BLOGニュース2020.09.03

「古典の日文化基金賞」京都で創設 古典の振興が目的

11月1日が「古典の日」だということをご存じでしょうか?2012年に法律で制定されたもので、国民の間に広く古典についての関心と理解を深めるようにするのが目的です。この「古典の日」の活動をさらに広めるため、「古典の日文化基金賞」という賞が新たに設けられました。

「古典の日文化基金賞」は、古典の研究や普及・啓発に貢献した個人や団体を顕彰するもので、「文学・思想」「伝統芸能・音楽」「美術・生活文化」の3分野に分けて選考し、受賞者には賞金100万円が贈られます。

9月3日に冷泉家時雨亭文庫(京都・上京区)で行われた創設記者会見には、古典の日文化基金賞顕彰委員会の村田純一会長(村田機械会長)や冷泉貴実子さん(冷泉家時雨亭文庫常務理事)のほか、西脇隆俊京都府知事や門川大作京都市長も出席し、村田会長は「日本の古典文化振興のために力を尽くしている人の励みとなれば」と設立趣旨について説明しました。また選考委員を務める雅楽師の東儀秀樹さんは「グローバル社会と言われている中で、どんなに英語が話せても『日本の内側』を聞かれたときに言葉に詰まってしまう人は相手にされない」などと話しました。

「古典の日文化基金賞」への応募は、自薦他薦問わず2021年4月末まで受け付けています。第1回の授賞式は2021年9月3日に開催されるということです。


「古典の日」ウェブサイト http://www.kotennohi.jp/

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