されてきました。2021年は祭事のみの斎行となり、小豆粥の授与は行われません。春には世間が落ち着いていることを願いながら、自宅で小豆を炊いてみたいと思います。小豆といえば、下鴨神社境内にある「休憩処 さるや」。下鴨神社の北に本店をかまえる「あずき処 宝泉堂(ほうせんどう)」が手がける茶店です。こちらでは、下鴨神社の宮司さんと考案したという甘味や軽食が提供されています。寒い時期の参拝帰りに味わいたいのが、丹波大納言小豆の風味豊かな「良縁ぜんざい」。縁結びにご利益のある、境内の末社「相生社(あいおいのやしろ)」にあやかったおぜんざいです。神様のおさがりの小豆で炊かれたおぜんざいと紅白のお餅に、身も心も温かくなるのを感じます。上賀茂神社(賀茂別雷神社)/かみがもじんじゃ(かもわけいかづちじんじゃ)京都市北区上賀茂本山339市バス停上賀茂御薗橋下車、徒歩3分下鴨神社(賀茂御祖神社)/しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)京都市左京区下鴨泉川町59市バス停下鴨神社前下車、徒歩すぐ休憩処 さるや京都市左京区下鴨泉川町59(下鴨神社境内)市バス停糺ノ森下車、徒歩2分
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BLOGまち歩き
2021.01.13
囲碁「本因坊」発祥の地
1月5日は「囲碁の日」。そして、1月15日は「いい碁の日」に制定されています。寺町通夷川にある、囲碁「本因坊」発祥の地。発祥の地を伝える駒札の下には、石でできた碁盤も設置されています。囲碁のタイトルのひとつとして知られる「本因坊(ほんいんぼう)」。安土桃山時代、この地には「寂光寺」というお寺が建っていました。その塔頭である本因坊に住んでいた寂光寺2世・日海上人(にっかいじょうにん)は、囲碁の名手。その腕前は、織田信長、豊臣秀吉から徳川家康らがこぞって師事するほどだったとか。信長からは「名人」の号が、秀吉からは「碁」の役職が与えられたといわれています。さらに江戸時代には家康が日海上人を江戸へ呼び寄せ、幕府の「碁所(ごどころ)」に任命。日海上人は名を本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ)に改め、碁道本因坊の開祖となりました。のちに家元制は廃止、寂光寺塔頭の本坊因も消滅してしまいました。本因坊の名跡を継承する囲碁の棋戦「本因坊戦」が、本因坊の名を今に伝えています。平成21年(2009)に駒札と碁盤が設置された際、今村九段と滝口九段による打ち初め式を執行。現在もこの碁盤に碁を持ち込めば、誰でも実際に碁を打つことができるようですよ。碁盤といえば、洛中のまちなみを表現する「碁盤の目」。碁盤の目のなかにある碁盤で対局できるなんて、京都ならではの光景かもしれません。さて、「囲碁本因坊の寺」とよばれる寂光寺。2度の移転を経て、宝永5年(1708)に現在地の東山仁王門で再興されました。歴代本因坊の墓所があり、本因坊算砂が愛用した碁盤や碁石が寺宝として所蔵されています。囲碁「本因坊」発祥の地(いご ほんいんぼう はっしょうのち)京都市中京区寺町通夷川上ル地下鉄京都市役所前駅から徒歩5分寂光寺(じゃっこうじ)京都市左京区仁王門通東大路西入ル市バス停東山仁王門下車、徒歩2分
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BLOGまち歩き
2021.01.11
上賀茂神社の新しい大鳥居
今年は分散参拝として、ゆっくり初詣に出かける人も多いですよね。「上賀茂神社」の呼び名で知られる「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」。下鴨神社(賀茂御祖神社)とともに京都でもっとも古い神社として知られる、世界遺産です。2020年12月27日、上賀茂神社の一の鳥居前に新たな「大鳥居」が建立されました。新春の空に映える、高さ8メートルほど、幅6メートルほどの朱色の大鳥居です。これで、上賀茂神社前の御薗橋から参拝する場合も神社の場所がわかりやすくなりました。上賀茂神社では現在、一の鳥居前の広場から御薗橋にかけて拡幅工事が行われています。工事が終わったあとの景色も今から楽しみですね。普段以上に清らかで神聖な空気が流れているのを感じる、新年の境内。奉納された書道の「丑」や、竹細工の「丑」みくじ結びなども参拝者を出迎えてくれます。中門に吊るされたお正月飾りの「吉祥宝船」は、その下をくぐると福を授かることができる縁起物。宝船が穏やかな世界を運んできてくれますように。社務所では、上賀茂神社オリジナルの「疫病終息祈願してマスク」も頒布されています。ご神紋の二葉葵があしらわれた、大人サイズの立体型マスクです。事前に祈祷されたマスクで、マスク生活も神聖な気持ちで乗り越えることができる気がします。上賀茂神社(賀茂別雷神社)/かみがもじんじゃ(かもわけいかづちじんじゃ)京都市北区上賀茂本山339京都市バス停上賀茂御薗橋下車、徒歩3分
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BLOGまち歩き
2021.01.06
錦天満宮の「非接触祓鈴装置」
新年おめでとうございます。本年も「きょうのちしん」をよろしくお願いいたします。このお正月、丑年にあやかって天神さんへお参りした人も多いのではないでしょうか。私は錦市場の東端、新京極商店街の中に建つ「錦天満宮」へ。密を避けるため、三が日を過ぎてから参拝しました。鳥居の両端がビルの壁を貫通していることでも知られる「錦の天神さん」。境内のユニークな仕掛けも見どころです。まずは、人の気配で神楽が鳴り、獅子舞が動く「からくりおみくじ」。初穂料を入れるとおみくじを運んでくれる獅子の姿に、笑みがこぼれます。そして、ボタンを押すと拍子木の音が聞こえ、紙芝居が始まる「紙芝居ロボット」。御祭神・菅原道真公のご誕生から錦天満宮の由緒を、イラストと音声で紹介してくれます。また、このコロナ禍で気持ちよく参拝できる工夫も見られました。お賽銭箱の前には「非接触祓鈴」が置かれ、手をかざすと鈴の音が鳴る仕組みに。鈴尾に手を触れずに神拝することができるようになっています。さらに手水舎は、ひしゃくを使わず竹筒を通して手で水を受けられるように。このご時世に配慮された工夫の数々に頭が下がる思いです。境内の「撫で牛」も、今は心の中でなでることでご利益を授かることができそうですね。錦天満宮(にしきてんまんぐう)京都市中京区新京極通四条上ル中之町537阪急京都河原町駅から徒歩3分
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BLOGイベント
2020.12.31
京都で異国を味わう④ 堂本印象美術館「憧れのヨーロッパ旅行」
旅行もままならないこの冬、美術館でヨーロッパ旅行気分を味わってみませんか?京都府立堂本印象美術館にて、企画展「憧れのヨーロッパ旅行」が開催中です。明治から昭和にかけて京都で活躍し、日本画壇の重鎮としても知られた画家・堂本印象。今回の展覧会は、昭和27年(1952)に印象が出かけたヨーロッパ旅行がテーマです。印象が還暦を過ぎてようやく叶ったという、遠くあこがれの地への旅。当時は京都から特急列車で東京駅へ向かい、羽田空港からプロペラ飛行機でイタリア・ローマへ。現在の4倍ほど、およそ50時間をかけてのフライトだったそうです。印象はイタリアを皮切りにフランス、スペイン、ドイツ、スイスへと渡り、約半年間滞在。西洋古典美術だけでなく現代美術の動向にも触れ、自身の進むべき道を確信した旅になったとか。期間中に展示されているのは、帰国後に発表した『メトロ』や『窓』など。さらに、滞在中に描いた現地のスケッチ画や油彩画など、ヨーロッパ旅行に関連する作品の数々。作品を通して異国の空気に触れ、当時のヨーロッパにタイムトリップもできるかもしれません。会期は2021年3月28日(日)まで(年末年始を含む休館日あり)。期間中は「京都現代作家展」も同時開催されているので、あわせてどうぞ!詳細は、京都府立堂本印象美術館の公式ウェブサイトで確認してください。3月までには新型コロナウイルスの騒動が落ち着いていますように。京都府立堂本印象美術館(きょうとふりつどうもといんしょうびじゅつかん)京都市北区平野上柳町26-3市バス停立命館大学前下車、徒歩すぐhttps://insho-domoto.com/京都で異国を味わう① 本格ドイツ料理とビール「カフェ・ミュラー」 は こちら京都で異国を味わう② 手づくりのロシア家庭料理「カフェ ヨージク」 は こちら京都で異国を味わう③ 底冷えの京都で常夏ハワイ気分「ALOHANA CAFE」 はこちら
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BLOG歳時記
2020.12.29
「子」と「丑」が並ぶ、下鴨神社の大絵馬
つい先日、新しい年を迎えたと思ったのに、もう除夜の鐘が聞こえるころになりました。干支も子(ねずみ)から丑(うし)へバトンタッチの準備が始まっています。境内に丑の絵馬が掲げられ、ひと足早く迎春ムードを迎えている神社やお寺も。また、いくつかの寺社では、新旧の干支の絵馬が並んで姿を見せています。たとえば、私が2020年のお正月にお参りした「下鴨神社(賀茂御祖神社)」。年の瀬の現在、舞殿の大絵馬は、子と丑の両方が参拝者を出迎えてくれています。下鴨神社の大絵馬は、干支がリアルタッチに描かれているのが特徴。神社によって絵馬のテイストがさまざまなのも楽しいですね。下鴨神社の境内でも新年に向けての準備が始まり、年の瀬ならではの雰囲気に包まれていました。コロナ禍のお正月は、分散参拝が推奨されています。前倒しして、12月に参拝を済ませた人もいるのではないでしょうか。下鴨神社では1月15日(金)まで初詣を受け付け。1月中、または2月の節分までを初詣とする寺社もあるので、密を避けてお参りくださいね。落ち着かない世の中ですが、2021年が皆さまにとってよい1年となりますように。下鴨神社(賀茂御祖神社)/しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)京都市左京区下鴨泉川町59市バス停下鴨神社前下車、徒歩すぐ
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