毎年10月は「目の愛護月間」、10月10日は「目の愛護デー」に制定されています。
この機会に、スマートフォンなどの画面から目を離す時間も意識的に作りたいものですね。
京都のまちに欠かせないお地蔵さまの中には、目にまつわるご利益があるとされるお地蔵さまも。
たとえば、京阪祇園四条駅からすぐの祇園商店街の中にある「仲源寺(ちゅうげんじ)」。
こちらの本堂に安置されたお地蔵さまは、「めやみ地蔵尊」とよばれ親しまれています。
その昔、鴨川が氾濫した際にお地蔵さまを安置したことが起源と伝わっています。
お地蔵さまに祈ると雨が止み、洪水も引いたことから「雨止み地蔵」とよばれていたとか。
氾濫する川で溺れる人を、お地蔵さまが救ったという伝説も残されています。
のちに、眼病を患う人の身代わりになったという伝説から、「雨止み」が転じて「めやみ」に。
眼病をお地蔵さま自らの右目に移したとされ、その目は今も赤く充血しているように見えるそう。
目の愛護月間である10月は、めやみ地蔵尊にお参りするのにちょうどよい時期かもしれません。
にぎやかな祇園商店街の一角にありながら、境内は落ち着いた雰囲気に包まれています。
仲源寺(めやみ地蔵尊)
京都市東山区祇園町南側585-1
京阪祇園四条駅から徒歩3分
京のお地蔵さま① 祇園・白川「なすあり地蔵菩薩」は こちら
京のお地蔵さま② 北白川「子安観世音(太閤の石仏)」 はこちら