BLOG京のとろみ2020.02.29

「とうひち」のつけそば

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

京都の中心地から北に向かって車で30分、バスと徒歩なら1時間。
閑静な住宅街に「らぁ麺 とうひち」はある。
車やバイクが無ければかなり行きにくい場所なのに家族連れから
ラーメンマニアまで幅広い層に愛され連日行列が絶えない人気店である。
鶏醤油らぁ麺、鶏醤油つけそば、鶏油まぜそばを軸に限定メニューも展開されている。

厳選された鶏、生揚げ醤油を使ったスープやつけ汁は当然旨いのだが自家製麺の麺がいい!

そして、その麺を一番味わえるのがとろとろヌルヌルの昆布水に浸されて提供される鶏醤油つけそばである。
つけそばには塩、わさび、つけ汁が用意され最初は塩とわさびだけで麺を楽しみ
その後つけ汁につけていただくのだが、とろとろ昆布水に浸った麺が美味しすぎて
塩とわさびだけで麺を食べ終えてしまいそうになる。

なんなら塩もわさびもつけず、昆布のとろみだけでも旨い!
極めてシンプルだ。

看板メニューは鶏醤油らぁ麺だがつけそばのファンも多く、これしか食べない客もいると聞く。
店は辺鄙な場所ゆえ、何かのついでではなくわざわざ行かなければならないし
わざわざ行くべきラーメン店である。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである