緑色の葉の半分が真っ白に色づく、ドクダミ科の植物「半夏生(はんげしょう)」。
夏至から数えて11日目の「半夏生」に見ごろを迎えることから、同じ名前がつけられたとか。
また、半分お化粧したように見えることが「半夏生」の名前の由来ともいわれています。
2021年は、6月21日(月)が夏至にあたるため、7月2日(金)が「半夏生」に。
今年は例年より早く、夏至を待たずに半夏生が各地で白く色づきはじめているようです。
京都の半夏生の名所といえば、建仁寺塔頭の両足院をはじめ、天龍寺、大覚寺、等持院など。
そのなかで、三宅八幡宮(みやけはちまんぐう)は半夏生の穴場といえるかもしれません。
まさに今、境内の半夏生が白く染まり、参拝者の目を楽しませてくれています。
三宅八幡宮といえば、鳩が八幡神のお使いであることから「狛鳩」が鎮座している神社。
境内の茶店では、三宅八幡宮の名物「鳩もち」をいただくことができます。
休業中だった「三宅八幡茶屋」が、この春「茶店 ポッポ」としてリニューアルオープン。
半夏生や緑に囲まれた風通しのよい店内で、「鳩もち」を再び味わえるようになりました。
「鳩もち」は修学院の京菓子司「本家 双鳩堂」の創業菓子で、ニッキ・抹茶・白の3種類。
店内で薬草茶とのセットを楽しめるほか、1個から持ち帰りもできます。
コーヒーや紅茶、カナッペやホット玉子サンドなどの軽食もあるので、参拝帰りにどうぞ!
「茶店 ポッポ」は三宅八幡宮の一の鳥居前の参道にあり、金・土・日・月曜のみ営業。
お天気のよい日は、一の鳥居を望むテラス席も気持ちよさそうですね。
見ごろを迎えた半夏生と、にこやかな姉妹が出迎えてくれますよ。
茶店 ポッポ(ちゃみせ ぽっぽ)
京都市左京区上高野三宅町22(三宅八幡宮内)
叡山電車三宅八幡駅から徒歩6分
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鳥と神社③ 鳩に囲まれる「三宅八幡宮」 はこちら