今年も7月1日(木)の「吉符入」を皮切りに、祇園祭の1ヶ月が始まります。
祇園祭の時期にあわせて、「元祇園 梛(なぎ)神社」と「八大神社」の特別御朱印が登場します。
両神社による「疫病退散祈願 コラボ御朱印」で、7月1日(木)より限定頒布がスタート。
ともに御祭神にスサノオノミコト(明治維新以前の牛頭天皇)をまつる神社として知られています。
梛神社の御朱印にスサノオノミコト、八大神社の御朱印に牛頭天皇がそれぞれ描かれます。
この2枚の御朱印を並べると「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」が出現する仕組みなのだとか。
見開きサイズの書き置きで、あわせて幅が42cmの大きさになるそうですよ。
今年も祇園祭の山鉾巡行や神輿渡御は行われませんが、祇園祭の本当の意味は「疫病退散」。
そして、スサノオノミコト(明治維新以前の牛頭天王)といえば、疫神を支配する神様です。
今回の御朱印をとおして、祇園祭の本当の意味に触れてみてはいかがでしょうか?
「疫病退散祈願 コラボ御朱印」は、7月1日(木)~8月31日(火)まで頒布予定とのことです。
※予定枚数に達し次第、終了となります。
※梛神社の御朱印は梛神社で、八大神社の御朱印は八大神社で求めてください。
※8月1日(日)より、郵送での対応(遥拝御朱印)も開始される予定です。
詳細は、梛神社または八大神社の公式ウェブサイトで確認を。
祇園祭は言わずと知れた八坂神社の祭礼で、1100年の伝統を誇ります。
壬生にある梛神社は、八坂神社の古跡であることから「元祇園社」とも。
貞観11年(869)といえば、京都に疫病がまん延した年です。
その際に、播磨国広峰(兵庫県姫路市)よりスサノオノミコト(牛頭天王)の神霊を勧請。
鎮疫祭の際に神輿(みこし)を梛の林の中に置いてまつったのが、梛神社の起源とされています。
その後、スサノオノミコト(牛頭天王)の神霊は八坂(八坂神社)に移されました。
地元の人たちは風流傘を立て、鉾を振り、音楽を奏でながら八坂に神輿を送ったとか。
これが「祇園会」(現在の祇園祭)の始まりと伝えられています。
また、大正7年(1918)には、梛神社の境内に隼(はやぶさ)神社が遷座しました。
隼神社は、延長5年(927)にまとめられた「延喜式神名帳」にも名前を残す由緒ある神社。
このことから、境内には梛神社と隼神社の本殿が横に並んで建てられています。
一乗寺にある八大神社は、永仁2年(1294)に八大天王が勧請されたことが由来の古社。
八坂神社や梛神社と同様に、スサノオノミコト(明治維新以前の牛頭天王)がまつられています。
そのことから「北天王(北の祇園社)」ともよばれているそう。
また、八大神社は、剣聖・宮本武蔵ゆかりの神社としても知られています。
境内地の「一乗寺下り松」での吉岡一門との決闘前に、武蔵が奉拝したのだとか。
境内には決闘当時の「下り松」の古木がまつられ、武蔵の像も参拝者を出迎えてくれます。
今回のコラボ御朱印のほか、武蔵がデザインされたものなど多彩な御朱印が用意されていますよ。
元祇園 梛神社(もとぎおん なぎじんじゃ)
京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2
市バス停壬生寺道下車、徒歩すぐ
https://motogion-nagijinja.or.jp/
八大神社(はちだいじんじゃ)
京都市左京区一乗寺松原町1番地
叡山電車一乗寺駅から徒歩10分