先日の「きょうのちしん」でご紹介した松尾大社。
松尾大社から桂川を東へすすんだところに、梅宮大社があります。
御本殿に4柱、相殿に4柱まつられている御祭神。
その筆頭が、酒解神(さかとけのかみ)である大山祇神(おおやまずみのかみ)です。
この世で最初に酒造りをして神々に献じたとされる山の神で、酒造りの祖神とも。
酒造りが無事に終了した4月の酉の日には、関係者による「献酒報告祭(中酉祭)」が斎行。
楼門や境内には酒造関係者から奉納された酒樽が並べられ、その信仰の深さを感じます。
また、大山祇神の娘・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)も御祭神の一柱。
ひと晩にして瓊々杵尊(ににぎのみこと)との子どもを授かった逸話から、子授け・安産の信仰に。
境内の「またげ石」をまたぐことで、子宝のご利益があるとされているとか。
このご時世をふまえて、現在は郵送による御祈祷も受け付けられています。
"猫神社"ともよばれる梅宮大社には、境内や神苑に猫がたくさんいます。
人間の子どもはもちろん、猫も世の宝なのだというのが伝わってきます。
猫たちを見かけてもそっと見守るくらいにするなど、猫の社会的距離も大切にしたいですね。
また、その名のとおり梅の名所でもあり、池泉式回遊庭園の神苑が見事。
現在は霧島ツツジやアヤメが見ごろを迎え、カキツバタの開花も始まっています。
とはいえ、初夏に向けて花盛りが続くなか、京都もお出かけ状況が厳しくなってきました。
世間が落ち着くまでは、ウェブ上で楽しめる京都をお届けしたいと思います。
梅宮大社(うめのみやたいしゃ)
京都市右京区梅津フケノ川町30
阪急松尾大社駅から徒歩15分
山吹の名所「松尾大社」 はこちら