6月10日は「路面電車の日」。
「6(ろ)10(でん)」の語呂合わせから、平成7年(1995)に制定されました。
また、明治45年(1912)6月11日は、京都市電が営業を始めた日です。
京都市電の前身となる路面電車が日本で最初に走ったのは、京都のまちといわれています。
明治28年(1895)、京都電気鉄道(京電)が日本初の正式な交通機関として運転をスタート。
電力に琵琶湖疏水の水力発電を利用し、路面電車が走る道路も整備されていたといわれています。
その京電の記念すべき最初の路線は、東洞院塩小路から伏見下油掛までの伏見線。
続いて七条から木屋町通、岡崎まで開通し、京都のまちに路線を拡張していきました。
明治28年(1895)は、平安神宮の造営とともに岡崎で「第4回内国勧業博覧会」が開催された年。
路面電車は、内国勧業博覧会の来場者を運ぶ乗り物として重宝されたといわれています。
明治45年(1912)6月11日には、道路の拡幅により路線が増え、京都市電も参入。
大正7年(1918)に京電は京都市電に統合され、その後は市電が市内全域を走りました。
自動車の普及により昭和53年(1978)年に全廃されるまで、多くの市民の足になったそうです。
そして、令和3年(2021)3月、「京都市電関係資料」が京都市有形文化財に指定されました。
市電に乗ったことのある人もない人も、40年以上前の京都のまちに思いをはせてみてはいかが?
明治28年(1895)、「第4回内国勧業博覧会」の開催とともに造営された平安神宮。
このことから、平安神宮の神苑には現存する最古の車両「2号電車」が奉納されています。
この2号電車は令和2年(2020)、路面電車として初となる「重要文化財」に指定されました。
※「2号電車」の見学には神苑の入苑料が必要です。
また、梅小路公園では、京都市電の車両を利用した休憩所「市電ひろば」が人気。
週末には公園内を当時の車両が再現された「チンチン電車」が走り、実際に乗ることもできますよ。
※「チンチン電車」の乗車には運賃が必要です。
詳細は、京都市都市緑化協会(梅小路公園)の公式ウェブサイトで確認してください。
梅小路公園(うめこうじこうえん)
京都市下京区観喜寺町56-3
JR梅小路京都西駅から徒歩すぐ
http://www.kyoto-ga.jp/umekouji/
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