BLOGまち歩き2021.12.05

「姉の日」と姉小路通

12月6日は「姉の日」なのをご存じでしょうか?

兄弟型・姉妹型の研究家である漫画家の畑田国男さんが、平成4年(1992)に提唱した記念日。

まず、「妹の日」である9月6日の3ヶ月後であること。

そして、12月6日が聖ニコラウスの命日だと伝えられているのが「姉の日」の由来だとか。

聖ニコラウスといえば、サンタクロースのモデルとなったとされる人物。

サンタクロースの起源のひとつとされる「三姉妹伝説」が残されています。

その伝説とは、ある貧しい一家の長女の窮地を、聖ニコラウスが金貨で救ったというもの。

このとき、聖ニコラウスが窓から投げ入れた金貨が偶然、暖炉の靴下の中に入ったのだとか。

この伝説が、クリスマスイブに靴下をつるすようになった始まりともいわれています。

そこで、畑田さんは聖ニコラウスの命日を「姉の日」に制定したのだそうですよ。

お姉さんを思う12月6日、ヨーロッパでは「サンタクロース・デー」ともよばれているそうです。

姉小路_リサイズ2.jpg

京都の「姉」といえば、「姉小路(あねやこうじ/あねこうじ)通」。

御池通と三条通の間の通りで、東の木屋町通から西の佐井通(春日通)に渡ります。

京都文化博物館や京都万華鏡ミュージアムといった文化施設。

さらに、新風館やエースホテル京都など新しい施設も共存する興味深い通りです。

その一部の区域は、建築物の高さや用途に制限のある「姉小路界隈地区建築協定区域」。

とくに御幸町通から烏丸通には老舗や小さな商店、町家も多く残り、昔ながらの雰囲気が漂います。

たとえば、江戸時代の元禄年間に創業した「総本家 河道屋」。

歴史を感じる「蕎麦ほうる」の看板がすてきですよね。

「蕎麦ほうる」は、13代目・河道屋安兵衛が江戸末期から明治初期に生み出した京銘菓。

素朴でありながら品のある味わいの蕎麦ぼうろで、お茶うけからおもたせにもおすすめです。

よく見ると、総本家河道屋の屋根にはレンガの煙突が!

サンタクロースが煙突からやってくるのかもしれませんね。

このあたりは「姉大東町」「姉菊屋町」といった、姉にちなんだ町名も見られます。

クリスマスの気配を感じながら歩いてみてはいかがでしょうか?


総本家 河道屋(そうほんけ かわみちや)
京都市中京区姉小路通御幸町西入ル
地下鉄京都市役所前駅から徒歩すぐ


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