咳や痰が出やすい季節の変わり目、特に今はマスクをしていてもまわりの目が気になりますよね。
京都の西陣で、その名もズバリ「たんきり飴」という飴が売られているのをご存じでしょうか。
西陣といえば、古くから織物のまちとして栄え、多くの織物職人さんが集まっていたエリア。
西陣で生産される先染め織物は「西陣織」とよばれ、世界的に知られる京都の伝統工芸品です。
糸くずやほこりが舞う作業場で、職人さんののどを守ってきたといわれるのが「たんきり飴」。
大宮通寺之内にある、明治8年(1875)創業の「たんきり飴本舗」で販売されている西陣名物です。
こちらの「たんきり飴」は、天然の土ショウガ汁だけを加えた素朴なもの。
その製法は秘伝とされ、甘口と辛口の2種類が用意されています。
今回私が購入した甘口は、なめているうちにショウガがきいてきて、のどがすっきり!
甘口と辛口の両方を購入して、なめ比べをしてみるのもおすすめですよ。
西陣織の職人さんを支えてきた「たんきり飴」も、西陣の飴職人さんが作る名産品なのです。
"飴ちゃん"を持ち歩いているといわれる関西人ですが、今は人にあげるのも難しいもの。
『よしもと新喜劇』のすち子さんも、舞台から客席に飴ちゃんをまかなくなった気がします。
人からもらう機会も少なくなり、手持ちの飴ちゃんがなくなったという人も多いかもしれません。
早く世の中が落ち着いて、"飴ちゃん文化"も戻ってほしいですね。
たんきり飴本舗(たんきりあめほんぽ)
京都市上京区大宮通寺之内下ル花開院町107
市バス停堀川寺ノ内下車、徒歩3分