前回の「きょうのちしん」で、「顔の家」とよばれる建物をご紹介しました。
今回ご紹介する建物は、この週末の3日間限定で堀川遊歩道に出現している「堀川茶室」です。
毎年、京都建築専門学校の学園祭「建工祭(学園祭)」の期間中に見られる、堀川の秋の風物詩。
卒業制作として堀川茶室が建てられるようになって、今年で13年目を迎えたそうです。
よく見ると、川の上に足場が組まれ、土台となる柱がつくられています!
期間中は、お茶部の学生さんたちによる薄茶のおもてなしもありますよ。
堀川茶室が建つ堀川遊歩道の近くにある「学校法人 京都建築学園 京都建築専門学校」。
子弟教育を目的に、京都の大工組合によって昭和26年(1951)に創立されました。
建築の業界団体によってつくられた学校は、日本でここだけだといわれています。
堀川茶室の茅ぶき屋根に使う稲わらは、学生さんたちが京北に赴き、刈り取ってきたもの。
茅ぶき職人さんの指導のもと自分たちでわらを編み、木材を組み立てて土壁を塗ったのだそう。
通気性や保温性、速乾性にすぐれた茅ぶきのよさを、ぜひ茶室で体感してみては?
日暮れ後はライトアップされるので、幻想的な空間でお茶をいただけそうですね。
建工祭が終わると、学生さんの手によって堀川茶室は解体されます。
堀川沿いを、北の元誓願寺通から南の押小路にわたって続く堀川遊歩道。
「堀川桜まつり」や「京の七夕」の会場としても知られています。
京都建築専門学校の建工祭(学園祭)は11月5日(金)・6日(土)・7日(日)の開催です。
マスクの着用や手指の消毒など、感染症対策を万全にお出かけくださいね。
建工祭2021(けんこうさい2021)
会期:11月5日(金)・6日(土)12~19時、7日(日)12~15時
会場:堀川茶室(堀川通丸太町橋下手)
アクセス:市バス停堀川丸太町下車、徒歩すぐ
「顔のいえ」で「KAOOO(カオ~)展」が開催中 はこちら