BLOG京のとろみ2022.03.31

「一和」のあぶり餅

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

今宮神社の東門参道(旧参道)に向かい合わせで2軒あるあぶり餅の茶店。
東門を出て左側にあるのが「一和」、右側が「かざりや」。

一和の正式名称は「一文字屋和輔」で創業は長保2年(西暦1000年)
平安時代から1000年以上続く日本最古の和菓子屋である。

あぶり餅とは小さくちぎった餅をゴザの上できな粉をまぶし、竹串に刺して炭火で焼き上げ白味噌のタレをかけたもの。

白味噌は京都の本田味噌の特上西京白味噌を使用し、ほどよい甘さとわずかな塩味でいくらでも食べられる。
炭火で焼いた餅の焦げととろみのある白味噌の甘味のバランスがいい。

今宮神社に奉納された斎串を使った竹串を使用してるので、疫病除け、無病息災のご利益も期待できる。

ちなみに向かい側の「かざりや」さんも400年以上の歴史がある
あぶり餅の専門店。

2軒をはしごして食べ比べるのも楽しい。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである