BLOG歳時記2020.02.03

京都の節分⑤千本ゑんま堂の「こんにゃく煮き」

あちこちの寺社や家庭から「鬼は外、福は内」のにぎやかな声が聞こえてくる節分。

西陣にある「千本ゑんま堂(引接寺)」の豆まきは「福は内、鬼も内」のかけ声が特徴です。

ご本尊の閻魔法王像が鬼のような形相だからでしょうか......!?

そんな千本ゑんま堂の「強運節分会」で味わいたいのが「こんにゃく煮き」。

薄く楕円形にスライスされたこんにゃくは、えんま様が抜いた舌をイメージしているとか!

こんにゃくは裏表がないので、嘘を悪とするえんま様の大好物なのだそうですよ。

その風貌からも、地獄の支配者のようなイメージがあるえんま様。

実はお地蔵さんの化身で、私たちにもっとも近い仏様といわれています。

鬼のような形相は、三悪道(地獄道・餓鬼道・畜生道)へ送らせたくないえんま様の気持ちの表れ。

あの世へ向かう人間に地獄の恐ろしさを必死に語り、嘘をつくと舌を抜くと説いてくださるのです。

なんだか、千本ゑんま堂へえんま様に会いに出かけたくなりますね。

また、こちらの「強運節分会」では、2月3日の晩に奉納される「ゑんま堂念仏狂言」もユニーク!

「京都三大念仏狂言」のなかで、唯一セリフが飛び交う狂言です。

閻魔法王像の目の前で繰り広げられるので、嘘が飛び出さないかドキドキしちゃいます。

2月3日20時までの開催です。


千本ゑんま堂
京都市上京区閻魔前町34
市バス停千本鞍馬口からすぐ


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