イベント
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BLOGニュース
2020.12.03
「artKYOTO 2020」開催 古美術から現代アートまでの作品を間近に
国内外で活躍する美術商やギャラリーが一堂に集まり、展示即売会を行う「artKYOTO 2020」が12月4日から一般公開されるのを前に、プレス・関係者向けの特別内覧会が12月3日に京都国立博物館・明治古都館(京都・東山区)で行われました。会場には21のギャラリーによる刀剣などの古美術から現代アートまで幅広いジャンルの作品が集められ、ガラス越しではなく間近に作品を見ることができるようになっています。なお、開催にあたっては新型コロナウイルス感染症対策として、感染の疑いがある人の入場を未然に防ぐ「水際対策」、時間帯別入場制限と会場内換気を徹底した「三密対策」、完全予約制による「追跡対策」など、感染拡大防止を最優先とするということです。今年のartKYOTOは「artKYOTO 2020 ~History in Action Festival~」と題され、美術市(アートフェア)に加えて、美術史体験ツアーや舞踊劇などの複数の文化芸術プログラムが12月4日(金)~6日(日)の3日間に同時開催されます。<美術市(アートフェア)以外の開催プログラム>●美術史体験ツアー先人たちが守り育んできた文化芸術の歴史を現代の知恵にするべく、美術史の変遷を現代に再現してその価値を体験するプログラム「美術史体験ツアー」。●舞踊劇「乱舞〜二条城〜」と題し、現代大衆演劇の第一人者である早乙女太一が、和楽器ユニット Rin'と初めてのコラボによりパフォーマンスを披露。12月5日より公式HPで一部配信。【artKYOTO 2020】公式ウェブサイト https://artkyoto.jp/会場:京都国立博物館 明治古都館 (京都市東山区茶屋町527) 元離宮二条城 二の丸御殿、東大手門、唐門、展示収蔵館 (京都市中京区二条通堀川西入二条城町 541)一般公開: 2020年12月4日(金) ~ 12月6日(日)入場料:前売 5,000円(税込)※枚数限定 ※事前予約制※別途、各会場への入場料が必要となる場合があります。チケット販売ページ https://eventregist.com/e/artKYOTO
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2020.12.03
まだ楽しめる紅葉の穴場③ 下鴨神社・糺の森
この秋の京都は紅葉の色づきが早く、あっという間に見ごろが終わってしまったところも。「きょうのちしん」では、「まだ楽しめる穴場」をテーマに晩秋の紅葉スポットをご紹介しました。「下鴨神社(賀茂御祖神社)」の参道に広がる「糺の森」の紅葉も、まだこれから楽しめます。下鴨神社も糺の森も世界文化遺産に登録され、京都有数の観光名所です。が、紅葉の見ごろが12月と、京都のなかでも遅めなのは意外に知られていないかもしれません。約12万平方メートルの広大な森を囲む木々は、この秋も少しずつ赤や黄に染まっているようです。神秘的で清らかな空気に満ちた森を、密にならずゆっくり歩いて参拝できるのもうれしいですね。「瀬見の小川」に架かる「あけ橋」のたもとのカエデなど、見ごろを迎えている木もあります。平安時代から紅葉の名所だったと伝わる瀬見の小川。神域に入って参拝する前に瀬見の小川を渡ることが、お祓いであり禊(みそぎ)だったとか。「あけ橋」とは、祓い清め、身を改めることから名づけられたそうです。また、下鴨神社の南側に建つ「旧三井家下鴨別邸」では、秋の特別公開が行われています。豪商「旧三井家」の別邸として大正時代に完成された近代名建築で、国の重要文化財。期間中は通常公開の庭園と母屋1階のほか、通常非公開の2階と3階の望楼も特別に公開されます。12月15日(火)までの開催(水曜は休館)で、3階の見学のみ事前ウェブ予約制です。2階では江戸時代の画家・伊藤若冲の巨大巻物「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(複製)の原寸大展示も。大正ガラスの窓から紅葉した苔庭を眺めれば、豪商を気どることができるかもしれません。下鴨神社(賀茂御祖神社)/しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)京都市左京区下鴨泉川町59市バス停下鴨神社前下車、徒歩すぐ糺の森(ただすのもり)京都市左京区下鴨泉川町59(下鴨神社 参道)市バス停下鴨神社前、または糺の森下車、徒歩3分旧三井家下鴨別邸(きゅうみついけしもがもべってい)京都市左京区下鴨宮河町58-2市バス停葵橋西詰下車、徒歩5分「旧三井家下鴨別邸」の特別公開の詳細は、京都観光オフィシャルサイト で確認してください。まだ楽しめる紅葉の穴場② 妙顕寺「秋の特別公開」 はこちら
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2020.11.30
まだ楽しめる紅葉の穴場② 妙顯寺「秋の特別公開」
古くから残るまち並みのなかに、社寺が建ち並ぶ西陣エリア。紅葉シーズンも静かで落ち着いた雰囲気のなかで拝観できる、まちなかの穴場です。今回は、12月6日(日)まで「秋の特別公開」を開催中の妙顯寺(妙顕寺)をご紹介します。期間中は、妙覺寺(妙覚寺)、妙蓮寺とともに恒例の「まるごと美術館」も同時開催。寺宝の公開とともに現代作家の作品や伝統工芸が展示され、アートな空間を楽しめます。さらに「夜間拝観」では、「光琳曲水の庭」など4つの庭も色とりどりの光でライトアップ。「五色椿と松の庭」では、水琴窟の音色を体験することもできますよ。妙顯寺は鎌倉時代後期、日蓮宗の開祖・日蓮聖人の孫弟子である日像聖人によって創建。京都で最初の日蓮宗寺院で、天皇の勅願寺としても知られました。移転を繰り返し、本能寺の変のあと、豊臣秀吉公の命で堂宇を現在地へ。当時、秀吉公は妙顯寺をお城に改築して「二条城」とよび、京都の宿所としていたとか。江戸時代の画家・尾形光琳ら多くの芸術家にも愛され続けてきたという、隠れた名刹です。「秋の特別公開」では、これまで非公開だった日蓮聖人ゆかりの宝物も特別公開されます。密になることなく、ゆっくりと拝観できるのもうれしいですね。日蓮宗 大本山 妙顯寺(にちれんしゅう だいほんざん みょうけんじ)京都市上京区寺之内通新町西入ル妙顕寺前町514市バス停堀川寺ノ内下車、徒歩5分「秋の特別公開」は2020年12月6日(日)まで。10時~16時、18時~20時30分(最終受付20時)※拝観料が必要です。詳細は妙顯寺の公式ウェブサイトなどで確認を。※電話での問い合わせは避けてください。
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2020.11.27
まだ楽しめる紅葉の穴場① 京都府立植物園の「世界の紅葉ライトアップ」
紅葉シーズンに合わせて各地で行われる、夜間ライトアップ。今週末まで楽しめる、京都の穴場のスポットをご紹介します。京都府立植物園では、2019年より紅葉の夜間ライトアップがスタート。2回目となる2020年も、11月29日(日)まで「世界の紅葉ライトアップ」が開催されています。期間中は、通常17時までのところ20時まで開園時間を延長(最終入園は19時30分)。日が暮れ始めるとイロハモミジやヤマザクラ、イチョウなどのライトアップポイントが点灯します。サトウカエデやメタセコイアなど、海外原産の木々も照らされ、幻想的な雰囲気に。「なからぎの森」周辺の池では、約200本のイロハモミジが水面に反射する"逆さ紅葉"も見事です。秋に咲く桜も姿を見せ、紅葉と桜のコラボレーションもこの時期の植物園ならでは。園内は広いため、密にならずゆっくり見物できるのもうれしいですね。また、期間中は「観覧温室」が夜間のみ無料開室されているのもお見逃しなく!温室内は湿度が高めに設定され、緑に囲まれた夜の温室はジャングルを思わせる雰囲気。入口から出口まで、異世界に飛び込んだような感覚が続きます。暗闇のなか、ライトで浮かびあがる植物を愛でに出かけませんか?京都府立植物園京都市左京区下鴨半木町地下鉄北山駅からすぐ「世界の紅葉ライトアップ」は2020年11月29日(日)までの日没~20時(最終入園は19時30分)。「観覧温室」の夜間無料開室は、期間中の17時~20時(最終入室は19時30分)。※期間中、17時以降は正門と北山門からのみ入園できます(そのほかのゲートは閉鎖)。
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2020.11.26
京都・相国寺で600年以上続いてきた「祈り」。その儀礼の場に用いられた寺宝が一堂に
相国寺法堂 相国寺は「京都五山」と称される、京都にある禅宗の5つの寺院のうち、第二位を誇る名高い寺院です。 1392年に室町幕府三代将軍、足利義満によって創建。塔頭の一つに金閣寺、銀閣寺があり、その大本山としてあるのがこの相国寺です。聞いただけでも、とても格式高い寺院であることが分かりますね。相国寺承天閣美術館入口。生い茂るもみじが、季節ごとに美しい。 敷地内にある相国寺承天閣美術館は、相国寺、金閣寺、銀閣寺らに伝来する美術品などを収蔵。伊藤若冲、円山応挙、長谷川等伯をはじめ、国宝5点、重要文化財145点などの優れた文化財も数多く含まれています。 これらの貴重な文化財を収蔵する同美術館で、現在、「いのりの四季」展を開催中です。 伝来する「宝物」の本来の姿 相国寺では600年前から現在に至るまで、季節ごとに行われている儀礼があります。特に6月の観音懺法(かんのんせんぼう)、10月の開山忌(かいさんき)は盛大に執り行われ、季節の移ろいを感じさせる年中行事としてもまた、京都の人々の心に刻まれてきました。 祈りの場で用いられてきたものは、宝物として、現在まで大切に守り伝えられてきました。もともとは鑑賞するものではなく、仏様への祈りを厳かに執り行うために必要とされた「宗教芸術」だったのです。観音図は、本尊として当時、祈りの場で用いられた。 本展覧会では、相国寺で600年以上続いてきた仏教行事に焦点を当て、美術館に収蔵されている宝物が儀礼の場をいかに厳かに、かつ重厚に飾ってきたのかを、四季の花鳥図と合わせて紹介しています。初公開や特別公開品が多数。現在も法要に用いられている法具も第1章、2章では、春の観音懺法、秋の開山忌にまつわる寺宝をそれぞれ展示しています。第1章展示品。これらの法具は現在も観音懺法で用いられており、今回初公開。三幅対の掛け軸は、近世に相国寺観音懺法の本尊だった。中央の観音図は狩野探幽、左右の猿猴(えんこう)図はそれぞれ兄弟である狩野尚信、安信が描いた。下は右から燭台、香炉、花瓶。現在も観音懺法の際に、本尊の前に配されている。第2章展示品。上は相国寺山内にある開山堂を建立した後水尾天皇による宸翰(しんかん、天皇直筆の書のこと)。下はそれを堂の軒に掲げる額にしたもの。「円明」とは、「完全に欠けることなく満ちた、明らかな悟り」を意味する。昨年修理が行われ、今回特別公開。第3章、4章では、仏様をまつる空間や法要を執り行う場に飾られる障壁画や屏風、仏画などを展示しています。第3章には長谷川等伯による重要文化財の屏風も。描かれる生き物たちの愛くるしい姿は、この世界のすべてのものが仏であるという仏教観を伝えている。(撮影:相国寺承天閣美術館)第4章展示風景。重要文化財の十六羅漢図は、今回、十六幅すべてがずらりと並び、圧巻。この他にも、初公開や特別公開の寺宝が多数展示されています。寺院の敷地内という、ゆったりと流れる時間の中で、600年前から続く「祈り」に、思いを馳せてみませんか。「いのりの四季―仏教美術の精華」開催概要会期:2021年1月17日(日)まで会場:相国寺承天閣美術館(京都市上京区今出川通烏丸東入) https://www.shokoku-ji.jp/museum/休館日:会期中無休(ただし、12月27日(日)〜2021年1月5日(火)は休館)開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)観覧料(当日券):一般800円、65歳以上・大学生 600円、中高生300円、小学生200円
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2020.11.24
京都 玉の湯で「ミシマ社フェア」が開催中
クリスマスが近づき、京都のまちも少しずつイルミネーションの点灯が始まっています。イルミネーションを見て歩いたあとは、冷えた身体を銭湯で温めませんか?京都市役所の近くにある銭湯「京都 玉の湯」では、冬のお楽しみ「玉ナリエ」が点灯。お風呂に入りに来る人はもちろん、道行く人の心も明るく照らしてくれています。12月上旬ごろまで、「玉の湯×都湯×ミシマ社フェア」でもにぎわう玉の湯。期間中は、ご近所の出版社「ミシマ社」の本が脱衣所にずらりと並べられています。滋賀・膳所の「都湯」でも同時開催され、それぞれの銭湯でセレクトされた本が異なるとか。本を3冊購入した人には、コラボタオル「ゆと本」のプレゼントもあるそうですよ。この機会に、脱衣場や浴場でゆっくり本を読んでみてはいかがでしょうか。身も心もホクホクになって、帰り道の足どりも軽くなりそうです。大規模なイルミネーションイベントは中止になるところもあるというこの冬。銭湯や教会など、まちの一角を照らすやさしい灯りに救われる気がします。京都 玉の湯(きょうと たまのゆ)京都市中京区押小路通御幸町西入ル亀屋町401地下鉄京都市役所前駅から徒歩3分http://kyoto-tamanoyu.com/
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2020.11.06
Go To Eatチケットで初めての京都駅昼酒はしご体験
こんにちは。 京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。以前は「酒のふと道」というコーナーで、京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい! 行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介していました。実は先日、話題の「京都Go To Eatチケット」を運良く手に入れることができたので、番外編として飲んべえの私がどのように使ったかをご報告させていただこうと思います。お付き合いいただけたらこれ幸い。1,000円チケット3枚、500円チケット4枚で1セットでした。「5,000円分の飲食チケットが4,000円で買える」という、お得やサービスが大好きな私にはたまらないこのシステム。せっかく利用するならいつもと違った飲み方をしよう! そう決めて向かった先は京都駅。いわずと知れた京都の玄関口で、駅周辺にはカフェから居酒屋、各種専門店までさまざまな飲食店が集まっています。 しかし、京都駅から私の最寄り駅まではわずか15分ほど。これまではわざわざこの辺りで飲食することはありませんでした。旅や取材の帰りには「早く帰って風呂入ってビール飲みてぇ〜」しか考えていませんので......はい。それでも京都駅ではどんな酒をどんな風に飲めるのか知らずに一生を終えるのはちともったいない気がして、今回は5,000円分のチケットではしご酒にチャレンジ。舞台となるのは、近鉄京都駅に隣接する名店街「みやこみち」。地元人気店の姉妹店をはじめとする飲食店やみやげ店が約40軒並んでいます。これは巡り甲斐がありそう。いざ、チケット片手に初めての京都駅はしご酒スタート!※文中に掲載している価格はすべてすべて税込です。1軒目 すし昌街場の寿司屋に飛び込みで入るのは勇気がいりますが、「駅の店なら大丈夫」という謎の安心感がありますね。最初に向かったのは『すし昌(まさ)』。ほどよくカジュアルで、初めてでも入りやすそうな雰囲気です。大将と息子さんが息のあったコンビネーションで迎えてくれるカウンター席。混雑を避けてランチタイムの終盤ごろを狙ったので、カウンターとテーブルには先客がそれぞれ1組。どちらも昼間から楽しそうに飲んでいらっしゃいます。いい感じだなー。カウンターで迎えてくれた大将曰く「うちは昼も夜も同じメニューです。14時まではお得なランチもありますしね〜」とのこと。 お品書きには「天然鯛うす造り」「虎ふぐてっさ」「北海道産塩水うに」などなど魅力的すぎる単語が並んでいますが、いかんせん今日の私は5,000円で3軒を巡らねばなりません。しかも飲みながら。大まかに、1軒あたり2,000円・1,500円・1,500円という振り分けを考えております。「ここだけの話、ランチなら上海鮮丼(1,800円)がめちゃめちゃお得なんやけどね」とささやいてくれた大将、ありがとう。でもそれを選ぶとお酒が飲めなくなっちゃうの......。ぐぬぬと唇を噛み締めつつ選びたるは、お昼のサービスセット「寿司一半定食」1,300円。これにヱビスの瓶ビール700円をつけてジャスト2,000円! Go To Eatチケットはおつりが出ないので(現金との併用は可能)、うまく使い切れたときはとても気持ちがいいです。寿司は桶にまとめて盛り込まれます。予想よりもボリューミー!あー、久しぶりのお寿司! 嬉しい! 今春以降外食はできるだけ控えているので、目の前で寿司をにぎってくれる様子を見るだけでちょっと泣きそうになりました。 誰かが私のために作ってくれる料理......尊い。嬉しくて何枚も写真を撮っていました。サービスランチとはいえ、前述のような上質の食材を扱うお店だけに、にぎりも細巻きもおいしいことおいしいこと ねっとりと甘いイカ、ふっくらとしたエビに香ばしくとろける穴子。いわずもがなの赤身と中トロはどのタイミングで食べるかめちゃ迷って最後に残しました。そして意外なほどにおいしかったのがタコ。ふんわりとした食感で、噛むほどにタコの旨みがじわじわ広がり、ビールのつまみに最高でした。酢飯よりもネタが幅をとっていた鉄火巻きもよかったなぁ〜。大将は大阪で長らく修業をしたのちにこの店をもったとのこと。駅隣接タイプの寿司店には珍しいほど常連客が多いそうで、たしかにカウンターや棚にはキープ用の焼酎ボトルが大量に並んでいました。寿司はもちろん、割烹顔負けの単品料理も楽しめるのが人気の理由だとか。「通勤で乗り換えの途中に寄って行かはる方も、東京やらから出張で来るたびに来はる方もようけいて、ありがたいことです。あとは普通に魚目当てで来られる方ね。昼から通しで開けてますから、この時季ならフグのコース予約してきはったりね」うわー、いいなぁ。そんな使い方。次は絶対に心ゆくまで食べて飲むモードで来ようと誓いました。大将激推しの上海鮮丼も食べなきゃ!■すし昌京都市下京区東塩小路釜殿町31-1近鉄名店街 みやこみち内075-661-689911:00~21:30LO無休2軒目 江戸川 近鉄京都駅店憧れの鰻専門店! 入り口にサンプルメニューがあると安心しますね。2軒めは、名店として名高い鰻料理の『江戸川』。一度来てみたかったのです。寿司と鰻をはしごするなんて経験、こんな機会でもなければ一生縁がなかっただろうな〜。店内は3フロアもあり広々。客席は間引かれ、テーブル間もゆったりしています。さぁ、なにを食べて飲みましょうか。名物の江戸焼き(背開きにして白蒸しにした後焼き上げる)の鰻を使ったうな重やおひつまぶしをキメたいのは重々ですが、いかんせん、ほら、アレがね。予算が。私に残されたチケットはあと3,000円分。さぁさぁ、どうするどうなる!?定食や一品料理などをくまなくチェックし見つけた組み合わせは、「うざく」810円と「骨せんべい」110円に焼酎580円でジャスト1,500円! こ れ だ !よっしゃーと拳をあげそうになったその時、見落としていたラミネート加工のメニューが1枚。「ふわとろ出し巻丼セット」(1,500円)なになに、大きなだし巻きと鰻がのった丼に、茶碗蒸しや天ぷらまでついているですって......。君 に 決 め た !(さらば骨せんべい)ふわとろ出し巻丼、天ぷら、茶碗蒸し、お吸い物、漬物のセットに燗酒をプラス。セットに燗酒1合460円をつけて、お会計1,960円なり。残り1軒はなんとか1,000円でやりくりすることにしよう。で、できるはず......。今はまず目の前のご馳走に身を委ねなければ!丼におさまりきれず端っこが折り返されているだし巻きが愛おしい。ほかほかと湯気をあげるだし巻きが丸ごと1本! ひー、嬉しい!鰻は2切れですが充分ですとも。名前に偽りなしのふわとろだし巻き! 箸を入れるとふるふると揺れるほど軟らかいだし巻きをひと口。鰻の味を引き立てるためか、味付けはごくごくあっさりめで上品です。ここで嬉しい発見。具の下は、白ご飯ではなく鰻のタレご飯でした---。もう、これだけでもアテになりますやん。お酒だけ先になくならないよう気をつけなければ!一度蒸された鰻は歯がいらないほどふんわり。香ばしい焦げ目とキリッとしたタレがどうしても酒を呼んでしまいます。天ぷらはナス、ししとう、かぼちゃ、さつまいもの野菜づくし。天つゆと大根おろしが別添えになっていました。食べ物というより飲み物のようになめらか〜な茶碗蒸し。中には銀杏や生麩などが入っていたので宝探し気分も楽しめました。だし巻きに秘伝のタレをかけてしまうという狼藉。「お好みで追加してくださいね」とタレポットを置いていってくれたので、だし巻きにもかけちゃったりしました。謎の背徳感! ちびりちびりと味わっていましたが、いよいよ終盤。鰻は残りひと切れの半分。だし巻きとご飯も少々。そこでいじましい酒飲みであるところの私が生み出したのは、これ!ひつまぶしならぬ、全部まぶし!鰻とだし巻きを全部ご飯に混ぜてタレを追加し、粉山椒をふりふり。わはは、うまいに決まってる!盃一杯のお酒とともに、最後のひと口まで美味しく味わいました。このセットは本当にお値打ちですわ。ランチタイムのピークを過ぎたこともあってか、ほぼ貸し切り状態でラッキーでした。テーブルはゆったりしているし単品メニューもあるし、昼酒の穴場として覚えておこう。■江戸川 近鉄京都駅店京都市下京区東塩小路釜殿町31-1近鉄名店街 みやこみち内075-672-208111:00~21:30LO無休3軒目 とり八 八条口店たぬきが迎えてくれる酒場はいい酒場。いよいよ最後の1軒です。500円チケット2枚をぎゅっと握りしめて暖簾をくぐったのは『とり八』。焼き鳥が1本から頼めて単品料理も充実しているこちらなら、きっと1,000円でも楽しませてくれるはず!店内はカウンター席のほか、テーブル席や民芸風のボックス席も。焼き鳥は1本180円〜、一品350円〜、アルコールは500円〜。これは厳しい戦いになるッ......と穴があくほどメニューを眺め倒すわたくし。と、そこへ思いもよらぬ刺客が!!!「こちらおつきだしになりま〜す」(店員さん)衝撃の一品んなっ!!!???思わず変な声が漏れてしまいました。そう、そうか......つきだしか。寿司、鰻ときてすっかり忘れていたけど、酒場にはこれがあるのでした。普段なら何も思わないところですが、今日はね、ほら、ね。おそるおそる「こちらおいくらでしょうか」と尋ねると、「250円です」との答え。おおう......。「あのぅ、これって全員にお出しされるんですよね。お断りすることってできないんですよね」と情けないことを重ねて聞く中年女性(私)に戸惑いを見せる若い店員さん。あああごめんねーーー、こんなこと聞いてしまって。「大丈夫ですよ〜。お断りいただいても問題ありませんよ」とにっこり答えてくれました。でも、せっかく持ってきてくれたのでいただくことにします。つきだし、おいしそうですしね。さて、これで残された予算は750円。まずお酒は最安値500円のタルハイ(チューハイ)かウイスキーに絞られるわけですが、それなら当然より酔えそうなウイスキーを選ぶのは当然のこと。水割りでおなしゃす!250円のつまみ枠には、ねぎま、つくね、肝などの焼き鳥、野菜串など意外に種類豊富な出場者が揃いました。ありがたいなぁ。頭の中で開催された「この場で選べる一番いいアテ杯」、ファンファーレとともに優勝を決めたのはーーー、「鴨葱塩串」230円でしたーーー! おめでとーーー!つきだしを含めて合計980円。為せば成る、という言葉を噛み締めたのはいつぶりでしょうか。大学は楽チンな推薦枠で入り、なんとなくの流れでフリーライターになり20年以上も浮き草ライフを送りっぱなしの自分が、もしかしたら初めて自力で成し遂げたことかもしれません。それくらい嬉しかったし、達成感がありました。優勝メンバー。トンデモな過程を経て選ばれた鴨葱塩串がまた美味しくて!カモがネギしょって焼かれました。プリッと弾力のある鴨肉はしっかりと脂がのっていて、間にはさまれたネギは当然その旨みを吸っています。ひと切れずつ大事に、大事に味わい、ウイスキーの水割りをごくり。ふぁ〜、しみるぅ。後半は串を外してつまみ仕様に。しまった、あまりにも大事に食べてきた結果、ウイスキーは空いたのに鴨&ネギだけが残ってしまいました。これは酒飲みとして恥ずべき事態です。こ、こうなったら仕方ない......。ででーん!「生ビール追加でお願いしまーす!あ、伝票は別で」というわけで、ここからは打ち上げということで、現金払いにスイッチ。はしご酒おつかれさま自分!あー、よう冷えたビールがうまいっ。ヒザ軟骨、せせり、つくね。ついでに焼き鳥も追加しちゃうよね〜。クリクリッとしたせせりや軟骨、いいねいいね。棒タイプのつくねもみっちりとしててうまし。よい締めができました。「予算が......予算が......」とつぶやく怪客を追い返すこともなく、ご機嫌に飲ませてくれてありがとうございました。次はもっとお腹を空かせてきますね。■とり八 八条口店京都市下京区東塩小路釜殿町31-1近鉄名店街 みやこみち内075-691-468011:00~21:30LO無休***というわけで、約3時間半の京都駅昼酒はしごを完遂!しかも打ち上げまでしちゃった〜。今回の京都駅でのはしご酒を経て気づいたのはこの3点。 1.観光客向けの店ばかりと思い込んでいた京都駅にもしっかりと飲める店があった。 2.時間帯によってはお得なメニューがあり、通し営業なので半端な時間に行けるのが便利。 3.店が集中しているのではしごしやすい(でぶっちょの膝も痛くならない)。途中で見かけた店にも気になるメニューがあったので、また折を見つけて京都駅ではしご酒をしてみようと思いました。「Go To Eat」よ、気づきをありがとう!チケット購入希望の方は公式サイトをご覧ください。⇒公式サイト
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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2020.10.31
鳥と神社③ 鳩に囲まれる「三宅八幡宮」
牛や鳩、狐などは昔から神様の使いとされている動物です。今回は、鳩を大切にしている神社をご紹介します。叡電八幡前駅、上高野の地にある「三宅八幡宮」。飛鳥時代に小野妹子が創建した神社が起源と伝わり、子どもの守り神としても信仰されています。平安時代、宇佐八幡宮から石清水八幡宮へ八幡大神を勧請した際、道案内をしたとされる白鳩。そのことから、八幡宮では鳩は神の使いとして大切にされてきたといわれています。三宅八幡宮では、子どものお宮参りの際に「神鳩(しんばと)」を授与。つがいの鳩の土製の人形で、子どもが無事に成長するとお礼に返しに来る風習があるとか。神鳩の頭が赤く胴体が青いのは厄除けの意味があり、子育てのお守りにもなっています。鳥居の脇に鎮座しているのは、狛犬ではなく「狛鳩」。境内の石燈篭や提灯をはじめ、授与品の絵馬やお守りなどにも神鳩があしらわれています。本物の鳩も自由に境内を出入りし、鳩に囲まれたひとときを過ごすことができそうですよ。神鳩など、授与品の一部は三宅八幡宮の公式ウェブサイトから求めることもできます。三宅八幡宮(みやけはちまんぐう)京都市左京区上高野三宅町22叡山電車八幡前駅から徒歩2分、または叡山電車三宅八幡駅から徒歩6分https://www.miyake-hachiman.com/鳥と神社① クジャクと田中さんと田中神社 はこちら鳥と神社② 黄色いアヒルが出現中の粟田神社 はこちら
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