残暑厳しいお昼どきに、引き寄せられるのは「冷麺」や「冷やし中華」ののぼりですよね。
京都や関西では、「冷やし中華」のことを「冷麺」とよぶ習慣があります。
鴨川に架かる荒神橋から歩いて3分ほどの細い路地にある「中華処 琢磨」。
年配のご夫婦が切り盛りし、常連客でにぎわう一軒です。
お昼は「本日の定食」が人気ですが、夏は「冷麺」にそそられます。
氷を浮かべた酢じょうゆベースのスープに、細めの中華麺、色とりどりの具材。
キュウリ、キャベツ、トマト、錦糸玉子、クラゲに、ハムとチャーシューが添えられています。
千切りにされた具材の上にのっかるのは、真っ赤なサクランボ。
昔ながらの見た目と味わいで、子どものころの夏のお昼を思い出します。
麺をすする横でテレビがお昼の情報を伝える、素朴な町の中華料理店。
おじいちゃんとおばあちゃんの家にお昼をよばれに来たような、居心地のよさも魅力です。
コロナ禍ですが、末永く続いてほしい名店のひとつとしてご紹介しました。
世の中が落ち着いたら、ぜひ"町中華"を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか?
中華処 琢磨(ちゅうかどころ たくま)
京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町78-4
市バス停荒神口から徒歩すぐ
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