7歳・5歳・3歳の子どもの成長を祝う11月の伝統行事「七五三まいり」。
晴れ着に身を包み、親御さんに手を引かれてお参りに向かうお子たちのかわいらしいこと。
この三連休に、お参りを予定している人もいるのではないでしょうか。
平安時代の儀式が起源とされ、江戸時代に現在のようなお参りが始まったといわれる七五三。
わらべ歌「通りゃんせ」でも、七五三のお参りの情景がうたわれていますね。
「ここはどこの細道じゃ(天神さまの細道じゃ)」
京都で天神さまといえば、北野天満宮。
天神信仰発祥の地として知られる、全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。
知恵の神様・菅原道真公をご祭神とし、この菅原道真公こそが「天神さま」。
北野天満宮でも、11月中は「七五三まいり」が随時受け付けられていますよ。
また、「通りゃんせ」の歌の中に出てくる「行きはよいよい 帰りはこわい」。
これには当時、参道を通って天神さまへお参りし、帰りは寂しい裏道を通ったという説もあるとか。
北野天満宮でいうと、御土居のあたりが当時の帰り道だったのかもしれませんね。
現在の北野天満宮の御土居といえば、七五三まいりの時期に公開される「史跡御土居のもみじ苑」。
見ごろの紅葉を愛でに、多くの人でとてもにぎわっています。
「七五三まいり」を申し込んで参詣した人は、もみじ苑の入苑料が半額になるとか。
「帰りはこわい」なんてことはまったくなく、「帰りはたのしい」歌になりそうです。
「通りゃんせ」の親子も今の時代をうらやましく感じているかも、などと勝手に思い馳せる秋です。
北野天満宮(きたのてんまんぐう)
京都市上京区馬喰町
市バス停北野天満宮下車、徒歩すぐ