享保元年(1716)創業の「若狭屋久茂(わかさやひさしげ)」。
四国・阿波特産の和三盆と若狭本葛を使った干菓子がメインの御菓子司です。
福井県から上洛した本家より暖簾(のれん)分けしたのがはじまりとか。
当初は二条城の近くに店を構え、昭和初期より現在地の四条大宮に移転したそうです。
現在は、菓子職人として修業を重ねた娘さんが、7代目であるお父さんの後継者として切り盛り。
インド舞踊家としても活躍する、8代目のアイデアがちりばめられた干菓子にもワクワクします。
たとえば、プレーン味とスパイス味の2種類を楽しめる「Ganesha(ガネーシャ)」。
名前のとおり、象の頭を持つインドの万能の神様「ガネーシャ」を形どった干菓子です。
スパイス味は口どけのよいやさしい甘さの和三盆に、生姜や胡椒、ナツメグなどの香辛料がプラス。
お茶はもちろん、チャイやウィスキーなどと一緒にゆっくり楽しんでみるのもおすすめです。
四条大宮を東に入った南側にたたずむ「若狭屋久茂」。
お出かけができるようになったら、そーろとガラス戸を開けてみてください。
きっとすてきな出会いがありますよ。
御菓子司 若狭屋久茂(おんかしつかさ わかさやひさしげ)
京都市下京区四条通大宮東入ル唐津屋町513
阪急大宮駅から徒歩2分