保津渓谷を走る観光列車「嵯峨野トロッコ列車」。毎年紅葉シーズンにはライトアップが行われます。2021年は「光の幻想列車」と題して、沿線がライトアップとイルミネーションで幻想的に彩られます。見ごろは11月下旬で、期間は12月29日までの予定です。
今年のライトアップでは、クラウドファンディングで集まった資金を活用して、ライトアップの場所や数を増設し、例年よりもさらにパワーアップした光景が楽しめるそう。今回は実際に乗車してきたので、その様子をお届けいたします。
保津川沿いの雄大な景色を望みながら、トロッコ嵯峨駅~トロッコ亀岡駅間の約7.3kmを走るトロッコ列車の旅。まずは始発・終着駅であるトロッコ嵯峨駅へ向かいます。今回乗車するのは、5号車・リッチ号。レトロなデザインの車体に心が弾みます。片道25分、往復約1時間の列車旅に出発進行!
列車が走り出すと、ゴトゴトという心地のいい音と、ひんやりとした秋の夜風に包み込まれます。5号車・リッチ号は窓ガラスがないので、保津川の自然を直に感じられるのが魅力。暗闇に浮かび上がる紅葉を間近に望み、心が癒されます。天井も透明になっているので、覆いかぶさる紅葉を下から眺められるのもうれしいポイント。
ここからは、列車旅での見どころをいくつか抜粋してご紹介。ビュースポットの近くでは速度を落として運行されるほか、時にはサービス停車もありますよ。
トロッコ嵯峨駅を出発してしばらくすると、保津川橋梁の手前の川側約200mの区間に約70本の紅葉が密集しています。木々と照明が美しく照らされた神秘的な世界にうっとり。晩秋になると、真っ赤に染まる木々がとても綺麗だそうですよ。
トロッコ保津峡駅に到着すると、ベルの音が鳴り響いて、車掌さんの合図とともに一斉にイルミネーションが点灯! レトロな駅舎やキュートなたぬきの置物など、駅の両サイドが色とりどりの光で彩られます。
山側の旧ホームも電飾で装飾され、ロマンチックな雰囲気が漂います。保津峡駅のイルミネーションは今年初の取り組みで、社員さんたち総出で設置されたのだとか。
こちらは「殿の漁場(とののりょうば)」と呼ばれ、明智光秀が亀岡城から釣りを楽しみに出かけたといわれている場所。トロッコ保津峡駅とトロッコ亀岡駅の間にあるこの場所は、昨年までは夜になると真っ暗だったのですが、今年は対岸にライトが設置されました。保津渓谷の大きな川の向こう側には、紅葉が幻想的に浮かび上がるダイナミックな光景が。水面に映る「逆さ紅葉」は必見です。
今回は、嵯峨野トロッコ列車のライトアップに実際に乗車して、見どころをご紹介しました。ほかにも、絶景スポットはまだまだたくさんあるので、是非実際に乗車してみてくださいね。11月下旬~12月上旬にかけての紅葉シーズンは特に人気なので、前売り券の購入がおすすめですよ。
嵯峨野トロッコ列車 光の幻想列車
点灯期間: 2021年10月15日(金)~12月29日(水)
※運休日:12月8日、15日、22日
※イルミネーションの装飾は11月1日以降を予定
点灯時間: 16:30以降 最終列車まで
乗車券販売場所: JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」、JR西日本の駅(京阪神の一部)の「みどりの窓口」、全国の主な旅行会社
※トロッコ列車各駅(トロッコ保津峡駅除く)窓口は当日販売のみ
嵯峨野観光鉄道公式ウェブサイト