きょうもへべれけ でぶっちょライターの酒のふと道
立ち飲みから上等居酒屋まで渡り歩く京都在住でぶっちょライターの呑んだくれ日記です。
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BLOG酒のふと道
2019.10.24
シーズン到来!京都・鴨川チェアリングにおすすめのテイクアウト3軒
その前に"チェアリング"って一体なに? と思われる方も多いと思いますので簡単にご説明をば。酒場ライターのパリッコさんとスズキナオさんの酒ユニット「酒の穴」のお二人が発案されたおとなの遊び、それがチェアリングです。具体的には、主にアウトドア用の折りたたみ椅子を持ち歩き、気に入った場所に設置してお酒を飲んだり景色を楽しんだりするのが目的。キャンプほど準備に手間がかからず、思い立ったらすぐにできるのが嬉しいポイントなのです。近場のお店でお酒やおつまみを調達する時間がまた「遠足の前日におやつを買いにいく」感じで楽しいんですよね〜。私が京都でチェアリングをするのにおすすめなのは鴨川周辺。特に出町柳周辺は近所にお店や公衆トイレがあり(これ大事!)、駅やバス停も近いのでとても便利です。しかも右大文字山をはじめとする東山の借景が素晴らしい!お天気のいい日にぜひチェアリングデビューしてみてくださいね。下鴨で激ウマなサンドイッチを買うなら『手作りサンドの店 華ぜる』で決まり!府立植物園の近く、下鴨中通りにある『手作りサンドの店 華(が)ぜる』は、以前は『コルヌ ドゥ ガゼル』というベーカリーでした。その時から美味しいパンを焼くことで知られていましたが、今春リニューアルしサンドイッチ専門店に。サンドイッチ好きにはなんとも嬉しいニュースです。北大路通から少し南へ下がった東側にあります。店頭にはできたてのサンドイッチが随時並べられていきます。どれもボリューム満点で、お野菜をたくさん使っているのが特徴。自然食品や国内産の素材を選んでいるとのことで、安心してたくさん食べられますね〜。お店のインスタグラムには日々美味しそうなサンドがアップされているのでぜひ予習しておいてくださーい。私が選んだのはこの3つ。オリーブバジルチキンのサンド。モロヘイヤを練りこんだヘルシーなパンにジューシーなチキンがたっぷりとサンドされています。国産の鶏もも肉をオリーブオイルと塩、バジルで味付けしてオーブンで余分な油を落として焼いてあるため冷めても美味しく味わえます。青レモンとクリームチーズのアクセントが酒飲み好み!?(左)厚焼き玉子とハムと野菜のサンド(右)国産もち豚ロースカツと野菜のサンドどちらも定番人気!厚焼き玉子はふんわりふわふわ〜、ほんのり甘みがあってとても優しい味です。そしてみんな大好きカツサンド!ソースがしゅんだ衣と柔らかいロース肉の相性がたまりません。そしてひっそりと寄り添う野菜サンドがまた美味しいんですよ。レタスやキュウリがシャキッとしたままで食感よし、シンプルな具を生かすパンの美味しさもよし、であります。ご覧の通りかなりのボリュームですので、カット用にプチナイフなど用意すると便利です。(私は実際カットして友人とシェアしました)人気のサンドは早々に売り切れることも多いので、事前に電話でお取り置きがベターかと。■手作りサンドの店 華(が)ぜる京都市左京区下鴨西本町5-3075-723-56138:30~18:00不定休(毎月末にお店のインスタグラムでお知らせ)本格的なタイ料理が評判の『パクチー丸太町』で密かに人気のテイクアウト京都でタイ料理といえば名の挙がることも多い『パクチー丸太町』。三条や四条、京都タワーサンドにも支店があり、どの店も昼夜賑わっています。ビニールシートで半屋台風の構え。「準備中」になっているのは私がランチタイムぎりぎりにテイクアウトを取りに行ったからです。すんません!『パクチー』の魅力は、現地の空気感や味をそのまま再現した本場っぽさ!タイに魅せられたオーナー夫妻が作り上げた店だけに、妥協なしの再現度です。厨房ではタイからやってきたコックさんたちが腕を振るい、タイの味を楽しませてくれます。店内はまんま、タイの食堂! でもちゃんと日本語が通じるのでご安心を。まだ知らない人が多いようですが、パクチーではテイクアウトメニューも用意されています。ランチタイム、ディナータイムで内容が変わるので、詳しくはお店にお問い合わせを。チェアリングは明るいうちにすることが多いのでランチメニューから選ぶことになります。で、ここでこっそり耳寄り情報をば。ランチのテイクアウトは基本的にご飯や麺のメイン系のみなのですが、実はこれらをオーダーした場合に限り、おつまみメニューもテイクアウトできちゃうんです! 追加できるのは、揚げ春巻き、鶏唐揚げ、春雨サラダ、トムヤムスープ小鉢、グリーンカレー小鉢。私はこの裏技を使って、こんな感じでオーダーしています。春雨サラダと揚げ春巻き。パッタイ。めちゃくちゃ量が多い〜〜(歓喜)。具をちまちまとつまみながらビールをぎゅいっとな。延々ともちます。鴨川を眺めながらタイ料理を食べるってなかなかレアな体験だと思います。ぜひともお試しいただきタイ!そうそう、このテーブルになっているものは100均ショップで売っている折りたたみ式の食器整理棚。この利用法はチェアリングの始祖「酒の穴」のお二人が考案されたもの。かさばらなくてバッグにすっと入るし軽いしでとても実用的です。これもぜひともお試しいただきタイ!■パクチー丸太町京都市上京区河原町通丸太町上ル桝屋町374075-241-089211:30〜14:00、18:00〜21:30(土日祝は17:00〜)不定休熱々を買って河原へ走れ!『出町 岡田商会』の揚げたてミンチカツおつまみの仕入れで一番最後に行くべしなのが、出町桝形商店街の入り口近く、豆餅目当ての行列でおなじみ『出町ふたば』の南隣にある『出町 岡田商会』です。80年以上続く精肉店で、昔ながらの揚げ物コーナーを併設。順番に注文を伝え、揚げてもらうスタイルです。いわゆる「共食いキャラ」がかわいいお品書き。う〜ん、悩む〜〜〜(ニヤニヤしながら)。あれこれ迷いますが、私のお気に入りはこちら〜。手前右から、ウインナー串カツ、海老カツ、ミンチカツ。この日は買ってないけどコロッケも安くてめっちゃ美味しいんですよ!初めての方はぜひコロッケもお忘れなく。海老カツ。変な持ち方をしているのは熱すぎて指先で掴めないからです。そのネーミングに偽りなしのエビっぷり!ぷりっぷりの小エビがほんの少しのつなぎでまとめられています。うんま〜〜〜い!そして一番好きなミンチカツ!ぱかっと割りますと......。はいジュワ〜〜〜〜〜!!!めっちゃ肉肉しいっ!スジも一緒にミンチにしているのでしょうか。時折コリコリっとした歯ごたえを感じます。ミンチたちの間から遠慮なく熱々の肉汁が流れ出しますので火傷にはお気をつけて。私も幾度も上顎をやられてますがそれでもやっぱり熱々を食べたいんですよねぃ。このように揚げ物を手で持つ場合などにあると便利なのがウエットティッシュ。個包装タイプではなく、20枚入りとかのシートで持参しておくと何かと使えます。マカロニサラダ。ミンチカツで火照ったお口をクールダウンするにはこちらを。お肉屋さんのものだけあって、ハムが分厚いし量も多めです。数人でシェアする際はハムだけ狙って人間性を疑われないようお気をつけあそばせ〜。そんなこんなで食べたり飲んだり景色を見たりしていたらあっという間に2〜3時間はすぎてしまいます。夕焼けを見たくなったら、椅子をたたんで場所を移動すればいいだけ!は〜、きれい......。そしてお腹いっぱい......。■出町 岡田商会京都市上京区河原町今出川上ル青竜町239075-221-37719:00〜18:00水曜休***チェアリングの魅力を少しはお伝えすることができましたでしょうか。暑くも寒くもないこの時期はベストシーズン!私も、けなげにこの体重を支え続けてくれているマイチェアを従えて、鴨川をはじめ各所でチェアリングするつもりです。がんばれマイチェア〜〜〜!
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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BLOG酒のふと道
2019.08.30
夏の終わりに行きたい京都の飲ませる店3軒
入れなくなる前に初訪問すべし! 大注目の路地奥新店『おおはし』今年7月末にオープンするやいなや、各所で「もう行った?」「めっちゃよかったで」という会話が飛び交った『おおはし』さん。私も友人と共にお邪魔して、秒速でファンになってしまいました!丁寧に作られた和食ベースのお料理を気軽に楽しむことができ、ご主人の接客やお店の雰囲気も心地よくて「また来たいっ」と強く思ったのです。場所は三条会商店街から猪熊通を下がった住宅地の中。先日ご紹介した『食堂酒場たなか』さんの斜め向かいくらいにあります。提灯を目印に、民家の間に延びる細いアプローチを奥へ。京都らしいロケーションにわくわくします。まっさらな暖簾がお出迎え。訪問時はほかのお客さんがいらしたので撮影できませんでしたが、店内は厨房を囲む形でL字型カウンター(椅子有)があり、その背後にはドラム缶をテーブルにした立ち飲みコーナーも! もちろんどちらでも同じメニューを楽しめます。最初に頼んだ「ちょこっとずつ盛り」。その日のおすすめを文字通りちょこっとずつ味わえる酒飲み泣かせの前菜。大皿で盛り合わせかと思いきや、人数分にちゃんと分けて盛り込んでくれていました。もう、この時点で大好きっ! これで生ビール2杯いけちゃいました。カンパチのごま和え。お魚は日によって替わるようですが、このごま和えは外せない。白黒2色のごまの香ばしさと青ネギの風味がたまりませ〜ん。ご主人も酒飲みにちがいない、と確信。和食一辺倒ではなく、洋テイストのお料理もあります。パクチーサラダは海苔とナッツっぽいトッピングとマイルドな酸味のあるドレッシングとても上品で、このてんこもり状態があっという間に更地のようになりました。レモンサワーはクラッシュドアイスで爽やかさ倍増! まだまだ暑い京都の夜に嬉しい。後半は揚げ物で。割烹張りの美しい仕事を施されたキス天。薄衣が技アリって感じですね。こちらはドカンときます。ビールのクチに戻らせてくれたチキン南蛮〜。ふんわり衣の中に包まれたジューシーな鶏肉をあぢぢぢーっと言いながら頬張り、生ビールをギュイッと。ぷっはー、幸せ。幸せだったよあの瞬間の私は間違いなく。さっぱりめのタルタルソースも美味しかったなぁ。この日は開店と同時にお邪魔したのですが、あれよあれよという間にカウンターも立ち飲み席も埋まっていきました。近所のおっちゃんから、会社帰りの仲良しグループ、木屋町っぽいおしゃれカップルなど客層も幅広い。一人で調理と接客をこなすご主人は控えめにいってもかなり大変そうでしたが、ジョッキが空になるとさりげなくおかわりを聞いてくれるし、ほろ酔いなおっちゃんのライトな絡みにもいい笑顔で応えるし、で実に爽やかなお仕事っぷり。そりゃみんないい顔で飲んで食べてるわなぁ。また来たくなるわなぁ。というわけで、もうすでにリピーターを掴んでおられるお店ですが、本気で入れなくなる前にまずは一回行ってみてください。最寄駅の地下鉄東西線二条城前駅や阪急の四条大宮駅からは徒歩10分強ですが、暑さが和らぎつつある頃なら心穏やかに向かえるはずです。■おおはし京都市中京区三条猪熊町626-1075-406-720117:00~翌2:00不定休9月末まで! 鴨川を見下ろしビール&肉!『焼肉の名門 天壇 祇園本店』の鴨川スカイBBQガーデンこちらはこの時季ならではのお楽しみ。人気焼肉店の屋上にあるビアガーデンです。毎年期間限定(2019年は4月25日〜9月30日)でオープンする『焼肉の名門 天壇 祇園本店』の鴨川スカイBBQガーデンは、オープンエアの屋上で美味しい焼肉とビールが味わえるこの世の天国。ここに行かずに私の夏は終わることはできません。スタイリッシュなオープンエア空間。昔ながらのビアガーデンのようにギラギラな照明は不在、控えめな灯りが四十路の身にはとても嬉しい。鴨川ごしに川床や先斗町、木屋町の景色を遠望。視界を遮るものがないのでビルの向こうに浮かぶお月様も見放題です。解放感ある〜〜〜。さて、こちらのBBQガーデン。通常の店舗とは営業スタイルが異なるためまず簡単にシステムのご説明をば。営業は夜のみ。17:00~18:00または20:15~20:45 にスタートする2時間制。料理は「天壇BBQコース」「天壇焼肉コース」「サムギョプサルコース」が各5000円、「プレミアム焼肉コース」が7000円でいずれも100分フリードリンク付き。雨天中止。食事途中で雨が降った場合は返金なしなのであらかじめ納得の上訪問を。ちなみに私は傘をさしながら根性で乗り切ったことがあります。私のおすすめはいろいろな食材が味わえる「天壇BBQコース」。2019年8月現在は、以下のような内容になっています。ミスジステーキ熟成ロース中落ちカルビ鶏肉粗挽きウィンナー焼野菜のチーズフォンデュじゃがバターホットドッグおにぎり焼マシュマロ枝豆ひゅ〜! 盛りだくさ〜ん!こんな感じでど〜んと出て来ます(写真は4人前)。これを好きなように焼いて食べて飲むだけ!フリードリンクはすべてセルフサービス。アサヒスーパードライの生ビール(黒ビールもあり!)を始め、サワー、焼酎、ワイン、スパークリングワイン、ウイスキー、カクテルなどが好きなだけ、好きなように飲めてしまうのです。はぁはぁ。開始早々にハイボールを作る友人。頼もしい。生ビールはオートサーバーが美味しくいれてくれるのもポイント!グラスをセットし、スタートボタンを押すと......グラスが斜めに寝かされ、ビールがしゅごーっと注がれます。後半にはきめ細かい泡がそっと注がれ、優しくビールに白い冠をかぶせます。はい美味しいーーー!ジョッキほど容量が多くないので、冷たいうちに飲みきってお代わりできるのも嬉しいポイント。そうですね、ここだけの話、ビールだけで8杯はいただきましたね、この日は。ゲスを承知で申し上げますと、店で生ビールを飲むと安くて1杯500円。これを計算するとお肉代はほぼ払っていないも同然......。あわわ、申し訳ないやらお得感に痺れるやら。ロースターで煙を上げる肉の姿さえもおつまみに!肉は備品のキッチンばさみでひと口大に切ってから焼くと食べ(つまみ)やすくてよござんす。焼肉以外にもチーズフォンデュやホットドッグも味わえるのがこのコースの魅力!ホットドッグに焼き野菜用のパプリカをあしらったりするアレンジもまたオツなものです。ここ数年、こちらのBBQガーデンに通って体感したのは「行くなら9月がベスト!」ということ(個人の感想です)。5、6月は意外に肌寒い日があったり、梅雨で直前まで予定が組めなかったりでハラハラすることが多く、7、8月は京都の酷暑の余韻が夜まで続くこと山の如し。もちろんそれぞれにシチュエーションを楽しめばいいのですが、9月は暑さも和らいでくるし雨も振りにくくてイイ! あとひと月ほどの開催期間にぜひ、この素晴らしい肉&ビールを再度楽しみに行こうと思っています。■ 焼肉の名門 天壇 祇園本店 鴨川スカイBBQガーデン京都市東山区宮川筋1丁目225 075-551-412917:00〜、20:15〜の2時間制(詳細は本文をご参照ください)雨天休※本フロアは毎年期間限定でオープンするフロアです『トラモント』の夏限定の冷製パスタが激ウマなんです!京都の食いしん坊達の間で絶大な人気を誇るクラシカルなイタリア料理店『トラモント』。名物は約20種類が揃うパスタで、そのどれもがご主人が独学で作り上げたレシピによるものだそう。私は昼間にパスタを1品いただく形でしか利用したことがなかったのですが、常連である友人に「それは損してる! トラモントはディナーであれこれ食べるのが正解!」とハナイキ荒く説教(?)され、先日初めてディナーに行ってみました。そしたら!まったくもって友人のいう通りでした......。これまで損してた私。もっとあれこれ食べるべきやったんやここでは......。この通路の奥にあんな美味しいパスタが待っているとは、素人には想像しがたいかも。店に入ったことはなくてもこの看板に見覚えがある人も多いかと。うっかり予約を忘れて友人と現地で待ち合わせたら、なんと満席!「ディナーは予約必須っていうのも言わなあかんかったね。いつもこうやねん」とのこと。今後肝に命じます!ちょうど席を立つ方々がいて、運良く入れることになりました。皆様方におかれましては、事前の予約をお忘れなきようお伝え申し上げます。ビール&白ワインで乾杯して、前菜からスタート!蛸のやわらか煮。ノンストレスで嚙み切れるタコにさっぱりドレッシングが好(ハオ)!鳥の内臓煮込み。コリコリ、ねっとり、ふわふわ。いろんな部位が味わえてこれまたワイン泥棒なひと品。このほかにもカプレーゼなどの前菜をいただき、パスタの部へ移行。まずは、これを待ちわびる常連客も多いという夏期限定の逸品。冷製トマトのパスタ。ひゃー! 美しい! 頃合いに熟したトマトをまるまる2個分(写真は大盛りなのでたぶんそれ以上)使ってあります。トマトの酸味にパンチを加えるニンニクの香り、氷水でギュッと締められたパスタの食感、時折感じるバジルの涼味。シンプルながら完璧なバランスです。ブラボー!これはぜひとも食べるべき!提供は9月頃までとのことですので、急いで目指してくださいね。ほかにもまだまだ美味しいパスタがあります。魚介類のブランデー風味 リングイーネ。こっくりとしたクリームソースにぷりっぷりの魚介。ワインのボトルを追加せざるを得ません。娼婦のスパ(プッタネスカ)。このシンプルなトマトソースがしみじみと旨い。オリーブやケッパーの酸味、アンチョビの塩気もうまいこと活きてます。ボンゴレビアンコ。アサリの実の詰まりっぷりを見ていただけたらわかるように、素材もいいものを使っておられます。それでいてお値段はごくごくリーズナブルなのだから素晴らしい。ちなみにこのボンゴレビアンコ、大盛りで1000円です。いいのかな......。締めにはピッツァも。香り高い生地が専門店さながらの美味しさで胃袋がぎゅんと広がりました。たまらん。最後はもう笑ってしまうほど、出てくるものすべてが美味しくて感動ものでした。調理は基本的にご主人一人で手がけておられるため、満席時などは少し待つことがあるかもしれません。前菜をつまみながらゆったりと待つのが吉です。冷製パスタをはじめなるべく多くの種類を食べてほしいので、最大限にお腹を空かせてどうぞ。■トラモント京都市中京区榎木町97 075-256-191711:30〜14:30、18:00〜20:30日曜、第2•4水曜休***夏の終わりの「今」、行っていただきたいお店、いかがでしたか? いつも以上の熱量と写真の量で私の思い入れが伝わったかと思います。生きているだけで毎分2リットルの汗をかくようなでぶには辛い辛い夏も終わりに近づき、快適に行動できる日が増えてくるとついテンションも上がってしまうんです。 とはいえ、この好きなお店を訪問する時は嬉しさで体温も上昇しまくること必至。 残暑の頃にも赤ら顔で飲みつづけてしまって堪忍え〜〜〜。と先におことわりしておきますね。
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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BLOG酒のふと道
2019.08.07
夏本番!ビールのお供にピッタリな揚げ物料理が食べられる京都のお店3軒
暑いあっつい京都の夏。「なぜこんなに暑いのに体についた脂肪は溶けないのか......」なんてせんないことを愚痴りつつたどり着いたお店で、何はなくとも口にしたいのはヒエッヒエのビール! ゴキューーーッ(ひと口めの幸せを長めに味わいたい)、んっんっんっ(まだ味わいたい)、ぷっは〜〜〜〜という流れを経てやっと人心地ですよ。五臓六腑がひや〜っとしたところで心穏やかにお品書きに目をやり、頼むべきはそう、茶色いアレ! アレなんです!わざわざ目指したいアツアツの餃子と唐揚げがある『ミスター・ギョーザ』こちらは昭和46年から続く餃子専門店。創業当初から変わらぬ味が魅力で、ご近所さんから遠来の客までが集まり平日も常に満席状態。お店のポリシーとして、餃子の餡に使うのは国産の素材。以前取材した時に伺って驚いたのが、キャベツは甘みのある中葉のみを使うと徹底していること。「そんなのお客にはわからないのでは!?」と内心思ったブラック泡ですが、ご主人曰く「キャベツの値が高騰してる時はたいへんやけど、味を守らなあかんからね」とのこと。キャベツのほかは、青森産ニンニク、生姜、豚ミンチというシンプルな構成です。まー、なにはさておきご覧いただきましょう。たまらーん! 「ザ・餃子」なルックス!1人前は6個入りですがそれでは絶対に足りないので、あらかじめ人数分プラスαを頼んでおくのが吉です。薄めの皮は底がパリッ、カリッと焼き上げられ、口にするとまず香ばしさが広がります。うっすらと具が透けた餃子の腹に歯を立てると、野菜の甘みと豚肉の旨みが一体化した餡が登場。ただし、ものっすごい熱さで!「うあっちぃぃぃ!」と悲鳴もどきをあげながら空いた手でグラスをつかみ、ビールをキュウ。焼けた舌を、上顎を、ビールが優しく癒してくれる幸せをかみしめましょう。焼きたての餃子が熱いのは当たり前とはいえ、『ミスター・ギョーザ』の熱さは別格だと思うんです私。これは周囲のミスギョ好きもみな口をそろえること。鉄板の力なのかしら。熱いといえば、こちらもかなりのもの!唐揚げです。ひと口でいったらマジものの口内火傷必至なのでご注意!しっかりと甘辛味がついた鶏肉がめっちゃジューシーなのは、肉汁と脂と油が渾然一体となって滲み出てくるから。これまた冷たいビールを絶えず補給しながら食べねばなりません。ああ辛い(ニヤニヤ)。箸休め&クールダウンに欠かせないのがきゅうりの丸漬け。酸味と辛味がほどよく効いていて、これまた素敵なビールのお供なんです。ミスギョ印のビールグラス、めっちゃ欲しい!餃子の王将みたいにキャンペーンでグッズがもらえるシステムがあればいいのにな〜。さてさて、こちらのお店、はっきりいってアクセスは不便です。最寄りの地下鉄烏丸線九条駅からは徒歩30分以上。車じゃないと行きにくい立地だけに、3台ある駐車場はいつも満車状態。でも、それでも行きたい。行くだけの価値があるのですよここの餃子&唐揚げには!ぜひ、お酒を飲まない運転手さんをお仲間にして向かってくださいね。■ミスター・ギョーザ京都市南区唐橋高田町42075-691-1991 11:30〜20:30(売り切れ次第終了)木曜休でぶっちょも降伏寸前!? 『ハイライト食堂』のカラフルジャンボチキンカツ京都では食べ盛りの学生さんご用達として知られる『ハイライト食堂』。百万遍の本店をはじめ、衣笠、御園橋、御池などに全5店舗を展開していて、ほとんどの店が学生街に近いのが特徴的。元々は「一人暮らしの学生さんに、バランスのいい家庭的な料理を安く食べてもらいたい」という思いから始まったとのこと。素晴らしき哉、圧倒的オカン力! それゆえに、なんしか量がすごいんです! 私のお気に入り料理を見ていただきましょう。どどーん!カラフルジャンボチキンカツ〜〜〜(ドラえもん的な声で再生ください)。ハイライトの名物、鶏胸肉を使ったジャンボチキンカツのアレンジメニューです。手前からアメリカン(ケチャップオニオン)ソース、チーズ、おろしポン酢と3種類の味で楽しめる夢のようなひと皿。後ろの中瓶ビールと比べるとボリュームの凄さが伝わりますでしょうか。ややジャンクな味が食欲を刺激するアメリカンソース、塩気強めで濃厚なとろとろチーズは間違いなくビール泥棒な味。ガツンと濃い味が続いたところでおろしポン酢にたどり着くと、さっぱり感が際立って実によいバランス。あまり見えませんが、カツのそばにはサラダとマカロニのトマトソース和えものっています。これらを箸休めに、ビールをお供に、巨大なチキンカツ山を制覇するのです。正直言って、「大盛り食堂=安くて適当な食材を使った適当な味」という偏見が私にもありました。しかーし、ハイライトはこの大量のチキンカツも冷凍ではなく新鮮な鶏肉を使って店舗でイチから仕込んでいるといいます。その心意気が嬉しいではありませんか。あっさりとした胸肉を使っているから、この量も完食できてしまうのでしょうね。ちなみにこちら写真の単品が650円、山盛りのご飯と赤だしがつく定食は800円です。少食な家族ならみんなでシェアできるほどのチキンカツがこの値段で食べられるなんて奇跡ではないでしょうか。さすがのでぶも単品でビールを飲むのが精一杯。あと20歳若ければご飯も付けられたかしらん......。ハイライトではほとんどの料理がテイクアウトにも対応しています。カラフルジャンボチキンカツ(単品)を持ち帰って公園飲みした時の写真です。ビールだけではなく赤ワインまでやっちゃってますね、私ってば。サラダはちゃんと別パックにしてくれているところが素敵。ハイライトにはチキンカツ以外にもビーフカツ、トンカツ、ハンバーグ、丼ものなど茶色いご馳走が勢揃い。大盛り上等な定食はもう無理〜という大人のみなさんには、単品オーダーでビールを楽しむというスタイルを強くお勧めして、次の章へ移りたいと思います。■ハイライト食堂 御池店京都市右京区山ノ内宮脇町15-1075-801-887811:00〜22:00(土曜は〜21:30)日曜・祝日休専門店の極上生ビールと唐揚げは相思相愛のカップリング『ビアレストラン ミュンヘン』四条河原町の路地で約70年も続く『ビアレストラン ミュンヘン』。お昼から通し営業で開いているので、「美味しいビールが飲みたいな」と思った時にいつでも立ち寄れる頼もしい存在なのです。あー、これこれ!大きめのジョッキに見事な比率で注がれたビールと泡。そしてつき出しのポップコーン。どこかクラシカルなこの感じが大好きなんです。こちらの生ビールは「アサヒ生ビール」。あまり聞きなれない銘柄ですが、実は「アサヒスーパードライ」よりも前に発売された、通称「マルエフ」という歴史あるビールなのです。ピルスナータイプなのでほどよいコクがありつつ喉にすっと通る飲みやすさ。ジョッキの重さもなんのその、喉を反らせてグイーッといきましょう!そしてなにはなくともオーダーしたいのは、これ!名物 若鶏の唐揚げ!モモや胸肉ではなく、手羽元を食べやすく開いたものを使うのが特徴的。だから肉の味がグッと濃厚なんですね。骨つき、骨なしが選べますが、ジョッキの上げ下げで忙しい私はいつも骨なしをチョイスします。唐揚げと竜田揚げのいいとこどりのようなパリッと香ばしい衣の中には、肉汁をたたえた鶏肉。じゅわんと噛み締めて、ビールをぐびり。っあー! うんまーーい! 自然と頰が緩むのでお気を付けくださいね。唐揚げのほか、本格的な洋食メニューも充実しています。上の写真はミュンヘン特製盛り合せセット(本来はスープ、ライス付き)。チーズオムレツはもうすでにお尻(?)からはみ出してしまうほどたっぷりのチーズ入り。マイルドなトマトソースとの相性もばっちりです。と、ここで唐揚げおかわり!(どんだけ好きやねん)二度目はマジックパウダーのような特製塩をつけて味わいます。そのままでも充分美味しいのに、この塩があるともっと味に奥行きが出るんですよね。もちろんビールもおかわり!かくして京都の夜は更け行き、私のお腹はますます丸くなるのでした。■ビアレストラン ミュンヘン京都市中京区河原町通四条上ル一筋目東入ル米屋町386075-221-391711:30〜22:20無休***やー、我ながら本当に茶色いもの大好きすぎますね。スマホの食べ物写真フォルダも黄色(これまた好きな玉子料理)〜茶色のグラデーションがほとんどですもの。映えなくたって、カロリーが高くたって私はこれからも茶色い食べ物を愛し、そしてビールを飲み続けます!たとえその代償が溶けない脂肪であったとしてもかまうものかーーー。ああ、かまわないともさーーー(ちょっと涙目)。
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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2019.07.05
ドヤ顔で案内したい。呑み仲間がきっと気に入る京都のお気軽酒場
注目の千本エリアでキラリ光るニューカマー酒場『明石玉子焼の店 ハーモニー』西陣の織物産業栄えし頃は、毎夜多くの人で賑わったという千本通界隈(ざっくりいうと丸太町通から今出川通くらいの間)。ここ2、3年で徐々に新しい飲食店が増えつつあり、街なかからもわざわざ目指してはしご酒を楽しむ御仁も少なくないようです。そんな勢いのある千本エリアでぜひ行っておきたいのが『明石玉子焼の店 ハーモニー』。今年1月にオープンしたばかりながら、すでにしっかりと根を下ろした感のある人気店です。トタン張りの壁(?)がいい感じにチープというかレトロというか、な店内で京都では珍しい明石玉子焼と呑兵衛心をくすぐるアテがいただけます。名物の明石玉子焼は8個〜注文可。ふるっふるの熱々がたまりません〜。もちろん、出汁もちゃんとついてきます。最後にぐずぐずにとろけた玉子焼がまた美味しいのよね。具はベーシックなタコに加え、エビ、ウナギ(写真)、銀杏や季節限定のネタもあり。ハーフ&ハーフもできます。明宝ハムのステーキ。黄身醤油が添えられてるのが嬉しいじゃありませんか!わかってはるわぁ。全人類がこのハムステーキの食べ方を知ることができますように!すじ煮込はとろっとろぷるっぷる。しっかりめの味付けがお酒を呼びます。これはちょいと珍しい、プチトマトのぬた(日替わり)。家でも真似したくなりますねー。友人が頼んだ凍り梅のサワーがすごかった! 終盤はみんなで分けた梅をカリカリしつつそれぞれの酒を吞むという謎の連帯感が生まれました。ご店主は木屋町のレジェンド酒場『日の出食堂』の店長だった方なのだそう。そのおかげか、お店はいい意味で敷居の低い&飛び込み歓迎な大らかな雰囲気に満ちていました。平日でもお客さんがひっきりなし!若い子たちも、我々中年もそれぞれにリラックスして過ごせる空間って貴重ですよね。■明石玉子焼の店 ハーモニー京都市上京区福島町380 075-432-8505 14:00〜23:00月曜休(祝日の場合は翌日に振替)商店街の路地に佇むオトナの隠れ家的な『食堂酒場たなか』堀川通から千本通の間にアーケードが続く「三条会商店街」(三条通)からひょいと路地へ入ったところにある『食堂酒場たなか』。その名の通り、うどんや中華そばから、おでんに揚げ物、パスタ、カプレーゼ、珍味などなど和・洋のおつまみが幅広く揃い、どれから頼んだらいいのか嬉しい戸惑いを誘うほど。ご主人は元々バーテンダー&某有名バーの店長を長く務めたお方。ゆえにお酒のラインナップもバーさながらに充実しています。ビールに焼酎、日本酒、ハイボール、そしてカクテル、ワイン、ウイスキー......。どんな好みの人を案内しても、呑みたいもの、食べたいものがきっと見つかる。そんな心強い一軒なのです。みんな大好きポテトサラダ! 黒胡椒が効いているうえ、別添えでマスタードがたっぷりついているのも嬉しい。酒呑み仕様ですね(歓喜)。たなかのからあげ(写真はダブル)。唐揚げ好きが集まった日だったので、わがまま言ってダブルでお願いしました。竜田揚げと唐揚げのいいとこどりのようなクリスピー&ジューシーさで、あっという間にこの山がなくなりましたよ。ご主人に「実はうちのカレーうどんな......旨いねん」とドヤ顏で言われたからには、食べずにいられません。最初はおだしの甘み、のちにほんのりスパイシーさが広がるスープはさらりとしたテクスチュアで呑んだ後にもするりと胃におさまります。おろしショウガ入りってのがまた気が利いてますよね。あったまる〜。ていうか暑い〜。でぶが汗をぬぐい始めましたよ。これは外せません! の名物・たまごサンド。京都でおなじみのオムレツタイプです。トーストとオムレツというシンプルなスタイルながら、「あらー!」とか声が出るくらい美味しい。数人いると「どのひと切れを食べるかじゃんけん」が勃発します。でぶの一念で一抜けした私はオムレツが大きくはみ出たミミ側を選びました。「野菜も摂っとかなきゃ」ということで、もやし炒め目玉のせも。従来は目玉焼きは1個なのですが、ここでもわがままを言ってしまいました。ごめんなさい。皆様方におかれましては、どうか1目玉、せいぜい2目玉で我慢くださいますようお願い申し上げます。ちょっと並べただけでもこのお店の懐深さが伝わるかと思います。ぜひ、メニューを前に迷いまくってみてください。ひとりふたりでまったりとグラスを傾けるならカウンター、何人かであれこれ食べて呑んでならテーブル席と使い分けできますよ〜。時々不定休もあるようですので、遠くからお越しの際は事前に電話確認をされることをおすすめします。■食堂酒場たなか京都市中京区猪熊通三条下ル三条猪熊町642-1 ハイツ白山1F075-200-819317:00〜翌1:00水曜休、ほか不定休あり昼からだらだらと呑めるのが最高!『酒場たいげん』京都市役所から少し西へ歩いた御幸町御池の北西角にあり、この一帯では珍しく正午から通し営業でオープンしているのが『酒場たいげん』です。お店は地下にあり、レスラーさながらに膝に爆弾を抱えたでぶは階段を降りるのが正直つらいのですが、その痛みと引き換えにしてでも幾度となく通ってしまう。そんな魅力的な酒場なのです。やっとの思いで階段を降りると、入り口でまず靴を脱ぎます。店内はすべて座敷席(一部は掘りごたつ式)。テーブルと座布団が等間隔に並び、壁には大きなテレビ。なんでもオーナーさんが「温泉施設の休憩所みたいな空間」を目指しているそうで。その意図は、すきあらば昼からでも呑みたい派の我々にビシィっと刺さりましたね。最長で6時間以上滞在した記憶があります。チルな空気感もさることながら、研究熱心な店長の作るアテがどれも美味しくてついつい長尻になってしまいます。大きなだし巻き。じゅわっというより、ぷるんっとした独特の食感です。関東からのお客さんは特に喜ぶやつ。エイヒレ。ここのは肉厚でむっちりとしていてなぜかミョーにうまいんです。ずっとそばにいてほしいタイプのアテ。ちくわ天。縦に細〜く切ってあるので食べやすい。この天ぷらしかり、唐揚げ(写真はないのですがこれもまた旨し!)しかり、揚げ物がカリッとしていて冷めてもダレないのがありがたい。おそらく、自らも呑み助だという店長が工夫を凝らしているのでしょう。だし奴。これはおそらく季節限定メニューかと。東北地方の涼感ある薬味「だし」をアレンジしたものがたっぷりとあしらわれています。長芋のシャキシャキ感とキュウリやズッキーニの歯ごたえ、そしてなめこのぬめりと、さまざまな食感を楽しめるのが素敵。歳いくとこういうアテがしみじみ美味しく感じられますな。マグロ中落ち、キレイでしょう。醤油皿にワサビを溶いちゃって、軽い「づけ」状態にして食べるのも好きです。割烹や寿司屋ではできない、ざっかけないお店ならではのお楽しみ。最後になりましたが、これは外せない。ポテトサラダ。一見よくあるオーソドックスなタイプと思いきや、ひと口食べると「!」な顔になることうけあい。実は具の一部が燻製をかけたものなのです(どれが燻製かはご自身でお確かめを)。ふわ〜っと広がるスモーキーな香りが「ハイボールも頼んじゃえよ。生ビールはチェイサーにしてさ」と囁きかけるようなキケンなおつまみ。これをちびちび舐めるようにアテにしつつ、ジョッキを乾してはバカ話に興じるのが最高に幸せ。地下の店だけに、数時間呑んで地上に上がってもまだ明るい......なんてこともままあります。そんな時は「ラッキー! まだ呑めるやーん」と元気に次の店を目指しましょうね、ご同輩。■酒場たいげん京都市中京区御池通御幸町亀屋町370-2 京都府旅館会館B1075-213-077412:00〜22:00月曜、第2・4火曜休***気が向いた時に、特に予約をせずとも「今夜あそこ行こっか」という風に目指せる店があるっていいですよね。そこで美味しいアテやお酒を気心の知れた友人たちとわいわい楽しめたなら、これすなわち幸いというやつなのでは。誰が言ったか「孤食はでぶの元」という説もあるそうなので、これ以上膝に負担をかけないためにも、これからは大勢で食べて吞む機会を増やしたいものです。頼んだよ! (数少ない)友人たち!
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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2019.05.28
お酒に合うサンドイッチがおいしい!京都のパン屋さん3軒(西エリア編)
今回は、何度チャレンジしても糖質制限に失敗する炭水化物吸収体な私めが愛するパン屋さんを集めてみました。実は京都は「パンの街」と称されることもあるほどパン屋さんの数が多く、食の都だけに全体的に味のレベルも高め。好きなお店はたくさんあるのですが、まずは意外に知られていない(かもしれない)京都市内西エリアの名店3軒をご紹介させてください。セレクトの基準は「お酒が呑みたくなるサンドイッチのあるお店」!家まで待ちきれないので、近くの公園などでお酒と一緒に楽しんじゃいます。丁寧さが伝わるひと口サンドが素敵な『mina_mina』(西大路七条)西大路七条から南へ下がった路地にある小さなお店。古民家をおしゃれに改装していて、パン売り場の奥にはカフェも併設されています。こちらは何年か前に雑誌『あまから手帖』のパン特集で知った1軒細長いケースに入ったひと口サンドイッチがとっても美味しくて感動しました。サーモンのサンドイッチ(手前)は、最初に食べたときよりもボリュームアップしているような気がします。やや厚めにカットしたスモークサーモンのねっとりとした旨み、レタスのみずみずしさ、チーズのほのかな塩気とコク、トマトの甘酸っぱさがなんともいいバランス。端っこまでしっかりと具が敷き詰められているのも嬉しい〜。このタイプのサンドイッチだと誰かとシェアしやすいのも便利ですね。まぁ、私は誰にもあげず独り占めするんですけどね。コンビニでカップ入りの氷と赤ワイン、炭酸水を買って赤ワインソーダを添えました。いひひ。はい、これも完全にアテ! チョリソー入りのパンです。チョリソーがわりとしっかり辛くてちょいと涙が出ました。そして粒マスタードもしっかりと効いたオトナ味。うん、赤ワインソーダにして正解でしたな。ころんとかわいいミニサイズのバーガー。むっちりむちむちなベーグル生地のバンズで、豆腐ステーキとアボカドをサンドしています。ヘルシーだから何個でも食べられそう!サンドイッチは売り場には並べず冷蔵庫でキープしておられるので、レジで声をかけて購入してください。午前中で売り切れることも多いため電話予約がベターです。■ mina_mina京都市下京区七条御所ノ内本町83-1 075-203-6323 10:00〜17:00日曜・祝日休店名を冠したサンドは必食!『B.L.T.』(西院)阪急西院駅からでぶっちょの足で徒歩12分ほど(普通の人ならもっと早いはず)。四条中学の北側にあり、木目調のドアが目印です。小ぶりなサイズのパンがリーズナブルに揃っているので、近くにある大学の生徒さんたちにも人気のお店です。サンドイッチ類が豊富なのがお気に入りポイントで、中でもはずせないのがこちら。B.L.T.サンド!ご存知、「ベーコン」「レタス」「トマト」から成るオーソドックスなサンドイッチです。黒胡椒で味を引き締めたベーコン、シャキッシャキのレタス、みずみずしいトマトと黄金トライアングルのような組み合わせ、好きだ〜。野菜メインなので前菜代わりに軽くたべられるもの嬉しいですよね(でぶの発想)。なのでお次はちょいと(?)ボリューミーに、スパイシーチキンサンド。クリスピーなフライドチキンと千切りキャベツがザクッとはさまれています。スパイシーさは控えめなれど、間違いなくビールに合う味!エビとアボカドサンド。プリッとしたエビカツにまろやか〜なアボカド。テッパンの組み合わせでしょう。右手にサンド、左手にビールでニヤニヤしているでぶっちょ、それが私です。デザートにおすすめなのがキャラメルナッツ。サクサクのパイ生地にクラッシュ&スライスアーモンドがたっぷりで、これはビールじゃなくてハイボールやワインを合わせたくなる味です。ちょっとそこのコンビニへ買い足しに行かなきゃ......。■B.L.T.京都市右京区西院小米町35-2075-312-34127:00〜18:00木曜休予約してでも食べたいカツサンド『KiKi ダウンステアーズベーカリー』今回の3軒の中で最も行きにくい場所にあるのがこちらのお店。最寄駅はJR花園駅なのですが、そこからゆるくも長い坂道を含め普通の人でも徒歩20分はかかりそうです。大通りにある看板を見つけたら、その先にある階段で地下に降りましょう。そこに入り口があります。まさに店名通り!(でも実は建物的にはここが1階という不思議な造りも見所です)実はこちら、開業当初は前にご紹介した『B.L.T.』さんのご近所にありました。はしごしてまとめて買えるのが嬉しかったなぁ。数年前に現在の場所へ移転されたのですが、わかりにくい立地にも関わらず変わらぬ人気ぶりです。シンプルシックなパン売り場は厨房のすぐ隣にあるため、店に入るとパンの焼ける香ばしい匂いに包まれます。幸せ......。私の一番のお目当ては、カツサンド!どどーん!自重で倒れてしまうくらいの重量感!持った瞬間、手にずしっと感触が残るほどなのです。ソースがしっかりと染みたサクサクのカツはスッと嚙み切れるほど柔らかく、パンとなじみがいい。たっぷりのコールスローがカツのヘヴィさを和らげてくれるような増長するような......。写真ではわかりにくいのですが、かなりの分厚さです。最大限に口を開けて迎えてあげてくださいね。ちなみにこの時は氷入りビールをお供にしておりました。そんなに大口を開けなくても大丈夫な方のサンド、クロワッサンサンド(ハム&オニオン)。KiKiさんはハード系のパンがお得意で、特にこのバターたっぷりのクロワッサン生地は一度食べると忘れられない風味のよさ。単独でも美味しいのにさらに飲兵衛好みの具をはさんでくれちゃったりして、んもう!そして同じ生地を使った珍名物にもご注目!その名もししゃもパン!あの居酒屋のアテでおなじみのししゃもが丸ごと1尾、クロワッサン生地にぐるぐると簀巻きにされています。「冗談かな?」と思いきや、これがちゃんと美味しいのだからびっくりしますよね。ししゃもの塩気と玉子のプチプチ感が、バター香る生地とよく合うんです!ぜひとも召し上がっていただきたい、唯一無二の味です。カツサンド、ししゃもパンともに大人気ゆえ売り切れが早いです。お出かけの際は事前に電話で予約されることをおすすめします。■KiKi ダウンステアーズベーカリー京都市右京区常盤御池町21-15075-275-48667:00〜18:00月曜休***私にとって、パンが朝食メニューよりも酒のアテとして大事な存在となり幾星霜。好きなお店に行くとついあれもこれもと買い込んでしまい、ちょっとした居酒屋で呑めるくらいの金額になるなんてことも。でもいいんです。大口を開けてサンドイッチを頬張り、むぐむぐと味わってビールをンググッと流し込む瞬間、間違いなく私は幸せなのですから。たとえ公園で通りすがりの人に「あー、そりゃ太るわな、そんだけ食べてたら」ってな目で見られてもいいんです。いいんですよ......。
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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2019.04.04
カリッ&むちっどっちも大好き!京都 餃子の名店3軒
熟成豚肉を使った旨みたっぷりの餃子『マルシン飯店』今やものすごい行列店として知られる東山三条の大衆中華『マルシン飯店』。ほとんどの客が頼むという天津飯が名物なのですが、それに負けず劣らずの人気ぶりを誇るのが餃子。先代のご店主の頃からテッパンメニューではあったそうですが、若き2代目がさらに力を入れて「熟成豚肉ギョーザ」なるものを爆誕させました。食通な皆様ならご存知、熟成肉のパイオニアである精肉店『京都中勢以』の豚肉を使っているのがキモです。『京都中勢以』の熟成肉は牛肉のイメージが強いのですが、実は豚肉もかなりイケているのだそう。牛肉に比べて取り扱いも少ない分、レアなアイテムといえます。カリリッと香ばしい皮に包まれた餡は、豚肉の旨みと肉汁がじゅわ〜ん。シャクシャクっと小気味よい野菜の食感もすてきです。そこでいっときたいのはもちろんビール!こちらにはなんと餃子専用のビールがあるんです!その名も「GYO-SEN」(餃子専用ビール)。※数量限定ゆえ、売り切れていたらごめんなさい。とあるマイクロブリュワリーで特別注文した完全オリジナルのクラフトビールです。味わいは、ホワイトビール(ヒューガルデンのような)を思わせるフルーティで軽やかな感じ。とてもスッキリとしているので、コクのある餃子の後口をリセットするのにちょうどいい。わざわざ造ったたいそうなビールも、まったく気負わずいつもの食堂使用のグラスというかコップで出すところが好きっ。ちなみに、熟成豚肉ギョーザはほかに茹で(GYO-SENの後ろに写っているもの)・揚げ(マヨネーズで食べるとたまらん)もあり、どちらもそれぞれ美味しいのでぜひ全種制覇してみてください。もちろん普通の餃子も十分にイケてますよ〜。おまけで天津飯。とろっとろの玉子に頰が緩みます。ランチ・ディナータイムは数10mの列ができることもあるそうなのでお気をつけください。深夜だと比較的すんなり入れることが多いです。ちょいと呑んだ帰りにぜひ。こちら、朝6時まで営業しているのが心強い限り。■マルシン飯店京都市東山区東大路三条下ル南西海子町431-3075-561-482511:00〜翌5:45LO火曜休呑ませる気満々な包みたて棒餃子餃子と唐揚げ。でぶっちょのみならず全人類のハートを鷲掴みすること間違いなしの2大茶色くて旨いものを二枚看板とするのが『VULCAN(バルカン)』。河原町丸太町を北上した西側にあるいい感じの酒場です。ご店主が我が好物を「好きこそものの〜」で主力メニューにしたというだけあって、どちらもオリジナリティに満ちています。まずは餃子をご覧ください。でで〜ん! 棒っ!注文ごとに皮の真ん中に具をのせ、くるっと包んでいるのが特徴。パリパリの面が多くて嬉しいじゃありませんか。餡はセロリやキャベツなどの野菜がメイン。シャクシャクッと軽い口当たりなのでどんどん食べられます。こちらはラム肉の水餃子。とぅるっとした餃子の中には野趣を感じさせるラム肉の餡、上にのっているのはミント入りのサルサソースとヨーグルト。サルサのスパイシー感とミントの清涼感、そこにマイルドなヨーグルトが合わさってなんとも複雑妙味。パクチーモヒートと一緒にいただくと気分は海外!(大雑把)そしてこちらがもう1つの名物・唐揚げ。きゃ〜、おっ立ってるぅ〜。クリスピーな衣にはいろんなスパイスの風味が付いていて大人向きの味わい。これまた呑まざるを得ませんなぁ。シメにはこちらをぜひ。ナポリタンです。パスタではなく中華麺で作っているのがユニーク。しっかり味ゆえに、シメのつもりがまたもう1杯やりたくなっちゃいます。それもまたよしでしょ!■VULCAN京都市上京区出水町255-2075-231-100918:30〜翌1:00LO火曜休中国出身のご夫妻が手作りする水餃子『餃子王』は、中国・東北出身のご夫妻が仲良く厨房に立つ餃子専門店。平安神宮からもほど近い岡崎エリア、東大路通を丸太町通から少し南下した西側にあります。ご主人のお母さんが現地で営んでいた水餃子店の味をベースに、皮から手作りする本場の味を楽しませてくれるのです。見た目からもう美味しい。水餃子は日替わりで4種類ほど揃います。この日食べたのは、粗挽き肉の水餃子、エビの水餃子(写真上)。粗挽き肉はなんとお店で塊肉を切るところから始めているのだそう。めちゃくちゃジューシーです。厚めの皮をむちむちっと噛みしめるところに豚肉の旨みが加わって......ああ、共食い最高かよ。プリップリのエビが詰まったエビの水餃子もまた旨し!こちらは柚子の水餃子と、私が一番好きなラム肉とパクチーの水餃子。ラム肉とパクチーというクセもの同士がナイスマッチング! 呑むのを忘れてしばしハフハフあつあつタイムと相成りました。この店で餃子と同じくらい魅力的なのが仲睦まじいご夫妻のたたずまい。まだ日本語は習得中とのことでお話はあまりできませんが、「美味しいです」「アリガトゴザイマス〜」くらいの会話でも暖かなお人柄が伝わってくるのです。私もこんなカップルになりたいな〜(お相手鋭意募集中!)。■餃子王京都市左京区岡崎徳成町28-22 聖護院ビル1F050-3692-549912:00〜14:00(土曜のみ営業)、17:00〜21:30LO日・月曜休***餃子は白米の友と言う人もいはりますが、私にとっては断然お酒のアテ!野菜も肉も炭水化物も摂れて完全栄養食といいたいくらい優秀な食べ物。ゆえになんとなく、「食べても大丈夫」「健康にいい」「ダイエット食!?」というでぶの三段論法が発動しちゃったりして......。それにしても、こんなに大好きな餃子なのに自分で焼くことに関しては三国一ヘタな私。某人気店の餃子を自宅で焼いた時のもの。ちなみにお皿は王将のキャンペーンでゲットしました。これでまだマシな方というから我ながらひどいものです。もっともっと餃子を食べまくれば、少しは向上するかしら......。と、すきあらば食べるチャンスを増やそうとするでぶっちょでありました。
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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BLOG酒のふと道
2019.03.01
野外飲みを盛り上げる、お花見におすすめのテイクアウト3選
こんにちは。京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。このコーナーでは京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい! 行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介します。今回は「お花見」が共通のテーマということですので、野外での一杯(というかいっぱい!)を進ませる素敵なテイクアウトをご案内。人気和食店の酒肴盛り合わせは花よりも華やか!気の合う友人たちと野外飲みをするのが私の趣味のひとつなのですが、その時におなじみのお店にテイクアウト用のお料理をオーダーすることがちょいちょいあります。お店でいただくのとはまた違う顔の品々が場を盛り上げてくれるんですよね〜。これはお花見ではなく紅葉の宴の時のものですが、とても素敵だったのでお花見にもおすすめです。柳馬場三条にある和食店『馳走いなせや』の酒肴盛り合わせ!地酒の品揃えにも定評のあるお店なので、お酒の友はおまかせ! ってな感じでした。おせちもかくや、という豪華な盛り合わせゆえに、あっという間にお酒が足りなくなりました。100円ショップで売っているアウトドア用のワンプレートは野外飲みにとっても便利!缶やコップを置けるのはもちろん、左側の溝はお箸をキープするためのものなのです。そこに自分だけの八寸気分で盛り付けるのも楽しい。この時期は100円ショップにいろいろと桜モチーフの雑貨(敷物や紙コップ、紙皿など)が並んでいるので、お花見前に調達しておくのがおすすめです。【テイクアウト情報】■馳走いなせや075-255-7250定休日:月曜予約:1週間前までに要予約予算:1万円〜備考:受け取りは朝10時〜お宝が埋もれたキラキラ☆寿司ケーキ三条新町にある『すし善』は、ふわっふわの錦糸玉子が一面を覆うちらし寿司や穴子寿司が人気のお寿司屋さん。こちらの知られざる素敵メニューが「寿司ケーキ」なるもの。昔ながらのクラシカルなお店でちょいと意外なネーミングではありますが、一度見れば大人も夢中になるその名通りのルックスなのです。では、さっそくご覧くださ〜い。きゃー! うつくしひ〜〜。寿司の宝石箱や〜〜〜(そのまんま!)。ぐるりとお花のように周りを囲む細巻きに、ころりとかわいらしい手鞠寿司。そして土台となっているのは海鮮ちらし。錦糸玉子の下には、マグロや鯛、穴子などの具がたっぷりと潜んでいるのですよよよ。このサプライズ感やよし! 秘すれば寿司!大抵の場合はじゃんけんで勝った人から好きなネタをとっていくというスタイルでやらせてもらっています。いい大人が本気になれる寿司じゃんけん、おすすめですよ〜。まさに、昨年のお花見でも大好評でした。すし桶ではなく使い捨てのお皿に盛ってあるので、返却の手間がないのもありがたいです。【テイクアウト情報】■すし善075-221-3848定休日:土曜予約:前日までに要予約予算:寿司ケーキ(小)4000円、(大)5300円備考:受け取りは営業時間内(10:00〜19:30)"鴨"を片手に鴨川の桜を見よう!京都の街中で花見をするなら、もっとも手軽なのが鴨川沿い。薄ピンク色の桜並木、本当に綺麗ですよね。3軒目に紹介するのは、そんな鴨川から徒歩3分ほどの場所にあるイタリアンバール『IL LAGO(イル ラーゴ)』。姉小路通の木屋町と河原町の間にあります。夜はスタンディング&テーブル席でイタリアンなおつまみや本気度の高いパスタ、メイン料理などが味わえ、いつも賑わっています。土・日・祝のみのランチ営業限定で登場するのが、鴨肉100%の鴨バーガー。どうです、名実ともに鴨川でのお花見用に最適な一品でしょう?鴨バーグには、鴨のモモと胸の粗びき肉だけを使用。ソースではなく、塩とオリーブオイルで味付けしているので鴨肉の力強い旨みやジューシーさがストレートに伝わります。ひと言でいうと「うまい」。カリッと焼いてあって中はふんわり、のバンズもいい仕事してます。塩がしっかりと効いたフライドポテトもイイ!ちなみにできたてはこんな感じ。ひゅー!温かいうちに食べてこそ、なので、テイクアウトしたら小走りで鴨川へ向かいましょう。事前に「ここがベストポジション!」というのを決めておくとベターですね。【テイクアウト情報】■IL LAGO075-212-8525定休日:木曜予約:ベター予算:鴨バーガー、ラーゴバーガー、チーズバーガー各1000円備考:テイクアウトは土・日・祝の12:00〜14:00のみ。店頭でも直接受け付け可能。ただし、店の状況によっては待つこともあります。***以上、私が実際に愛食しているテイクアウトをご紹介しました。ほかにも、『まるき製パン所』のコッペパンや、『ヤオイソ』のフルーツサンド、『竹田屋』のメンチカツ、『牛力庵』の牛肉弁当などなど、ご紹介したいものはてんこもり!春は外で飲んでいても汗をかかず、「ちょっと寒いくらいが適温」というでぶにとってはまさに野外飲みのベストシーズン! 今年もすきあらばお花見をして楽しみたいと思います。みなさまもどうぞ美味し楽しいお花見を〜。
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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BLOG酒のふと道
2019.02.19
お気軽鉄板焼きでグイッと、グビッと
こんにちは。京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。このコーナーでは京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい! 行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介します。今回の三軒は鉄板焼きのお店。寒い寒いこの時季は、熱々のつまみで飲みたいですもんね!ベタな美味しさにホッとする西陣の隠れ名店千本今出川を少し下がったところにある『らんど』は、地元客に愛される一軒。初見ではちと入りにくい2階店なのですが、一度訪問してみればその居心地の良さと安定感のある味に魅了されること間違いなし。感じのいいご夫婦(かな?)が切り盛りされていて、カウンター席ではいつも常連さんがまったりと世間話をしているような雰囲気です。私がここで好きなのは、トップ画像になっているそばめし。焼きそばを気持ち長めにカットしてあって、「そうそう、こんなん食べたかった!」と膝を打ちたくなる、すごくいい意味で"フツーのソース味"。目玉焼きの半熟具合もいつだって完璧です。生ビールをグイッと進ませる一品も充実!テッチャンキムチ。ぷりっぷりのホルモンがキムチ味を纏うのだから間違いない!とん平焼き。いろんなバージョンがあるとんぺいですが、ここのは少し厚みがある豚肉を焼いてオープンオムレツっぽくしたもの。カリッと焼けた玉子のはしっこが美味しいのよねぇ。これも鉄板焼きのお店ならではのお楽しみ。いつも何人かで行ってシェアするのがお決まりなので、写真を見返すうちに「もっと食べたいねん!」という欲がむくむく湧き上がっております。いつか一人でそばめし食べたんねん!(小さな夢を大切に生きたい)一度はシラフで行ってみたい深夜のオアシス友人に教えてもらって、最近ちょいちょい通わせてもらっているお店です。西木屋町六角を下がった西側、ロイヤルビル1階にある『お好み・鉄板 二六(にろく)』は深夜2時ラストオーダーなのが嬉しい夜遅店。正直申しまして、いつもまーまー酔っ払ってから伺うのでしっかりとシラフでお食事をさせていただいたことはないのです......。ごめんなさいっ。でもお若いのに包容力がある感じのご店主さんやスタッフさんがとてもいい感じで、ついつい吸い寄せられてしまうのです。必ずたのむのはコレ!みんな大好き赤ウインナー!しかもこちらは「ダブル」という魅惑のメニューがあるのです。これ、ダブル。それでも足りなくなったりして、おかわりもしちゃったりね。私はちょいマヨ派!我が故郷・沖縄のソウルフード「ポークたまご」も、関西の鉄板焼きマジックをかけるとこんな洒落た一品に! ※現在は残念ながらメニューから外れてしまっているようです。復活求む〜〜〜。焼き物が出来上がるまでの賴きお供、ポテトサラダ!焼きそばのソースをかけているのが鉄板屋さんならでは。ざかざかっとした食感のフライドオニオンも効いて、これはよいアテ❤シメにはこのフォトジェニックな焼きそばをどうぞ〜。味付けは塩かソースを選び、写真の豚バラなどをお好みでトッピングするスタイルです。豚バラは麺に混ぜ込んでいないので、カリッと香ばしいのが「わかってる!」感じ。名物のお好み焼き、今度こそちゃんと食べに行きますね。それも絶対美味しいはず。四条大宮のディープな名店が復活!「四条大宮にこの店あり」といわれた伝説のビニシー(ビニールシート)屋台『鉄板28号』がビルの改修工事を経てリニューアルオープンしました。以前はたこ焼きの屋台に鉄板が併設され、そこにへばりつくように(失礼!)くっついたカウンターでワインとそれに合う凝ったアテが楽しめるスタイルでした。改装後はさすがに屋台の面影はなく、「たこ焼き」の提灯が目印となっています。店内はカウンターに加えテーブル席も増設されたうえ、秘密の空間もスタンバイ。ぜひお店で尋ねてみてくださいね。お店の内装は変われど、たこ焼き(テイクアウトがメイン)や焼きそばといった昔ながらのメニューと、ワイン&アテの二枚看板は健在!アテは定番と季節ごとの素材を使ったものがあるのでどちらもくまなくチェックすべし。エゾ鹿と猪のソーセージ。皮がプツッと弾け、肉々しさが溢れます。仔羊のタリアータ。これがたこ焼き屋さんで食べられるってすごくないっすか??なぜかタイ風のガイヤーン(焼き鳥)も。添えてあるスパイスがまた美味しくて!素焼きのたこ焼きをもらって余ったスパイスをつけたりなんてこともできます。あん肝と牡蠣のパスタなんて罪作りなものを食べちゃったり......こんなワインを飲んだり......モンドールで締めちゃったり......。レストランばりの料理を楽しむ横で、たこ焼き持ち帰りを待つご近所さんがいるというシュールな光景がたまりません。***夏は鉄板前だと汗が止まらなくてつらたにえんな私ゆえ、この時季になるとやっと行きたくなるのです。ぽかぽかに温まったところで飲む冷たいビールがまたたまんない!かくして、また腹がどえらいことになるというね。でも悔いはありませんっ!!!
泡☆盛子
沖縄出身・京都在住のフリーランスライター
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