BLOG酒のふと道2019.04.04

カリッ&むちっどっちも大好き!京都 餃子の名店3軒

By泡☆盛子

こんにちは。京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。このコーナーでは京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい!行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介します。 今回は私が大好きな「餃子」のお店を3軒ピックアップ。 京都には老舗から新鋭までいろんなお店の餃子がありますが、私がまずおすすめしたいのはこちらでっす。

熟成豚肉を使った旨みたっぷりの餃子『マルシン飯店』

今やものすごい行列店として知られる東山三条の大衆中華『マルシン飯店』。
ほとんどの客が頼むという天津飯が名物なのですが、それに負けず劣らずの人気ぶりを誇るのが餃子。
先代のご店主の頃からテッパンメニューではあったそうですが、若き2代目がさらに力を入れて「熟成豚肉ギョーザ」なるものを爆誕させました。

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食通な皆様ならご存知、熟成肉のパイオニアである精肉店『京都中勢以』の豚肉を使っているのがキモです。
『京都中勢以』の熟成肉は牛肉のイメージが強いのですが、実は豚肉もかなりイケているのだそう。牛肉に比べて取り扱いも少ない分、レアなアイテムといえます。

カリリッと香ばしい皮に包まれた餡は、豚肉の旨みと肉汁がじゅわ〜ん。シャクシャクっと小気味よい野菜の食感もすてきです。

そこでいっときたいのはもちろんビール!
こちらにはなんと餃子専用のビールがあるんです!

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その名も「GYO-SEN(餃子専用ビール)。※数量限定ゆえ、売り切れていたらごめんなさい。
とあるマイクロブリュワリーで特別注文した完全オリジナルのクラフトビールです。
味わいは、ホワイトビール(ヒューガルデンのような)を思わせるフルーティで軽やかな感じ。とてもスッキリとしているので、コクのある餃子の後口をリセットするのにちょうどいい。
わざわざ造ったたいそうなビールも、まったく気負わずいつもの食堂使用のグラスというかコップで出すところが好きっ。

ちなみに、熟成豚肉ギョーザはほかに茹で(GYO-SENの後ろに写っているもの)・揚げ(マヨネーズで食べるとたまらん)もあり、どちらもそれぞれ美味しいのでぜひ全種制覇してみてください。もちろん普通の餃子も十分にイケてますよ〜。

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おまけで天津飯。とろっとろの玉子に頰が緩みます。

ランチ・ディナータイムは数10mの列ができることもあるそうなのでお気をつけください。
深夜だと比較的すんなり入れることが多いです。ちょいと呑んだ帰りにぜひ。
こちら、朝6時まで営業しているのが心強い限り。

■マルシン飯店

京都市東山区東大路三条下ル南西海子町431-3
075-561-4825
11:00〜翌5:45LO
火曜休

呑ませる気満々な包みたて棒餃子

餃子と唐揚げ。でぶっちょのみならず全人類のハートを鷲掴みすること間違いなしの2大茶色くて旨いものを二枚看板とするのが『VULCAN(バルカン)』。
河原町丸太町を北上した西側にあるいい感じの酒場です。

ご店主が我が好物を「好きこそものの〜」で主力メニューにしたというだけあって、どちらもオリジナリティに満ちています。

まずは餃子をご覧ください。

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でで〜ん! 棒っ!
注文ごとに皮の真ん中に具をのせ、くるっと包んでいるのが特徴。
パリパリの面が多くて嬉しいじゃありませんか。

餡はセロリやキャベツなどの野菜がメイン。
シャクシャクッと軽い口当たりなのでどんどん食べられます。

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こちらはラム肉の水餃子。

とぅるっとした餃子の中には野趣を感じさせるラム肉の餡、上にのっているのはミント入りのサルサソースとヨーグルト。サルサのスパイシー感とミントの清涼感、そこにマイルドなヨーグルトが合わさってなんとも複雑妙味。
パクチーモヒートと一緒にいただくと気分は海外!(大雑把)

そしてこちらがもう1つの名物・唐揚げ。

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きゃ〜、おっ立ってるぅ〜。
クリスピーな衣にはいろんなスパイスの風味が付いていて大人向きの味わい。
これまた呑まざるを得ませんなぁ。

シメにはこちらをぜひ。
ナポリタンです。

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パスタではなく中華麺で作っているのがユニーク。
しっかり味ゆえに、シメのつもりがまたもう1杯やりたくなっちゃいます。
それもまたよしでしょ!

■VULCAN

京都市上京区出水町255-2
075-231-1009
18:30〜翌1:00LO
火曜休

中国出身のご夫妻が手作りする水餃子

『餃子王』は、中国・東北出身のご夫妻が仲良く厨房に立つ餃子専門店。
平安神宮からもほど近い岡崎エリア、東大路通を丸太町通から少し南下した西側にあります。
ご主人のお母さんが現地で営んでいた水餃子店の味をベースに、皮から手作りする本場の味を楽しませてくれるのです。

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見た目からもう美味しい。

水餃子は日替わりで4種類ほど揃います。
この日食べたのは、粗挽き肉の水餃子、エビの水餃子(写真上)。
粗挽き肉はなんとお店で塊肉を切るところから始めているのだそう。
めちゃくちゃジューシーです。
厚めの皮をむちむちっと噛みしめるところに豚肉の旨みが加わって......ああ、共食い最高かよ。

プリップリのエビが詰まったエビの水餃子もまた旨し!

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こちらは柚子の水餃子と、私が一番好きなラム肉とパクチーの水餃子。
ラム肉とパクチーというクセもの同士がナイスマッチング! 
呑むのを忘れてしばしハフハフあつあつタイムと相成りました。

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この店で餃子と同じくらい魅力的なのが仲睦まじいご夫妻のたたずまい。
まだ日本語は習得中とのことでお話はあまりできませんが、「美味しいです」「アリガトゴザイマス〜」くらいの会話でも暖かなお人柄が伝わってくるのです。
私もこんなカップルになりたいな〜(お相手鋭意募集中!)。

■餃子王

京都市左京区岡崎徳成町28-22 聖護院ビル1F
050-3692-5499
12:00〜14:00(土曜のみ営業)、17:00〜21:30LO
日・月曜休

***

餃子は白米の友と言う人もいはりますが、私にとっては断然お酒のアテ!
野菜も肉も炭水化物も摂れて完全栄養食といいたいくらい優秀な食べ物。
ゆえになんとなく、「食べても大丈夫」「健康にいい」「ダイエット食!?」というでぶの三段論法が発動しちゃったりして......。

それにしても、こんなに大好きな餃子なのに自分で焼くことに関しては三国一ヘタな私。

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某人気店の餃子を自宅で焼いた時のもの。ちなみにお皿は王将のキャンペーンでゲットしました。
これでまだマシな方というから我ながらひどいものです。

もっともっと餃子を食べまくれば、少しは向上するかしら......。
と、すきあらば食べるチャンスを増やそうとするでぶっちょでありました。

泡☆盛子あわ☆もりこ

沖縄出身・京都在住のフリーランスライター。 雑誌やWEBで主に酒食をテーマにした取材・執筆を行なう。京都の食が体に合いすぎて在住20数年間で48kg増加(中)。膝をかばいつつの立ち飲み、野外飲みが趣味。 気負わずに楽しめる京都の美味しいもの・お店をご案内します。