古くから残るまち並みのなかに、社寺が建ち並ぶ西陣エリア。
紅葉シーズンも静かで落ち着いた雰囲気のなかで拝観できる、まちなかの穴場です。
今回は、12月6日(日)まで「秋の特別公開」を開催中の妙顯寺(妙顕寺)をご紹介します。
期間中は、妙覺寺(妙覚寺)、妙蓮寺とともに恒例の「まるごと美術館」も同時開催。
寺宝の公開とともに現代作家の作品や伝統工芸が展示され、アートな空間を楽しめます。
さらに「夜間拝観」では、「光琳曲水の庭」など4つの庭も色とりどりの光でライトアップ。
「五色椿と松の庭」では、水琴窟の音色を体験することもできますよ。
妙顯寺は鎌倉時代後期、日蓮宗の開祖・日蓮聖人の孫弟子である日像聖人によって創建。
京都で最初の日蓮宗寺院で、天皇の勅願寺としても知られました。
移転を繰り返し、本能寺の変のあと、豊臣秀吉公の命で堂宇を現在地へ。
当時、秀吉公は妙顯寺をお城に改築して「二条城」とよび、京都の宿所としていたとか。
江戸時代の画家・尾形光琳ら多くの芸術家にも愛され続けてきたという、隠れた名刹です。
「秋の特別公開」では、これまで非公開だった日蓮聖人ゆかりの宝物も特別公開されます。
密になることなく、ゆっくりと拝観できるのもうれしいですね。
日蓮宗 大本山 妙顯寺(にちれんしゅう だいほんざん みょうけんじ)
京都市上京区寺之内通新町西入ル妙顕寺前町514
市バス停堀川寺ノ内下車、徒歩5分
「秋の特別公開」は2020年12月6日(日)まで。
10時~16時、18時~20時30分(最終受付20時)
※拝観料が必要です。
詳細は妙顯寺の公式ウェブサイトなどで確認を。※電話での問い合わせは避けてください。