BLOG京のとろみ2020.12.29

「楽酒菜はづき」の鴨山椒あんかけ

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

新町三条にあった「まゆめ」が今年の8月「楽酒菜はづき」となって河原町松原に移転オープンされた。
まゆめ時代から日本酒が豊富で日本酒好きに愛される店だったが、はづきになっても厳選された日本酒が楽しめるのが嬉しい。
そして何よりもニュースなのは12時から23時までの通し営業になったことだ。
日替わりランチを食べているサラリーマンやOLに交じって、昼間からしっかり日本酒や焼酎と共に夜のメニューが楽しめる。

夜の一品メニューはお酒が進みそうな料理がずらりとならんでいるが、この時期惹かれるのはやっぱりとろみたっぷりの餡掛け系である。
小芋や南瓜のそぼろ餡掛けは具材を素揚げしてから餡がかかっているので、表面がカリッと仕上がりとろとろ餡との相性がいい。この日いただいたのは「鴨山椒あんかけ」。
そのままでも充分美味しい鴨ロースに山椒たっぷりの餡がかかっている。
添えられている九条ネギを餡にからめ鴨ロースで巻いていただく。

鴨と山椒とネギ、そら旨いわ!
燗酒が止まらなくなる。
これを昼間からいただく罪悪感がたまらない(笑)

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである