BLOG京のとろみ2020.08.31

「洋食おがた」のナポリタン

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

京都の御所南と呼ばれるエリアに店を構えて5年。
全国から食いしん坊の集まる洋食店がある。
シェフの緒方氏とはここの前々店からの付き合いだ。
ハンバーグやビフカツなど洋食の定番メニューはもちろん
最近は焼津のサスエ前田魚店から仕入れる魚介類も豊富で
メニューの幅が広がった。
塊で焼く尾崎牛のステーキや火入れの素晴らしいアジフライもいいが
昭和のベタな洋食が好きな私はナポリタンなどを選んでしまう。
粉チーズとタバスコで食べる喫茶店のナポリタンも捨てがたいけど
ちゃんとした洋食店のナポリタンは一味違う。

おがたのナポリタンには半熟卵の目玉焼きが乗る。
これがいい!
ゆでたまごでも生卵でも温泉玉子でもない、目玉焼きが一番合う。
半熟の目玉焼きを潰さないように食べ進め、自分のベストな
タイミングで卵の黄身をフォークで潰す。
とろっとろの黄身が溢れ出しケチャップソースと混ざり合う。
その部分をフォークに絡めて食べる。
シンプルに最高である!

ちなみにカレーライスには目玉焼きではなく生卵です。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである