秋が深まると、陽だまりのなかで読書や物思いにふけるのも至福のひとときですね。
「森の博物館」とよばれる自然豊かな京都御苑の木々も赤や黄に色づき、見ごろとなっています。
そんな京都御苑の一角に、とっておきの読書スポットがあるのでご紹介します。
京都迎賓館の北側に広がる「母と子の森」の中にある「森の文庫」です。
4月から11月末の雨の日を除く毎日、朝から夕方ごろまで開設される木立の中の本棚。
本を持ち出すことはできませんが、誰でも木のベンチや木陰で自由に読書を楽しめます。
11月も後半に入ったというのに、初夏のような陽気が続いたこの1週間。
陽だまりのベンチに腰をかけていると、時も季節も忘れてしまいそうです。
「森の文庫」に並べられているのは、子ども向けの自然科学系の本や絵本などが中心。
付近には野鳥の水飲み場「バードバス」も設置され、鳥のさえずりも心地よいBGMに。
京都御苑で見られる野鳥などの生き物を、本棚の図鑑で調べることもできます。
12月に入ると本棚の扉は閉鎖されますが、母と子の森は引き続き出入り自由。
京都御苑は銀杏や紅葉が美しい場所としても知られ、母と子の森にも秋の風情が広がっています。
広い苑内を散策したあとに立ち寄る休憩スポットとしてもおすすめですよ。
京都御苑 森の文庫(きょうとぎょえん もりのぶんこ)
京都市上京区京都御苑3
市バス停府立医大病院前から徒歩10分
「森の文庫」の開設期間は4月1日~11月30日の9~16時ごろ
※期間中も、雨の日は本棚の扉が閉鎖されます。