BLOGお店2021.08.26

残暑に食べたい! ① さるやの「鴨の氷室の氷」

二十四節気の「処暑の候(しょしょのこう)」。

2021年は823日から96日が「処暑」にあたります。

夏の厳しい暑さが終わるといわれる時期ですが、このところ京都は夏の暑さが戻っています。

かき氷のシーズンもそろそろ終わりですが、クールダウンにかき氷を口に運びたくなりますね。

下鴨神社(賀茂御祖神社)の参道・糺の森の休憩処「さるや」では、「鴨の氷室の氷」を提供。

この「鴨の氷室の氷」は、次のような故事にならって再現されたといわれています。

その昔、下鴨神社・大炊殿の横には、冬に降り積もった雪を保存する「氷室」があったとか。

氷室で新鮮なまま保存された雪を、下鴨神社の真夏の伝統行事・氷室神事で宮中へ献上。

人々は氷を口にして無病息災を祈っていたと伝えられています。

真夏の風物詩「みたらし祭 ―足つけ神事―」で知られる下鴨神社ならではの故事といえそうですね。

氷室の氷_リサイズ1.jpg

「抹茶小豆」「いちごミルク」「黒蜜白玉」の3種類の自家製の蜜も、長く愛される理由です。

「いちごミルク」には練乳がかけられ、イチゴシロップは果肉がたっぷり。

「抹茶小豆」と「黒蜜白玉」も上品な味わいで、日替わりで食べたくなります。

いずれも蜜は別添えなので、まさに初雪のようなふわふわ、さらさらの真っ白な氷が目の前に。

蜜を少しずつかけながら、最後のひと口までふわふわのひんやり感を味わうことができますよ。

京都の故事に思いをはせながら、過ぎゆく夏を惜しみたいと思います。


休憩処 さるや(きゅうけいどころ さるや)
京都市左京区下鴨泉川町59(下鴨神社境内)
市バス停糺ノ森下車、徒歩2


※「鴨の氷室の氷」は夏季のみの提供です。


土用の丑の日と「みたらし祭 ―足つけ神事―」 はこちら

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