先日の「きょうのちしん」で、真如堂の「大涅槃図特別公開」をご紹介しました(展示は終了)。
今回は、本法寺で4月15日(木)まで開催中の「春季特別寺宝展」をご紹介します。
なかでも注目は「長谷川等伯大涅槃図開帳(はせがわとうはくだいねはんずかいちょう)」です。
本法寺の「佛涅槃図」は、京都三大涅槃図のひとつとして知られています。
これは安土桃山時代から江戸初期に活躍した絵師・長谷川等伯によって奉献されたものとか。
縦がおよそ10メートル、横がおよそ6メートルある、国の指定重要文化財です。
通常は佛涅槃図の複製が展示されていますが、春季特別寺宝展では等伯の正筆を鑑賞できます。
今春は明兆による「十六羅漢図」や、董其昌の筆と伝わる「花鳥図」などの絵画も公開されますよ。
石川県で生を受けた等伯は、京都に移住後、本法寺を活動の拠点にしたといわれています。
本阿弥家の菩提寺でもあり、同時期に活躍した芸術家・本阿弥光悦にもゆかりがあります。
光悦が手がけたというという「三巴(みつどもえ)の庭」も見どころで、国指定名勝の枯山水庭園。
境内には等伯の像が建ち、そのとなりの「光悦翁手植之松」も参拝者を出迎えてくれます。
ほかにも多数の寺宝が公開されるこの機会に、ぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか?
本山 叡昌山 本法寺(ほんざん えいしょうざん ほんぽうじ)
京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617
市バス停堀川寺之内下車、徒歩3分
本山 叡昌山 本法寺の公式ウェブサイトはこちら
春季特別寺宝展
期間:3月22日(月)~4月15日(木)
時間:10時~16時
拝観料:大人1,000円/中学・高校生600円/小学生以下は無料