秋の気配が漂い始めると、体を動かしたくなってきますね。
京都御苑の西北にある「白峯神宮(しらみねじんぐう)」。
和歌と蹴鞠(けまり)の宗家として名を馳せた公卿・飛鳥井家の邸跡に創建されました。
摂社の「地主社」に祀られているのは、「まり」の守護神とされる精大明神。
現在は、サッカーをはじめとする球技全般とスポーツの守護神として崇められています。
選手や球技関係者からの信仰も厚く、境内には多彩な球技のボールが奉納されているのも特徴です。
境内で目を引くのは、蹴鞠を興じるための「鞠庭(まりにわ)」。
例年4月と7月に、平安装束を身にまとった蹴鞠保存会による「蹴鞠奉納」が執り行われます。
平安時代中期以降、宮中や公家で盛んに行われたという「鞠会」。
江戸時代には、一般庶民も「蹴鞠」を楽しむようになったといわれています。
白峯神宮の境内には、「石鞠(いしまり)」のついた「蹴鞠の碑(けまりのひ)」も鎮座。
碑に埋め込まれた「撫で鞠(なでまり)」を手で一回転させると、球運を授かることができるとか。
蹴鞠のルールは「落とさずにパスすること」。
そのことから、学力向上のご利益もあるといわれています。
私ももっと早くにお参りできていたら、文武両道を目指すことができたのかもしれません。
白峯神宮(しらみねじんぐう)
京都市上京区今出川通堀川東入ル飛鳥井町261
地下鉄今出川駅から徒歩10分