明治から昭和にかけて京都のまちを駆け抜け、人々の足として活躍した京都市電。
今年で開業40周年を迎えた京都市営地下鉄は、京都市電の廃止後に建設されました。
懐かしい京都市電のあゆみを記録した公文書「京都市電関係資料」が残されています。
「京都市電関係資料」は、令和3年(2001)3月に京都市有形文化財に指定されました。
その数は877冊にものぼるのだとか。
京都市歴史資料館では、これらの資料のなかから今昔の地図や懐かしい写真などを展示。
11月7日(日)までの期間中、前期と後期にわけてさまざまな資料が紹介されます。
各種模型やジオラマ、一日乗車券、市電切符、系統板、方向幕など興味深いものばかり。
当時、祝いごとの折に車両が装飾されたという「花電車」の図案なども公開されています。
京都市交通局の局内誌『しゃりん』は、昭和43年(1968)~昭和63年(1988)分を展示。
ポケットサイズの複製を館内で閲覧することもできます。
館内では「京都ニュース」「思い出の京都市電」の映像も流れ、当時にタイムスリップ!
市電が生活の足だった人はもちろん、市電を知らない世代にも楽しめる内容となっています。
8月4日(水)は「帰り道に寄りたい、ナイトミュージアム」として、20時まで開館時間を延長。
京都市歴史資料館は入館料無料なので、気軽に足を運べるのもうれしいですね。
また、市電にまつわる多彩なイベントも開催されています。
たとえば、京都市電ゆかりの地をめぐるデジタル・スタンプラリー「京都市電、思い出探訪」。
スマートフォンアプリ「京都遺産めぐり」をダウンロードして楽しむ、3コースが用意されます。
そのほか、京都鉄道博物館、琵琶湖疏水記念館、京都市考古資料館でも連携企画展が開催中です。
詳細はそれぞれの公式ウェブサイトをチェックしてくださいね。
京都市営地下鉄が開業40周年を迎えたこの年に、京都市電に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
京都市歴史資料館(きょうとしれきししりょうかん)
京都市上京区寺町通荒神口下ル松蔭町138-1
市バス停河原町丸太町下車、徒歩5分
京都市歴史資料館について はこちら(京都市情報館のページ)
特別展「こんにちは京都市電 ー京都市電関係資料をひもとくー」
前期「はじめての京都市電 ー初級編」は、6月18日(金)~8月29日(日)に開催。
後期「熱中!京都市電 ー上級編」は、9月3日(金)~11月7日(日)に開催。
いずれも9~17時(月曜、祝休日は休み) ※8月8日(水)は20時まで開館。
スマートフォンアプリ「京都遺産めぐり」 についてはこちら
「路面電車の日」と「京都市電」 はこちら