4月9日は「大仏の日」。
天平勝宝4年(752)4月9日、奈良の東大寺で大仏の開眼供養会が行われたことから制定されました。
あの有名な「奈良の大仏」が完成した日ということですね。
大仏とは一般的に、立像で高さが一丈六尺(約4.85メートル)以上ある仏像を指すとか。
京都には、小柄でありながらその螺髪(らほつ)の大きさが注目されている仏像があります。
くろ谷 金戒光明寺の「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」。
そのかぶさるような、とても大きな頭髪(螺髪)を持つことから、近年「アフロ仏像」とも。
五劫とは、頭髪がのびてうず高く積みあがってしまうくらい、気の遠くなるような長い時間。
阿弥陀仏が法蔵菩薩のころに、思惟をこらして修行した姿をあらわしているといわれています。
アフロ仏像の御朱印のほか、「アフロこんぺいとう」などのオリジナル商品も参拝者に人気です。
くろ谷 金戒光明寺には、色とりどりの「花手水(はなちょうず)」も。
そのなかにはアヒルや亀もいて、なんとその頭にも螺髪が!?
このアヒルや亀も、これから気の遠くなるような長い時間をかけて修行をするのでしょうか。
地元の人から「くろだにさん」の愛称で親しまれる「くろ谷 金戒光明寺」。
承安5年(1175)、法然上人が比叡山を下りて草庵を結んだのが起源という浄土宗最初の寺院です。
幕末の京都守護職会津藩1,000名の本陣にもなり、新選組発祥の地としても知られています。
早くも境内の桜は見納めですが、新緑の季節もとても美しいですよ。
くろ谷 金戒光明寺(くろだに こんかいこうみょうじ)
京都市左京区黒谷町121
市バス停岡崎道下車、徒歩10分