この季節、外を歩いているとキンモクセイの甘い香りが鼻先をくすぐります。
京都のキンモクセイの名所のひとつが、堀川寺之内にある「宝鏡寺(ほうきょうじ)」です。
応安年間(1368~75)に、光厳天皇の皇女・華林宮惠厳禅尼が開山したと伝わるお寺。
寛永2年(1644)以降は歴代の皇女が住持を務めてきたといわれる、尼門跡寺院です。
通常非公開のお寺ですが、小さな門が開いていて、門をくぐるとキンモクセイの木が。
ギンモクセイとモチノキも植えられ、3本合わせるとお金持ちになれるといわれているとか。
近くを通りかかった際は、小さな門をくぐってそっと愛でてみてはいかがでしょうか。
歴代の皇女が入寺されていたことから、「百々(とどの)御所」ともよばれた宝鏡寺。
天皇から皇女へ贈られた数々の人形を所有し、「人形の寺」としても知られています。
春と秋の人形展で一般公開され、2020年は11月1日(日)~15日(日)に「秋の人形展」を開催。
通常非公開のお寺を拝観できる、貴重な2週間です。
境内には人形塚が築かれ、人形塚のスタンプを押した御朱印の授与もありますよ。
※「人形展」の開催は状況により変更になる場合があります。
旧百々御所 宝鏡寺(きゅうとどのごしょ ほうきょうじ)
京都市上京区寺之内通東入ル百々町547
市バス停堀川寺ノ内から徒歩3分