真如堂(真正極楽寺)で、4月4日(日)まで開催中の「大涅槃図(だいねはんず)特別公開」。
江戸時代の宝永年間に描かれた、縦6メートル、横4メートルの極彩色の大涅槃図を拝観できます。
お釈迦様が亡くなることを「涅槃に入る」と言うそうで、涅槃図とはその様子を描いたもの。
「大涅槃図特別公開」を拝観した人に授与される「花供曽」をご存じでしょうか?
「花供曽」は「はなくそ」と読み、無病息災にご利益があるとされる、あられ菓子。
仏様へのお供え物を意味する「花供御(はなくご)」が転じて「はなくそ」になったとか。
"お釈迦様の鼻くそ"で功徳を授かるという説もあるなど、なんともユニークな京銘菓です。
真如堂の「花供曽」は「京のおせん処 田丸弥」で製造され、店頭では季節を問わず販売。
名前の響きとは裏腹に、国内産のもち米と沖縄県産の黒糖などで作られた上品な味わいです。
※店頭販売のパッケージは「大涅槃図特別公開」で授与されるものとは異なります。
江戸時代から続く「京のおせん処 田丸弥」は、薄焼きせんべい「白川路」で知られる名店。
堀川通今宮に本店が、堀川通寺之内に堀川店があり、商品の全国発送にも対応されています。
現在、高島屋京都店の地下1階の和菓子売場にも期間限定で出店されていますよ。
さて、真如堂では、咲き誇る桜が参拝者を出迎えてくれます。
本堂の南には、徳川家光公の乳母で知られる春日局(かすがのつぼね)ゆかりの「たてかわ桜」が。
明智光秀公の重臣だった父・斎藤利三の菩提を弔うため、春日局が自ら植えたといわれる桜です。
三重塔の枝垂れ桜や鐘楼の八重桜なども美しく、本堂の裏では桜と青もみじの競演もすてき!
また、本堂の近くには「京都映画誕生の碑」と刻まれた石碑も建っています。
明治41年(1908)に、シネマトグラフを使って日本で最初に撮影された旧劇映画『本能寺合戦』。
その記念すべき作品の舞台となったのが、真如堂の境内なのだそう。
桜と新緑が美しい季節も、境内のあちこちに映画のワンシーンのような情景が広がります。
京のおせん処 田丸弥 本店(たまるや ほんてん)
京都市北区堀川通今宮下ル西入ル紫竹東高縄町5
市バスまたは京都バス停東高縄町下車、徒歩2分
公式ウェブサイト はこちら
真正極楽寺 真如堂(しんしょうごくらくじ しんにょどう)
京都市左京区浄土寺真如町82
市バス停真如堂前下車、徒歩10分
公式ウェブサイトは こちら
「大涅槃図(だいねはんず)特別公開」は、4月4日(日)まで。