BLOGまち歩き2021.08.11

『君が代の日』と護王神社の「さざれ石」

オリンピックやパラリンピック、高校野球などでも斉唱される日本の国歌『君が代』。

8月13日は『君が代』にちなんだ日です。

まず、明治26年(1893)のこの日に、文部省が『小学校儀式唱歌用歌詞並楽譜』を布告。

小学校の祝祭日の唱歌として、『君が代』など8つの曲が定められたといわれています。

「国旗及び国歌に関する法律」により、正式に国歌になったのは平成11年(1999)8月9日。

そして、国歌として公布・施行されたのは同年8月13日と、意外にも平成になってからのことです。

『君が代』は、わずか32文字という世界でもっとも歌詞が短いとされる国歌。

さらに、世界最古の国歌としても『ギネス世界記録』に認定されているのだとか。

法令には著作権がないため、『君が代』の歌詞と旋律に著作権は発生しないのだそうです。

「君が代は 千代に 八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔(こけ)のむすまで」

歌詞に出てくる「さざれ石」は、漢字で書くと「細石」だとか。

学名は「石灰質角礫岩(せっかいしっかくれきがん)」。

石灰石が長い歳月をかけて雨水に溶け、大小の石を集めて巨岩となった自然の産物だそう。

とても縁起のよい石とされています。

「さざれ石」は、日本各地の公園や神社の境内などで見られることもあります。

岐阜県揖斐(いび)郡にあるのは、"日本一"を誇るという「さざれ石」です。

その揖斐郡の産物である「さざれ石」が、京都の護王(ごおう)神社に奉納されています。

高さ2メートル、幅3メートルと、まさに日本一の大きさ!

『君が代』の歌詞のように、苔もむしていて壮観ですよね。

これだけの大きさになるのに、どのくらいの年月、どのくらいの石が積み重なったのでしょう。

困難の多いご時世ですが、「さざれ石」のように心をひとつにして立ち向かいたいものです。


護王神社(ごおうじんじゃ)
京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所 蛤御門前)
地下鉄丸太町駅から北へ徒歩7分

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