5月5日の端午の節句に向けて、大空に泳ぐ鯉のぼり。
最近はその姿を見かけることも少なくなりましたが、初夏の風物詩のひとつですね。
京都の東山中学・高等学校の玄関前や周辺では、この時期にたくさんの鯉のぼりが並んでいます。
子どもたちの健康安全や学業成就を願って3年前より行われている、名門男子校の新名物です。
保護者や教職員、関係者から寄贈されたという鯉のぼりは、約300旒(りゅう)を数えるとか。
玄関前から鹿ケ谷通り沿い、琵琶湖疏水上に5月の風を受けた鯉のぼりがはためいています。
昨年は新型コロナウイルス感染症による全国一斉休校の影響で、鯉のぼりの掲揚が中止に。
今年は新型コロナウイルス感染症の終息を願い、5月6日(木)ごろまで掲揚されています。
創立が明治元年(1868)と、日本最古の私立学校のひとつである東山中学・高等学校。
幕末の混乱期に学問の必要性が唱えられ、知恩院内に学問所が設けられたのが起源だとか。
永観堂は徒歩1分、南禅寺は徒歩2分、哲学の道は徒歩5分など、東山の名所に囲まれています。
先日の「きょうのちしん」でご紹介した「蹴上のつつじ」も、歩いて10分ほどの場所にありますよ。
現在、京都を含む4都道府県は緊急事態宣言下にあります。
このゴールデンウイークも、京都へのお出かけを控えてくださいますようお願いいたします。
ウェブ上で、時間や場所を気にせず京都を楽しんでいただければ幸いです。
空を泳ぐ鯉のぼりのように、子どもたちが元気にのびのびと過ごせる世の中になりますように。