オリンピックやパラリンピック、高校野球などでも斉唱される日本の国歌『君が代』。
8月13日は『君が代』にちなんだ日です。
まず、明治26年(1893)のこの日に、文部省が『小学校儀式唱歌用歌詞並楽譜』を布告。
小学校の祝祭日の唱歌として、『君が代』など8つの曲が定められたといわれています。
「国旗及び国歌に関する法律」により、正式に国歌になったのは平成11年(1999)8月9日。
そして、国歌として公布・施行されたのは同年8月13日と、意外にも平成になってからのことです。
『君が代』は、わずか32文字という世界でもっとも歌詞が短いとされる国歌。
さらに、世界最古の国歌としても『ギネス世界記録』に認定されているのだとか。
法令には著作権がないため、『君が代』の歌詞と旋律に著作権は発生しないのだそうです。
「君が代は 千代に 八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔(こけ)のむすまで」
歌詞に出てくる「さざれ石」は、漢字で書くと「細石」だとか。
学名は「石灰質角礫岩(せっかいしっかくれきがん)」。
石灰石が長い歳月をかけて雨水に溶け、大小の石を集めて巨岩となった自然の産物だそう。
とても縁起のよい石とされています。
「さざれ石」は、日本各地の公園や神社の境内などで見られることもあります。
岐阜県揖斐(いび)郡にあるのは、"日本一"を誇るという「さざれ石」です。
その揖斐郡の産物である「さざれ石」が、京都の護王(ごおう)神社に奉納されています。
高さ2メートル、幅3メートルと、まさに日本一の大きさ!
『君が代』の歌詞のように、苔もむしていて壮観ですよね。
これだけの大きさになるのに、どのくらいの年月、どのくらいの石が積み重なったのでしょう。
困難の多いご時世ですが、「さざれ石」のように心をひとつにして立ち向かいたいものです。
護王神社(ごおうじんじゃ)
京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所 蛤御門前)
地下鉄丸太町駅から北へ徒歩7分