BLOG酒のふと道2019.05.28

お酒に合うサンドイッチがおいしい!京都のパン屋さん3軒(西エリア編)

By泡☆盛子

こんにちは。 京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。 このコーナーでは京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい! 行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介します。

今回は、何度チャレンジしても糖質制限に失敗する炭水化物吸収体な私めが愛するパン屋さんを集めてみました。
実は京都は「パンの街」と称されることもあるほどパン屋さんの数が多く、食の都だけに全体的に味のレベルも高め。
好きなお店はたくさんあるのですが、まずは意外に知られていない(かもしれない)京都市内西エリアの名店3軒をご紹介させてください。

セレクトの基準は「お酒が呑みたくなるサンドイッチのあるお店」!
家まで待ちきれないので、近くの公園などでお酒と一緒に楽しんじゃいます。

丁寧さが伝わるひと口サンドが素敵な『mina_mina』(西大路七条)

西大路七条から南へ下がった路地にある小さなお店。
古民家をおしゃれに改装していて、パン売り場の奥にはカフェも併設されています。

こちらは何年か前に雑誌『あまから手帖』のパン特集で知った1軒
細長いケースに入ったひと口サンドイッチがとっても美味しくて感動しました。

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サーモンのサンドイッチ(手前)は、最初に食べたときよりもボリュームアップしているような気がします。

やや厚めにカットしたスモークサーモンのねっとりとした旨み、レタスのみずみずしさ、チーズのほのかな塩気とコク、トマトの甘酸っぱさがなんともいいバランス。
端っこまでしっかりと具が敷き詰められているのも嬉しい〜。

このタイプのサンドイッチだと誰かとシェアしやすいのも便利ですね。
まぁ、私は誰にもあげず独り占めするんですけどね。

コンビニでカップ入りの氷と赤ワイン、炭酸水を買って赤ワインソーダを添えました。
いひひ。

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はい、これも完全にアテ! 
チョリソー入りのパンです。チョリソーがわりとしっかり辛くてちょいと涙が出ました。
そして粒マスタードもしっかりと効いたオトナ味。
うん、赤ワインソーダにして正解でしたな。

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ころんとかわいいミニサイズのバーガー。
むっちりむちむちなベーグル生地のバンズで、豆腐ステーキとアボカドをサンドしています。ヘルシーだから何個でも食べられそう!

サンドイッチは売り場には並べず冷蔵庫でキープしておられるので、レジで声をかけて購入してください。午前中で売り切れることも多いため電話予約がベターです。

■ mina_mina

京都市下京区七条御所ノ内本町83-1
075-203-6323
10:00〜17:00
日曜・祝日休

店名を冠したサンドは必食!『B.L.T.』(西院)

阪急西院駅からでぶっちょの足で徒歩12分ほど(普通の人ならもっと早いはず)。
四条中学の北側にあり、木目調のドアが目印です。

小ぶりなサイズのパンがリーズナブルに揃っているので、近くにある大学の生徒さんたちにも人気のお店です。
サンドイッチ類が豊富なのがお気に入りポイントで、中でもはずせないのがこちら。

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B.L.T.サンド!
ご存知、「ベーコン」「レタス」「トマト」から成るオーソドックスなサンドイッチです。

黒胡椒で味を引き締めたベーコン、シャキッシャキのレタス、みずみずしいトマトと黄金トライアングルのような組み合わせ、好きだ〜。
野菜メインなので前菜代わりに軽くたべられるもの嬉しいですよね(でぶの発想)。

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なのでお次はちょいと(?)ボリューミーに、スパイシーチキンサンド。
クリスピーなフライドチキンと千切りキャベツがザクッとはさまれています。
スパイシーさは控えめなれど、間違いなくビールに合う味!

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エビとアボカドサンド。
プリッとしたエビカツにまろやか〜なアボカド。
テッパンの組み合わせでしょう。

右手にサンド、左手にビールでニヤニヤしているでぶっちょ、それが私です。

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デザートにおすすめなのがキャラメルナッツ。

サクサクのパイ生地にクラッシュ&スライスアーモンドがたっぷりで、これはビールじゃなくてハイボールやワインを合わせたくなる味です。

ちょっとそこのコンビニへ買い足しに行かなきゃ......。

■B.L.T.

京都市右京区西院小米町35-2
075-312-3412
7:00〜18:00
木曜休

予約してでも食べたいカツサンド『KiKi ダウンステアーズベーカリー』

今回の3軒の中で最も行きにくい場所にあるのがこちらのお店。

最寄駅はJR花園駅なのですが、そこからゆるくも長い坂道を含め普通の人でも徒歩20分はかかりそうです。

大通りにある看板を見つけたら、その先にある階段で地下に降りましょう。
そこに入り口があります。まさに店名通り!
(でも実は建物的にはここが1階という不思議な造りも見所です)

実はこちら、開業当初は前にご紹介した『B.L.T.』さんのご近所にありました。
はしごしてまとめて買えるのが嬉しかったなぁ。
数年前に現在の場所へ移転されたのですが、わかりにくい立地にも関わらず変わらぬ人気ぶりです。

シンプルシックなパン売り場は厨房のすぐ隣にあるため、店に入るとパンの焼ける香ばしい匂いに包まれます。幸せ......。

私の一番のお目当ては、カツサンド!

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どどーん!

自重で倒れてしまうくらいの重量感!
持った瞬間、手にずしっと感触が残るほどなのです。

ソースがしっかりと染みたサクサクのカツはスッと嚙み切れるほど柔らかく、パンとなじみがいい。たっぷりのコールスローがカツのヘヴィさを和らげてくれるような増長するような......。

写真ではわかりにくいのですが、かなりの分厚さです。
最大限に口を開けて迎えてあげてくださいね。
ちなみにこの時は氷入りビールをお供にしておりました。

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そんなに大口を開けなくても大丈夫な方のサンド、クロワッサンサンド(ハム&オニオン)。

KiKiさんはハード系のパンがお得意で、特にこのバターたっぷりのクロワッサン生地は一度食べると忘れられない風味のよさ。
単独でも美味しいのにさらに飲兵衛好みの具をはさんでくれちゃったりして、んもう!
そして同じ生地を使った珍名物にもご注目!

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その名もししゃもパン!

あの居酒屋のアテでおなじみのししゃもが丸ごと1尾、クロワッサン生地にぐるぐると簀巻きにされています。
「冗談かな?」と思いきや、これがちゃんと美味しいのだからびっくりしますよね。
ししゃもの塩気と玉子のプチプチ感が、バター香る生地とよく合うんです!
ぜひとも召し上がっていただきたい、唯一無二の味です。

カツサンド、ししゃもパンともに大人気ゆえ売り切れが早いです。
お出かけの際は事前に電話で予約されることをおすすめします。

■KiKi ダウンステアーズベーカリー

京都市右京区常盤御池町21-15
075-275-4866
7:00〜18:00
月曜休

***

私にとって、パンが朝食メニューよりも酒のアテとして大事な存在となり幾星霜。
好きなお店に行くとついあれもこれもと買い込んでしまい、ちょっとした居酒屋で呑めるくらいの金額になるなんてことも。

でもいいんです。

大口を開けてサンドイッチを頬張り、むぐむぐと味わってビールをンググッと流し込む瞬間、間違いなく私は幸せなのですから。
たとえ公園で通りすがりの人に「あー、そりゃ太るわな、そんだけ食べてたら」ってな目で見られてもいいんです。いいんですよ......。

泡☆盛子あわ☆もりこ

沖縄出身・京都在住のフリーランスライター。 雑誌やWEBで主に酒食をテーマにした取材・執筆を行なう。京都の食が体に合いすぎて在住20数年間で48kg増加(中)。膝をかばいつつの立ち飲み、野外飲みが趣味。 気負わずに楽しめる京都の美味しいもの・お店をご案内します。