BLOGイベント2020.12.03

まだ楽しめる紅葉の穴場③ 下鴨神社・糺の森

この秋の京都は紅葉の色づきが早く、あっという間に見ごろが終わってしまったところも。

「きょうのちしん」では、「まだ楽しめる穴場」をテーマに晩秋の紅葉スポットをご紹介しました。

「下鴨神社(賀茂御祖神社)」の参道に広がる「糺の森」の紅葉も、まだこれから楽しめます。

下鴨神社も糺の森も世界文化遺産に登録され、京都有数の観光名所です。

が、紅葉の見ごろが12月と、京都のなかでも遅めなのは意外に知られていないかもしれません。

約12万平方メートルの広大な森を囲む木々は、この秋も少しずつ赤や黄に染まっているようです。

神秘的で清らかな空気に満ちた森を、密にならずゆっくり歩いて参拝できるのもうれしいですね。

糺の森_リサイズ2.jpg

「瀬見の小川」に架かる「あけ橋」のたもとのカエデなど、見ごろを迎えている木もあります。

平安時代から紅葉の名所だったと伝わる瀬見の小川。

神域に入って参拝する前に瀬見の小川を渡ることが、お祓いであり禊(みそぎ)だったとか。

「あけ橋」とは、祓い清め、身を改めることから名づけられたそうです。

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また、下鴨神社の南側に建つ「旧三井家下鴨別邸」では、秋の特別公開が行われています。

豪商「旧三井家」の別邸として大正時代に完成された近代名建築で、国の重要文化財。

期間中は通常公開の庭園と母屋1階のほか、通常非公開の2階と3階の望楼も特別に公開されます。

12月15日(火)までの開催(水曜は休館)で、3階の見学のみ事前ウェブ予約制です。

2階では江戸時代の画家・伊藤若冲の巨大巻物「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(複製)の原寸大展示も。

大正ガラスの窓から紅葉した苔庭を眺めれば、豪商を気どることができるかもしれません。


下鴨神社(賀茂御祖神社)/しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)
京都市左京区下鴨泉川町59
市バス停下鴨神社前下車、徒歩すぐ

糺の森(ただすのもり)
京都市左京区下鴨泉川町59(下鴨神社 参道)
市バス停下鴨神社前、または糺の森下車、徒歩3分

旧三井家下鴨別邸(きゅうみついけしもがもべってい)
京都市左京区下鴨宮河町58-2
市バス停葵橋西詰下車、徒歩5分

「旧三井家下鴨別邸」の特別公開の詳細は、京都観光オフィシャルサイト で確認してください。


まだ楽しめる紅葉の穴場② 妙顕寺「秋の特別公開」 はこちら

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