6月21日ごろの夏至から数えて11日目を「半夏生(はんげしょう)」とよびます。
雑節のひとつで、七十二候では「半夏生(はんげしょうず)」とも。
2020年は7月1日にあたり、ドクダミ科の植物の葉が白く色づくころでもあります。
半夏生のころに花を咲かせることから、その植物の名も「半夏生(はんげしょう)」。
緑色の葉が半分お化粧したように真っ白になることから、その名がついたともいわれています。
京都では建仁寺塔頭の両足院や天龍寺、大覚寺、等持院などが半夏生の名所。
京都府立植物園でも半夏生が見ごろを迎えていますよ。
また、7月2日は「タコの日」というのをご存じでしょうか?
この時期、農業を営む人々にとってはちょうど田植えを終え、ひと段落するころ。
タコの足のように、作物が大地にしっかり根を張ってほしいとの願いを込めて制定されたとか。
京都や関西では、半夏生の日にタコを食べ、暑い夏に向けて体力をつける風習があります。
真っ白に色づいた半夏生を愛でて、真っ赤に茹で上がったタコをいただく......
紅白の組み合わせも、なんだか縁起がよさそうですね。