きょうのちしん
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BLOGお店
2021.03.18
更科本店の「にしんきしめん」
名古屋のご当地グルメとして知られる「きしめん」。京都できしめんをいただける、新京極の「更科本店(さらしなほんてん)」をご紹介します。明治7年(1874)創業の老舗で、合言葉は「ひらり・つるり・ぺろり」。老舗でありながら、自家製の名代「きしめん」をリーズナブルにいただける人気店です。「きしめん(温)」は、大きな油揚げに花かつおがふわっとのった看板商品。こちらをいただくつもりで来店したのですが、目に飛び込んできた「感謝セール」の文字。3月は「にしんそば」「にしんきしめん」「にしんうどん」が特別価格で提供されています。それならばと、京名物の「にしんきしめん」をいただきました。甘辛く炊かれたニシンに京都の九条ネギがのったきしめんは、ひらひら、つるつる。まさに「ひらり・つるり・ぺろり」で、花かつおの風味豊かなお出汁まで堪能しました。人気の「あんかけたぬききしめん」は、大きな油揚げにあんがかけられた京都らしいきしめん。「かやくきしめん」の具材には、寺町三条「茨木屋」のカマボコが使われています。麩や京湯葉、自家製シイタケも添えられた、こちらも京都らしさを味わえるきしめんです。きしめんだけでなく、うどん、そばの麺類、丼メニューも充実している「更科本店」。看板や箸袋には「新京極御用極製棊子麺處更科本店」と書かれています。「きしめんは」漢字で「棊子麺」って書くことをはじめて知りました。更科本店(さらしなほんてん)京都市中京区新京極通六角下ル中筋町483阪急河原町駅から徒歩8分
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BLOGイベント
2021.03.11
新島旧邸の春の通常公開と特別公開
先日の「きょうのちしん」で、下御霊神社の「八重咲の紅梅」をご紹介しました。今回は「八重(やえ)」つながりで、新島襄・八重夫妻の私邸「新島旧邸」をご紹介します。新島襄(にいじまじょう)といえば、同志社の創立者として知られるキリスト教の教育者。明治8年(1875)、同志社大学の前身となる同志社英学校が寺町丸太町に開校されました。開校にともない、江戸時代後期の華族・高松保実が所有していた邸宅を借りて仮校舎に。生徒8名でのスタートでしたが、翌年には生徒が増え、烏丸今出川の旧薩摩藩邸跡に移転します。襄は高松邸を買い取り、その跡地に明治11年(1878)、新島夫妻の私邸が建てられました。これが現在の「新島旧邸」です。建物はコロニアル洋式の窓など洋館を思わせる外観と、伝統的な和風建築の内観の木造2階建て。江戸幕府が終わってからわずか10年ほどで設計されたとは思えない、モダンな家ですよね。もちろん当時の最先端となる建築で、トイレも腰かけ式の洋式の造りだったそう。設計者は明らかにされていませんが、知人の助言を受けながら襄が設計したともいわれているとか。同志社創立者の旧居として、昭和60年(1985)に京都市指定有形文化財に指定されました。通常は非公開ですが、建学の精神を体感する場として、春と秋に通常公開がおこなわれます。今春の通常公開は、3月2日(火)~30日(火)の火・木・土曜。建物内に上がることはできませんが、旧邸の周囲から建物内部を見学できる機会です。さらに、特別公開も春と秋におこなわれます。今春の特別公開は、3月20日(土)~22日(月)の3日間。特別公開では旧邸の周囲と建物内部の見学に加えて、母屋1階と附属室に入場できます。襄の書斎には愛用の椅子や机などが当時のまま展示され、応接間には八重のオルガンも。洋式トイレの先がけといえる腰かけ式トイレも見学することができますよ。新島旧邸に残されている家具や調度品も、同志社の歴史を伝える貴重な資料。これらも、建物とともに京都市指定有形文化財に指定されています。また、隣接する新島会館には「新島襄の桜」と名づけられた桜の木が植樹されています。八重彼岸と紅豊をかけ合わせた新しい品種だそうで、この春も開花が楽しみですね。新島旧邸(にいじまきゅうてい)京都市上京区寺町通丸太町上ル松蔭町京阪神宮丸太町駅から徒歩10分新島旧邸の通常公開は、3月2日(火)~30日(火)の火・木・土曜の10~16時。特別公開は、3月20日(土)~22日(月)の10~16時。八重咲の紅梅と「下御霊なごみ市」は こちら
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BLOGお土産
2021.03.08
出町柳に「サボテンの自動販売機」が出現
おうち時間が増えている今、観葉植物などを育て始めた人も多いのではないでしょうか。3月10日は「サボテンの日」。「3(サボ)10(テン)」の語呂合わせによって制定されただけではありません。3月はサボテンの花がたくさん咲くことも「サボテンの日」に制定された理由なのだとか。京都の出町柳に「人類初 サボテンの自動販売機」が出現しています。"世界一小さなサボテン屋"をうたう「棘屋(とげや)」の店頭。お店が閉まっているときも、24時間いつでもサボテンを購入できるのがユニークですよね。価格はいろいろありますが、自動販売機は500円硬貨または100円硬貨のみ使用可能のようです。もちろん、営業時間内は店内でもサボテンを購入することもできますよ。種類が豊富で、大きさや形、トゲの特徴などもそれぞれに異なるサボテン。比較的、育てやすい種類が多いといわれているので、初心者にもぴったりかもしれません。サボテンとの出合いが、この春のおうち時間を楽しく刺激的にしてくれそうです。棘屋(とげや)京都市左京区田中大堰町89-1京阪出町柳駅から東へ徒歩5分
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BLOGイベント
2021.03.04
八重咲の紅梅と「下御霊なごみ市」
3月に入って、京都も一気に春めいてきました。この春も宴会は難しそうですが、ひとりや少人数で心静かに花見を楽しむのもよいものです。各地で梅や桃の花が見ごろを迎え、早咲きの桜も目を楽しませてくれています。寺町丸太町の下御霊神社では、八重咲の紅梅が小さな境内に春を運んでいました。下御霊神社では、3月6日(土)・20日(土・祝)に「下御霊なごみ市」がおこなわれます。当日は境内に生花や古道具、日本画、野菜、京飴、パン、京都・亀岡産のお米などのブースが出店。京都のフジバカマを保全育成している「源氏藤袴会」による、フジバカマのコスメも並ぶ予定です。フジバカマは京都に自生する野生種で、準絶滅危惧種といわれている花。平安時代の貴族も身につけていたという花の香りを通して、フジバカマを身近に感じてみませんか?下御霊神社は京都御所の南東角にあり、寺町通など周辺を散策するのもおすすめですよ。下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)京都市上京区寺町通丸太町下ル信富町324京阪神宮丸太町駅から西へ徒歩5分「下御霊なごみ市」は3月6日(土)・20日(土・祝)の10~16時ごろに開催。※感染症の拡大や荒天の場合は、変更または中止となります。毎年10月に開催される「藤袴祭」についてはこちら
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BLOGニュース
2021.03.02
「杉本家住宅」が大屋根の葺き替え工事へ
明治3(1870)年4月23日に棟上げされ築150年となる重要文化財の京町家「杉本家住宅」で、建築以来初めてとなる大屋根の葺き替え工事が2021年秋から行われることになりました。 これは、公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会が杉本家住宅(京都市下京区)で3月1日に開いた記者会見で発表したものです。工期は2年間の予定で、15,000枚の瓦を全て下ろして使えるものと破損したものに分けて、新たに焼成したものを加えて葺きなおすということです。その際、葺き土を使わないで瓦を固定する工法で屋根の軽量化をはかり、耐震対策を強化することにしています。総工費は屋根の葺き替えと合わせて行う耐震補強工事なども合わせて2億円で、国庫から補助される金額を除いた4,000万円を保存会でまかないます。 保存会では寄付金をその一部に充てることにしていて、資金提供した人の名前は「寄付者芳名録」に記載され、杉本家に伝わる古布で表装して誂えた帙(ちつ)と呼ばれる覆いに包まれて土蔵で永年保存されるということです。またクラウドファンディングもスタートしていて、寄附金額に応じて「オリジナル手摺り絵はがき」などのオリジナルグッズや、新しい瓦に名前を記載するなどのリターンも用意されています。「杉本家住宅」大屋根瓦葺き替えクラウドファンディングhttps://the-kyoto.en-jine.com/projects/sugimotoke 綾小路通りに面する杉本家住宅は間口30メートル奥行き50メートルと洛中最大級の町家で、その技術性・意匠性はともに高い評価を受けています。平成2年(1990年)2月に京都市有形文化財の指定を受けた同住宅は、平成22年(2010年)6月に国の重要文化財に指定され、この建物内外の庭も「京町家の庭」として平成23年(2011年)2月に国の名勝指定を受けています。何より貴重なのは、杉本家は今現在も10代にわたってそこに住み続け、凛とした佇まいを失うことなく生活を繋いで守り続けている"生きた町家"だということなのです。 杉本家住宅では、春の一般特別公開(有料)として3月2日から3月14日までと3月20日から3月28日までの日程で「雛かざり展」を企画していて、杉本家に伝来する江戸時代の雛人形などを飾るということです。保存会の杉本千代子代表理事は「コロナ禍で心が不安なときに、昔から何も変わらないこの空間を訪ねてホッとしてほしい。」と話していました。杉本家住宅 特別公開「雛かざり展」http://www.sugimotoke.or.jp/2021/01/13/202103/ 【日程】前期:2021年3月2日(火)~3月14日(日) 休館日:3/8(月) 後期:2021年3月20日(土)~3月28日(日) 休館日:3/22(月) 開館時間:10時~17時(最終受付16時半)【料金】おとな1,500円、高校生以下800円重要文化財 杉本家住宅京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地電話:075-344-5724阪急「烏丸」駅 徒歩5分、京都市営地下鉄「四条」駅徒歩5分
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BLOGイベント
2021.03.02
「町家の日」イベントが開催
京都の町家といえば、「うなぎの寝床」とよばれる、間口が狭く奥行きが長い間取り。「格子(こうし)」「虫籠窓(むしこまど)」「鍾馗(しょうき)さん」などの意匠。京都の人々の暮らしの知恵や工夫、美意識がいたるところに詰まった伝統建築です。3月8日は、全国的に「町家の日」に制定されています。3月の英語「マーチ(March)」に、8日の8を「や」と読んで「町家(マーチヤ)の日」だとか。「町家の日ウィーク」の3月1日(月)~8日(月)には、全国で町家の日イベントがおこなわれます。今回は、京都の町家で開催されるイベントをご紹介します。3月6日(土)は「おおきに迎賓館」の「すし ふく吉」による「太巻き料理教室」(有料)。「おくどさん」で炊いたご飯を使った太巻きを作り、ふく吉の自慢の空間で試食できます。3月6日(土)・7日(日)は「うま~くヌレールLABO京都」の「漆喰の塗り体験教室」(無料)。専門スタッフと漆喰の簡単な塗り方を楽しく体験できる、予約制の体験会です。3月8日(月)は「日本の風」にて展示会「Shokunin」(無料)。2020年に出版されて好評を博した、日本の職人さんにまつわる本が展示されます。さらに今年は、3月4日(木)に、オンラインイベント「うつ消し風水茶会」(有料)も。自宅にいながら専門のカウンセラーと心の問題について話し、心を軽くしてみませんか?Instagram上では「京町家での暮らしがわかる写真」をテーマにしたフォトコンテストの開催も。それぞれのイベントの詳細は、「町家の日」の公式ウェブサイトで確認してください。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった「町家の日イベント」。2021年は規模を縮小して開催されるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。「町家の日」イベントの詳細はこちらからhttps://machiyanohi.jp/
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BLOGニュース
2021.03.01
仁和寺で芸術祭「御室花まつり2021~心を豊かに~」
世界遺産(世界文化遺産)に登録されている仁和寺(京都市右京区)で、「御室花まつり2021~心を豊かに~」と題した芸術祭が行われます。 「御室桜」と呼ばれる桜の名所としても有名な仁和寺は、仁和4年(888年)に建立された真言宗御室派の総本山の寺院で、皇室とゆかりの深い寺(門跡寺院)として知られています。その仁和寺が発信する芸術祭「御室花まつり2021~心を豊かに~」には、コロナ禍の苦しい毎日の中で芸術の力を感じてもらいたいという気持ちや、アートと古典文化を引き合わせることで、新たな文化財の創出や技術の継承とする目的が込められています。 このプロジェクトは2021年から3年間に渡って実施され、2021年は3月20日(土)~5月9日(日)の予定で主に東京藝術大学卒業・修了したアーティスト7名による5つのステージが企画されています。■第一ステージ「彫刻」 期間:2021/3/20~3/28 アーティスト:山口桂志郎■第二ステージ「デザイン」 期間:2021/3/30~4/4 アーティスト:猪飼俊介■第三ステージ「染色」 期間:2021/4/8~4/18 アーティスト:関水美穂■第四ステージ「先端芸術」 期間:2021/4/20〜4/25 アーティスト:折原智江■第五ステージ「日本画」 期間:2021/4/29〜5/9 アーティスト:本多翔 このプロジェクトについて仁和寺は、「日本文化を牽引するアーティストの新しい美意識が、新旧の『心』『技』『文化』とひとつとなることで、継承にもつながると考えます」としています。京都 仁和寺 御室 芸術 4.8 Project https://ninnaji.jp/art_project/
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BLOGまち歩き
2021.02.28
京都の気になる町名③ 「轆轤町」と"髑髏"
京都の難読漢字の地名・町名のなかでもハイレベルな「轆轤町(ろくろちょう)」。西福寺(桂光山敬信院)や六波羅蜜寺が建つ、松原通大和大路にある町名です。実は、もともと「髑髏(どくろ)町」だったのが、江戸時代の寛永年間に役人によって改名。陶芸のろくろ引き職人が多く住んでいたことが、轆轤(ろくろ)町の由来ともいわれています。もとの町名の髑髏(どくろ)とは、もちろん、あのガイコツのドクロのこと。平安京の京都三大葬送地のひとつの「鳥辺野」の入口で、亡骸が運ばれてくる場所だったとか。当時、京都では庶民の亡骸は野ざらしにされ、自然に朽ちる風葬が主流だったといわれています。轆轤町にある六道の辻は、あの世とこの世の境目といわれ、不思議な伝説が数多く残されています。六道の辻に建つ、創業450年を超える「みなとや幽霊子育飴本舗」もそのひとつ。その昔、赤子を身ごもったまま亡くなった女性が、土葬されたあとに幽霊となって夜ごと来店。買い求めた飴をお乳代わりに、お墓の中で赤子を育てていたという逸話で知られています。すぐ近くには、冥府通いの伝説を持つ小野篁(おののたかむら)ゆかりの六道珍皇寺も。不思議な伝説にも説得力がある気がするのは、京都という土地柄ならではかもしれませんね。みなとや幽霊子育飴本舗(みなとやゆうれいこそだてあめほんぽ)京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町80-1市バス停清水道下車、徒歩6分京都のお盆② この時期に味わいたい幽霊子育飴 は こちら上方落語や立本寺でも語られる「幽霊子育飴」伝説 はこちら京都の気になる町名① 「閻魔前町」と"冥界の主"はこちら京都の気になる町名② 「天使突抜」と"天使さま" はこちら
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