11月の第3木曜日は、「世界哲学の日(世界哲学デー)」です。
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が、平成14年(2002)に初めて実施。
平成17年(2005)のユネスコ総会で、11月の第3木曜日に制定されることが宣言されました。
令和3年(2021)は、11月18日(木)が「世界哲学の日」にあたります。
京都で「哲学」といえば、「哲学の道」とよばれる疏水沿いの小径ですね。
京都大学の教授で哲学者だった西田幾太郎が、瞑想にふけって歩いたことが名前の由来です。
北端の銀閣寺橋から南端の若王子橋まで約2kmにわたり、現在は散策路として整備されています。
春の桜、夏の新緑やゲンジボタル、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の表情も魅力。
今の時期はところどころで木々が色づき始め、これから紅葉や黄葉の最盛期を迎えます。
哲学の道の周辺には永観堂や南禅寺、銀閣寺などの紅葉の名所も点在。
紅葉とともに、椿の花や南天の実なども疏水沿いを彩っています。
哲学の道の南端に位置する若王子橋。
このたもとに建っているのが「熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)」です。
御祭神の一柱である、天照大神(あまてらすおおみかみ)。
その別号である「若一王子(にゃくいちおうじ)」にちなんで命名されたとか。
「熊野神社」「新熊野神社」とならぶ、"京都三熊野(きょうとみくまの)"のひとつ。
社務所では、哲学の道散策記念の絵馬も授与されます。
熊野若王子神社の石造りの手すりは、もともとは大正9年(1920)に架けられた若王子橋の高欄。
平成5年(1993)の若王子橋の改築の際に、こちらの境内に移設された歴史があるとか。
また、ご神木の梛(なぎ)の木はすべての苦難を"なぎ倒す"とされ、梛守(なぎまもり)の授与も。
ほかにも、社宝の「恵比須神像」など見どころの多い神社なので、ぜひ参拝してみては?
熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)
京都市左京区若王子町2
市バス停南禅寺・永観堂道下車、徒歩10分