BLOG京のとろみ2020.03.31

「京うどん だいりき」のあげカレー丼

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

壬生寺近くの「京うどん だいりき」さん。
おいなりさんが名物で昼過ぎには売り切れてしまう。
店先には「おいなりさん売り切れました」や「おいなりさんあります」の札が出ている。
私がここで注文するのはだいたいカレー物で、うどん・そば・中華麺・丼から選ぶのだが、「あげカレー丼」を頼むことが圧倒的に多い。
ここでは肉よりお揚げさんだ。
あげカレー丼を注文すると「お揚げさん甘いのにしますか?甘くないのにしますか?」と聞かれる。


私はいつも甘いほうを頼むのだが、これも売り切れてる時がある。
京都人は甘いお揚げさんが好きだ。
ふっくら炊き上がった揚げに甘いだしがしっかりしみ込みカレーのスパイスとの相性がいい。
具は揚げの他に九条ねぎと玉ねぎ。
餡は片栗粉抑えめで私の好み、絶妙なとろとろ具合い。
カレー丼の場合はレンゲでいただくのでこの餡をたっぷりすくえるのがいい!
ごはんと甘いお揚げさん、たっぷりのカレー餡をレンゲに山盛りにして熱々を頬張るのが最高に美味しい。

やわやわの京うどんを楽しみたい時はカレーうどん、二日酔いの時はカレーそば
腹ペコの時はカレー中華を白ごはんにオンザライス。
これが私のだいりきの楽しみ方である。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである