3月の「桃の節句(上巳の節句)」のごちそうといえば、ちらし寿司。
それに先がけて、寒い時期だけのごちそうである「蒸し寿司」が、まもなく食べ納めを迎えます。
「蒸し寿司」とは、酢飯と具材をどんぶりに盛り、せいろで蒸しあげた温かいお寿司のこと。
京都や大阪で12月のはじめから2月の終わりごろにかけて食べられる、冬の風物詩のひとつです。
昭和25年(1950)から四条河原町で暖簾を掲げる「ひさご寿し」の「蒸し寿し」をご紹介します。
今や「ひさご寿し」の代名詞になるほど、創業当時から京都の人々に愛されてきた「ちらし」。
私の祖母のように、「ちらし」といえば真っ先に「ひさご寿し」を思い浮かべる人も多いとか。
「名代 ちらし寿し」は甘めのすし飯にエビやエビそぼろ、椎茸、穴子、錦糸玉子などが彩り豊かに。
ホカホカの「蒸し寿し」には銀杏やゆり根も添えられ、冷えた身体を温めてくれます。
「蒸し寿し」は12月から2月末までの期間限定で、店内では注文後に作られる熱々をいただけます。
また、テイクアウトや通信販売では、電子レンジ対応の「チンするむし寿し」が用意されています。
おうちでも気軽に、ホカホカと湯気の立つお寿司を味わえるのがうれしいですね。
京都の底冷えの冬を支えてきた「蒸し寿し」を、この機会にぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
詳細は「ひさご寿し」の公式ウェブサイトで確認してください。
京・河原町 ひさご寿し(きょう かわらまち ひさごずし)
京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町344
阪急京都河原町駅からすぐ